[KATARIBE 29386] [HA06N]小説『足元注意、のたっとした大猫』

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Date: Sun, 16 Oct 2005 16:21:00 +0900
From: chita <chita@ma.akari.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 29386] [HA06N]小説『足元注意、のたっとした大猫』
To: kataribe-ml@trpg.net
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[HA06N]小説『足元注意、のたっとした大猫』
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登場人物
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 兎沙美三月  :どこかしらとろくさい青年

顛末
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 三月     :「急げ急げ。時間は充分あるけど、もたくっているとバイ
        :トに遅刻してしまいかねないの。すたすた」
 大猫     :「うなー」
 三月     :「きゅ? なんだか大きな猫なの」
 大猫     :「ごろごろ」(すりすり)
 三月     :「人懐っこい子なの。足元に何度も擦り寄ってきているの。
        :しかしこう、前にもこんなことがあったような気がするの」
 大猫     :「にゃ?」
 三月     :「どうしたことなの。思い出そうとすると、何だか頭が痛
        :かったりするの」
        :「うーん、うーん……きゅ?」
 大猫     :「ぎにゃっ」

[chita]   # 考え事をしながら歩いていて、大猫に足を取られる三月
       そこは坂道だった。運の悪いことに

 三月     :(ごろごろ)
        :「きゅー」
        :(ごろごろごろごろ)
        :「きゅ、きゅーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ」

        *        *        *

 三月     :(坂のいちばん下でひっくり返っている)
        :「頭を打って思い出したの。前にもあんな大きな猫に躓い
        :て、坂を転げ落ちて頭を打ったことがあったの」
        :「道理で、思い出そうとして、頭が痛かったはずなの」
 大猫     :「うなー」
 三月     :「む、へたばってた間に猫に追いつかれたの。ウサギと亀
        :の再演なのー」
 大猫     :「ぶにゃんにゃん」
 三月     :「うきゅ?」
        :「『今思い出したが、前にも同じ事があったよね』って?
        :きゅー。どちらか片方が思い出せていれば、今回の悲劇は
        :避けられたはずだったのにー。しくしくしく」
 大猫     :(三月の顔を舐める)
 三月     :「ふひゃひゃひゃひゃ」

時系列と舞台
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 2005年10月、吹利市内

解説
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 30分一本勝負。お題『思い出を刺激したしてきたのは友好的な雰囲気の
のたっとした大猫だった』。
 台本形式は書くのに手間がかからない分、有利かも知れないと思った。
 (ネタ自体も短いが)

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