[KATARIBE 29246] [LA02N] 小説『 Pull The Break 』

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Date: Sat, 24 Sep 2005 01:12:27 +0900 (JST)
From: 久志  <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 29246] [LA02N] 小説『 Pull The Break 』
To: kataribe-ml@trpg.net
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2005年09月24日:01時12分27秒
Sub:[LA02N]小説『Pull The Break』:
From:久志


 久志です。
すぺおぺってむづい、、、、

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= 
小説『Pull The Break』
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登場キャラクター 
---------------- 
 ゼバルト・カール・フォルクラート
     :通称ゼル。国連軍所属。戦闘機パイロット

紅の空
------

 ――お前はブレーキを引く。
 ――お前に逃げ場はない。

 太陽系第四惑星火星にある衛星の一つフォボス。その巨大な隕石跡に作られ
たスティックニー基地。地球系国際連合(UNE)の地球防衛ラインとして小
惑星帯を抜けて地球へと迫るアトランティス軍を迎え撃つ為の火星宙域前線基
地の一つ。隕石の衝突で生じた溝や空洞のあちこちに軍用施設が作られた自然
の要塞。炭素の粒い覆われた黒い地表、そして空の向こうには眼前に迫るほど
の勢いの赤く輝く火星が望める。

 黒い穴ぐらと赤く輝く火星。

 古来より、赤い色は人を意識を覚醒し興奮させると言い伝えられている。
 だが、スティックニー基地で過ごす者達の多くがそれを嘘だという。

 赤は心を落ち着ける。

 衛星フォボス、戦いの最中でスティックニー基地に過ごす者たちの目を和ま
せるのは、地球の澄んだ青空でなく赤い砂が舞う火星だった。


迎撃
----

 小惑星帯監視中の宙空警戒管制機から緊急入電。
 地球系外思念駆動反応あり、感知した配下監視機撃墜。アトランティス系大
型戦闘艦による陽光集束エネルギー砲によるものと判断される。

 緊急出撃の命を受け、スティックニー・クレーター発進路から宙空へ飛び立
つ五つの機体。
 国連火星宙域防衛軍、特殊電子戦迎撃部隊バイパー小隊。
 赤く輝く火星と黒いジャガイモのようなフォボスをはるか後方に残し、V字
型に編成をとったまま小惑星郡へと向かって行く。

 目前に広がる宇宙、一見何もない虚無の空間に見えるがそれは間違いだ。
 宇宙にも天気がある、太陽風が荒れていると通信障害が起きるし、流星群の
時期は下手な小型運輸船などは外装が穴だらけになる程度ではすまない。

「You Pull The Break...」

 IR――イマジネーションリアクター、想念を利用して駆動する愛機に揺られ
ながら、バイパー小隊四番機パイロット、ゼルは小さく口ずさんだ。

「You Pull The Break...」

 自らの目と手足となって飛ぶ機体を通じて、吹き付ける太陽風が頬を撫でる
感触すら感じる。こめかみの通信ポートを通じて、視界に直接反映するディス
プレイには僚機が探知した敵の情報が表示される。

 想念触媒の先駆であるアトランティスでもっとも多く見られる大口径の砲台
を積んだ、立体神殿を思わせる荘厳な大型戦闘艦。

[V5-Patrick] アトランティス大型戦闘駆逐艦だ。総オリハルコン張りのゴー
       ジャスな美女だ、近づくと大口径のビンタが来るぜ。
       ルーク、ヘクトアイズ(百眼)で敵艦攻略ポイントを分析。
       ユンロン、聴勁で敵攻撃予測及び、航行感知。
[V2-Luke]   V2、ルーク了解。
[V3-Yunlong] V3、ユンロン了解。

[V5-Patrick] フジタ、ゼル、敵艦攻撃範囲内に突入後、ヘクトアイズの攻略
       分析に従い各自行動へ移れ。ゼルは強襲、フジタは援護しろ。
       ユンロンの攻撃予測と連携を怠るな、一発喰らったら一瞬で消
       し炭だ、いいな?
[V1-Fujita]  V1、フジタ了解。
[V4-Sebald]  V4、ゼル了解。

 特殊電子戦迎撃部隊バイパー隊リーダーの指示を受け、各機行動開始。

 バイパー隊五機のうち、実際に敵艦とドグファイトに持ち込むのは重装強襲
機である四番機ゼルと、この援護機である一番機フジタのみ。リーダー五番機
は司令塔として全体の戦局を監視、戦術指示とミサイルによる援護射撃。ヘク
トアイズ(百眼)の愛称で呼ばれる二番機は遠距離視覚と敵艦攻略の為の分析
に特化し、聴頸という敵の動きを読み取る能力を持つユンロンの駆る三番機は
攻撃予測、敵移動予測を読み取り隊員全体に瞬時に伝える。

 ディスプレイを飾る、神々しく光る巨大艦の姿。
 特殊電子戦迎撃部隊の五機のみでこれに相手をせねばならない。

 想念技術として先を行き、大型艦を駆り想念触媒を用いた大火力の兵器を操
るアトランティス。
 全体よりも個人個人での想念力が高く、想念力の極めて高い少数精鋭で個人
小型機で能力を生かしてこれに対抗する地球系。

「You Pull The Break...」

 ――お前に逃げ場はない。

 スティックを握る手に微かに力がこもった。

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= 
ええと、おもいっきし途中です。




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