[KATARIBE 29681] [HA06P]エピソード『優しい先輩』

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Date: Mon, 16 Jan 2006 21:41:37 +0900
From: asakura <guilsn@boat.zero.ad.jp>
Subject: [KATARIBE 29681] [HA06P]エピソード『優しい先輩』
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ども、輝士都です。
初めてランダムを引いてみました。
「後輩が乾ききった果物が飛んできたので困っている」ですわっ♪
だそうです。

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エピソード『優しい先輩』
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登場人物
 風祭 優一(かざまつり・ゆういち):吹利学校中等部3年
                 :心優しき、超能力者。

飛んでくる果物
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 いつもどおり学校に行き、放課後になる。
 3年生にもなると部活動に入っていようがいまいが進学のために
 勉強しなければいけない時期だ。
 優一も、寄り道することなく家に帰ろうとしていた。
 
 その時、ゴンっとかなり痛そうな音が近くで聞こえた。
 音のしたほうを見ると後輩が頭を抱えてうずくまっていた。

 後輩     :「ーーーーっ」
 
 痛みのあまり声も出ない様子。
 
 優一     :「大丈夫? 」
 後輩     :「あ、先輩…っ……」
 
 後輩は優一の声に気づいて顔を上げようとするが、痛みに顔をしかめる。
 そばには何故かりんごが落ちていた、人の頭にぶつかったにもかかわらず
 何故か凹んでいない。
 
 優一     :「あぁ、無理するなちょっと頭をみせて。」
 後輩     :「あ、はい……」
 
 手をどけたところを覗きこむ、どうやらたんこぶが出来ているだけのようだ
 
 優一     :(ふむ……)
 
 手のひらの分子振動を抑えて冷やす。
 冷やした手をそっと後輩のたんこぶに当ててあげる。
 
 後輩     :「風祭先輩の手って冷たいですねぇ……」
 優一     :「こういうときに便利でいいよね」
 
 しばらく冷やしてあげた後、手を離す。
 
 優一     :「これで、しばらく痛くないだろ、保健室に行って
        :ちゃんと見てもらったほうが良いね」
 後輩     :「はいっ、ありがとうございましたー」
 
 後輩は、ぺこりとお辞儀をして去っていった。
 
 優一     :「で、これはいったい何なんだ?」
 
 そばに落ちていたりんごを拾い上げる。
 乾燥しているにもかかわらず、やけに重かった。
 
 優一     :「粘土か何かかなぁ? まぁ、美術部に行ってみれば
        :わかるか。」
 
 美術部に行って確認を取ったところ、どうやら高等部の創作部のものらしい
 ことが判り、高等部の校舎に向って歩いていった。
 


時系列
―――
2006年1月

解説
――
空から降ってきたりんごの模型。
なぜ振ってきたのか。
原因は、正樹の発明物の爆発によるもの。
 
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