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Date: Sun, 30 Oct 2005 01:51:01 +0900 (JST)
From: 久志 <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 29469] [LG02P] 小説『そんな星系警察』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200510291651.BAA71562@www.mahoroba.ne.jp>
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Web: http://kataribe.com/LG/
Log: http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/29400/29469.html
2005年10月30日:01時51分00秒
Sub:[LG02P]小説『そんな星系警察』:
From:久志
久志です。
ふとみたLGでの光景で思わず話にしてみたくなった。
LG02event: 多目的バイザーを持った星系警察が騒いでいる ですわ☆
LG02event: 星系警察が赤いチョコレートバーをなくして困っている ですわ☆
それでいいのか、星系警察>なぎぃ談
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小説『そんな星系警察』
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登場キャラクター
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マグナス=リィ
:辺境トラッカー。古くから生きる“貴族”の一人。
リーミィ=ウェストホート
:兎人な星系警察さん、チット族の一人。
ジャック=ミック
:栗鼠人な星系警察さん、ミゼト族の一人。
素敵な多目的バイザー
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とある星系での出来事。
青と白を基調にデザインされた星系警察の制服を着込んだ二足歩行の兎人が
多目的バイザーを装着して、周囲を見回している。
(注、彼は星系警察さんです)
ティフォン :「…………」
リーミィ :「わあ、わああああああ」
ぢたぢたと両手をふりまわして騒いでいる。
(注、彼はれっきとした星系警察さんです)
ティフォン :(すっ)
伸ばした右手にナノマシンハリセンを展開。
SE :すぱーーん
リーミィ :「はあうう!?」
ふにゃふにゃと長い耳をゆらしながらぺちゃんと尻餅をついた。
ティフォン :「(即座にハリセンを収納)大丈夫ですか?」
殴ったのは誰だ。
リーミィ :「(バイザーを外して)あうう……あれ、さっきのは?」
ティフォン :「雑誌が飛んできたようですよ」
リーミィ :「う〜ん、頭ががんがんするです(くらくら)」
ティフォン :「ところで、なにを無様に喘いでいたんですか?」
きょとりんと、小さく首を傾げる仕草はとても可愛らしいが、殴ったのは間
違いなく君だ。
リーミィ :「ああ、先月のお給料で、この多目的バイザー買ったんで
:すよ〜」
上機嫌で掲げたのは最新型の多目的バイザー。
リーミィ :「これの、“戦闘力ビューアー”ってのが面白くて〜」
ティフォン :「へぇ……それできょろきょろしていたんですか」
リーミィ :「はい〜」
ティフォン :「見させてもらっても良いですか?」
ついっと、首を傾げて見下ろす。
リーミィ :「あ、いいですよ」
ティフォン :「どれどれ」
かちゃりと装着して、リーミィの戦闘力を測定。
測定完了、戦闘力『2』
ティフォン :「銃を持った農夫以下ですか」
リーミィ :「はうっ!?」
ティフォン :「確かに面白いものですね」
リーミィ :「はいっ」
ぽんと、バイザーを返す。
リーミィ :「もっと他のところも見に行こうっと」
ぺこんとお辞儀して、とたとたと走り出す。
ティフォン :「新しい買い物で浮かれる気分はわかりますが、あまり制
:服で騒がない方が良いですよ」
リーミィ :「は〜い」
ティフォンの言葉を背中で聞きながらてこてこと走ってゆく。
(注、くどいようだが彼はれっきとした星系警察さん)
おなかが空いたよ星系警察さん
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星系警察が赤いチョコレートバーをなくして困っているの図。
リーミィ:「えぐえぐ、お昼ごはんがないよ〜」
例によって、青と白を基調にした星系警察の制服を着込んだ二足歩行の兎人
が両手で目をこすりながらえぐえぐと泣いている。
(注、彼は星系警察さんです)
SE :ドンッ
リィ :「おっと、わるいな。大丈夫か」
リーミィ :「はううっ」
リィ :「怪我はないか」
ぺちゃんと尻餅をついたリーミィに手を差し出して助けおこす。
リーミィ :「は、はい」
リィ :「ふむ……元気そうだな……まぁ、あんまりぼんやりして
:ると危ないからな」
ぽんぽんと起き上がったリーミィの頭を軽くたたく。
リィ :「こっちも気をつけるが、そっちも気をつけてくれ」
リーミィ :「はい――」
SE:ぐ〜
ふと、自己主張するお腹。
リィ :「…………」
リーミィ :「あ、あはは、はは」
SE :ぐ〜ぐ〜
お腹は正直です。
あわててお腹を押さえて笑うリーミィを見てにやりと笑うリィ
リィ :「ふむ……一つ、買収をされてみる気はあるか?」
リーミィ :「え?」
リィ :「なぁに、買収といっても今すぐ何かがあるわけじゃない
:……先々への投資と言う奴だ」
ぽむぽむと、リーミィの肩を叩いて。
リーミィ :「はにゃ?」
リィ :「ああ、このお店のランチは旨そうだなぁ……そうは思わ
:ないかね?」
リーミィ :「そ、そんな」
SE :ぐ〜
リィ :「ほぉ……スペシャルメニューも中々よさそうだなぁ」
リーミィ :「え、えうっ」
リィ :「……まぁ、腹が減ってないなら無理にとは言わんよ」
肩に置いていた手を離して。
リーミィ :「あ、あうう〜」
頭を抱えながら、自己主張するお腹と理性と戦うリーミィ。
SE :ぐっぐぐ〜
リーミィ :「……降参です」
お手上げポーズ、食欲は強かった。
(注、彼はれっきとした星系警察さんです)
リィ :「素直でよろしい。お巡りさん、名前を聞いておこうかね」
リーミィ :「あう……リーミィ=ウェストホートです(えぐえぐ」
リィ :「では、ウェストホート君。食事の時間だ」
リーミィ :「わーい」
てこてことリィの後についていくリーミィ。
これでいいのか星系警察。
はーどぼいるどジャック
----------------------
そんなこんなで再び星系警察。
また例の如く例によって、青と白を基調にした星系警察の制服をきっちり着
込んだ二足歩行の栗鼠人が、短い足を少々無理してガードにかけてバランス悪
くポーズを決めている。
ジャック :「ヘッ!ヲレは情けないウサギ野郎とは違うゼ!」
リーミィ :「う、うわぁぁぁぁん」
こんなんばっかな星系警察。
ジャック :「フッ、軟弱野郎な奴だゼ」
目を細めてかっこつけているが。
SE :どて
ジャック :「……」
無理してかっこつけるから。
しかし、めげずにむくりと起き上がって制服のホコリを払う。
ジャック :「チッ、警察ってのは難儀な職だぜベイベー、油断も隙も
:ありゃしねェ」
自分でこけただけなのだが。
リィ :「……平和な派出所だ」
ジャック :「ヘイ、そこのビッグガイ。ここいらはヲレ達のパトロー
:ル地域だ。へたなマネしたらそのイカシた顔に風穴があく
:ぜベイベ!」
くるくると、一見水鉄砲のような外見の銃を回す。
SE :ごとん
落とした。
リィ :「…………」
黙って落ちた銃を拾って差し出す。
ジャック :「……おう」
少々気まずく受け取る。
ジャック :「…………と、言うわけダ。ここいらをうろつく時はイイ
:コにしてろよベイベー」
説得力ゼロである。
リィ :「何世代前の台詞回しだ……」
ジャック :「ヘイ!ウサギ野郎!頼りねえ相棒だな、パトロールタイ
:ムだゼ!」
リーミィ :「あうあう」
水鉄砲ちっくな銃を腰にしまうと、リーミィの尻尾をひっぱっててこてこと
歩いていく。(注、くどいようだが彼らはれっきとした星系警察さん)
シャコ:(しゃかしゃかとついていく)
二人の後をついてシャコ型パトロールマシンが追う。
リィ :「……平和だな」
制服姿の栗鼠と兎が歩いていく様を見送って、ポツリとつぶやく。
そんな星系警察。
時系列と舞台
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2150年 ペルセウス腕のどこか。
解説
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いつぞやのチャットで出た星系警察な兎人とリィと栗鼠人のひとコマ。
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以上。
ぽっと出たリス人の星系警察さんの名前も決定。
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