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Date: Tue, 4 Oct 2005 15:50:04 +0900
From: akito lightly <akito.lightly@gmail.com>
Subject: [KATARIBE 29311] [HA06P]エピソード『火の花(仮)』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <d7581ea00510032350i3ba889efl@mail.gmail.com>
X-Mail-Count: 29311
Web: http://kataribe.com/HA/06/P/
Log: http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/29300/29311.html
2005/08.30 #HA06-02 のログ。
久方ぶりー。リハビリがてらのログ切り。まじん復帰は遠い。
関係者は(仮)を外していただけるように加筆修正よろしゅうに。
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エピソード『火の花(仮)』
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登場人物
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水穂 :詠う人
因 :眺め関わり祈る人
歌声
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水穂 :「るー」
水穂 :「るーうーらーららー」
[TK-Leana] # 細い声で歌いながら一人で線香花火をパチパチと
因 :(じー)
水穂 :「るりるりるー」
接触
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因 :「夏も終わりや──」
水穂 :「そうですね」
因 :(あ、声に出てもうた……)「お邪魔したやろか」
水穂 :「邪魔はありません」
因 :「そう。ありがとう」(ぺたんと隣に座る)
花火
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SE :ぱちぱちぱち
水穂 :(じーっと火花を見つめている)
因 :(花火かぁ、なつかしい)
因 :「一本、ええやろか」(線香花火指さす)
水穂 :「どうぞ」(持っている線香花火を、すっと二つに分けて
:片方差し出す)
[TK-Leana] # 増えるんです
因 :(一瞬ぎょっとするが受け取る)
火の花
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水穂 :「今年はいい花火が咲きました」
因 :「おしまいの花火。なんや寂しいなぁ」
:(水穂から火をもらって続ける)
水穂 :「来年も美しく咲くでしょう」
因 :「せやけど、今年の夏は一度しかないもの」
水穂 :「花は散るから綺麗でした」
SE :ぽとっ
因 :「ちりとうない」(こちらもぽとり)
水穂 :(落ちた花火の火を見る)「今年地に落ちた種は来年咲くでしょう。
:来年の花を今年見ることは出来ません」
水穂 :「これはまるで人生のようです」
因 :「もう咲かへんかもしいひん」
水穂 :「そうですね」
芽吹きの瞬間
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そんなたわいも無い会話を愉しんでいると、どうしたことだろう。先ほど地
面に落ちて燻っていた火種がふわりと浮き上がり、火花を散らし始める。
因 :「……なんで?」
散った火花から新しい火種が生まれ、そこからまた新たな火花が……無数の
枝葉に分かれてバチバチと膨れていく。その様はまるで植物が芽吹き生長する
かのようだった。
因 :「お姉さん、手品師?」
やがてその光り輝く木は天へと上がっていく。
因 :「……」
水穂 :「手品は売りません」
花は消えても
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水穂 :「花はいつか消えるでしょう。けれど、消えるところまでを
:含めて巨大な一つの花かもしれない。その花は、また新しい
:種を残すかもしれない」
水穂 :「だから私は花を見ています」
因 :(着物の裾を払って立ち上がる)「お姉さんは詩人やね。
:ありがとう」
水穂 :「私はただの詩です」
因 :「あたしもそう、願ってみる」(てんてんと歩いていく)
水穂 :(じーっと見送る)
水穂 :「うーるるーらーうー」
[TK-Leana] # また謎の歌を歌い始めて、終わり
時系列と舞台
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おそらくは夏も終わりの吹利市内。
解説
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今年は花火を見ました。線香花火は好きです。
どんな格好だったのかとか、キャラ紹介とかに盛り込み希望。
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