[KATARIBE 29236] [HA06P] 二人の始まり

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Date: Fri, 23 Sep 2005 12:47:08 +0900 (JST)
From: hiro <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 29236] [HA06P] 二人の始まり
To: kataribe-ml@trpg.net
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2005年09月23日:12時47分08秒
Sub:[HA06P]二人の始まり:
From:hiro


どうもhiroです。
始まりの話を改定してみました。
読んでいただけたら幸いです
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エピソード『二人の始まり』
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登場人物 
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    両式霧緒……双子の姉
    両式知洋……双子の弟
    両式司……双子の親
    忍足神夜……吹利町の教会の神父さん

ふたりの試練
-------------
とある村での出来事
鳴り響く警鐘……慌てふためく村人たち
 村人A    :「森の封印がとかれたみたいだ。化け物が!」
 村人B    :「くそう!突然やってきたあいつらの仕業か?」
 村人A    :「そんなこと解らん!しかしどうにかせねば……よし、神主様に報告だ!」 

 村の中央に集まっており皆揃って走って神社のほうに行く村人達。神社の前まで来ると大声で叫ぶ。
 
 村人A    :「神主様!森の封印がとかれました!」
 両式     :「わかっておる!しかし私たちだけの力ではもはや……」
 知洋     :「お父さん。どうにかならないの?」
 両式     :「ああ、あの封印はといてはならぬもの。我々の先祖の術師たちが大掛かりで封印したもの……
         :もはや、私たちの手に負えるものではない。」
 霧緒     :「でも、他に手があるんじゃないの?」
 両式     :「あることにはある。しかし、これは村の人たちが犠牲にならんとも限らん」
 村人B    :「な、何でも良いからきかせてください。」
 両式     :「……村ごと結界で包み異界に吹き飛ばす…………それしかないのだ」
 霧緒、知洋 :「そんな……」
 村人A    :「しかし、あれを世に出したらあぶない。神主様!お願いします!」
 村人C    :「ばかやろう!それじゃあ、俺達が犠牲になっちまうじゃねえか」
 村人D    :「そうだ!なんで俺らがそんな目にあわなきゃならん!」
 村人D    :「しかしだな……、そうでもしなけりゃ更に被害が広がる……」
 両式     :「いうな、私とてつらいのだ。非難は私に浴びせてくれ。」

 がやがやと騒ぎ出す村人達、しかし、そのとき、
 
 SE:「ズドドドドドドドドドドドドドッ!」
 両式     :「く、もう時間が無い!皆、たのむぞ!」
 両式     :(そういいつつ、結界と転送の術陣を取り出す)
 霧緒&知洋 :「お父さん、私達はどうすれば?」
 両式     :「……今から言うことを良く聞け。
         :お前達は村から出て、吹利という場所に行くんだ。
         :そこには異能者が結構な数いるはずだ。」
 知洋     :「でもお父さん!」
 両式     :「いいからきけ。そこにいって助けを求めるんだ。頼んだぞ。あと術は出来る限り使うないいな?」

 有無を言わせぬ口調でその親は言う。そう、大事に思うがゆえに。
 それは同時に重荷を背負わせると分かっていても。
 
 霧緒     :「わかったよ……その代わり死んじゃ駄目だよ?」
 両式     :「わかっている。さぁいくんだ!」(荷物を手渡しつつ)

 私たちは、走って村の外に行く。そう、皆を、お父さんを置いて

 両式     :「皆、もう逃げ場は無い!やってくれるな!
         :頼んだぞ……さあくるぞ!皆、力を込めろ!」
 村人     :「おおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」

 村人の叫び、それは大きな力へと変わり結界へと形を変える
 村の中に踏み入っていた化け物を、結界で村ごと閉じ込める。
 そしてそのまま村は結界ごと、化け物ごと消滅してしまう
 高台に上り、私たちはそんな光景を目撃する。
 
 霧緒     :「……お父さん……」

ああ、無事で居てほしい、心からそう願うが、届くわけも無く、何も出来ない。

 知洋     :「……いくよ、霧緒。皆をお父さんたちを助けるために。」
 霧緒     :「……うん」

私たちがやらなきゃ、そんな気持ちで歩き出した。



 場所と時は流れて吹利町、教会
 
 忍足     :「はぁ、今日は又天気が悪いですねぇ……」

 全く嫌になる、ここしばらく、まともな天気が来ていない。
 お陰で衣服は生乾きのような湿り具合だ

 忍足     :(教会の聖堂に入ってくる)
 SE      :カチャ……キィィィィ

 誰かが入ってくる。そう思い扉を見る
 
 忍足     :「……何方ですか?」
 少年     :「……助けて……ください…………」

 ……一人の少年?いや、もう一人後ろに同じ様な人影が居る。
 まさに、同じ顔が二つあるようで、私はわが目をたがう
 
 SE:ドサッ

 耐え切れなくなったのか、二人は倒れてしまった。不味い。
 忍足     :「ああ、大変です。早く二人とも横にさせないと」

 二人を抱えて、私は奥の部屋に行く我ながらよく二人も抱えられたものだ
 
 忍足     :「(それにしても、この子たちいきなり「助けてください」ですか。)」

 そんなことを思いつつベッドに寝かせ、私は彼らを起こそうとする
 
 忍足     :「主よ、この子等に祝福を、光を与えください。そして、助けてください」

 といって十字を切る、ああ、主はやはり答えてくださった。
 二人にぼうっと光るのが見えた。
 
 少年     :「……う、うう」
 少女     :「う、うう……」
 
 目を覚ます少年と少女。恐らく、何所か分からず少し混乱しているだろう。
 
 少年     :「ここは?」
 忍足     :「ここは教会です。迷える子羊よ、いったいなにがありましたか?」
 少女     :「……実は…………」

 その子は今までのことを話し始めた。どうにも、ややこしいことがおきてしまったようだ。
 しかも、村1つが犠牲になりかけてる。いやなっているかもしれない。そんな事態のようだ
 
 少年     :「とういわけです」
 忍足     :「そうですか……。二人とも名前は?」
 知洋     :「両式知洋です。」
 霧緒     :「両式霧緒です。」
 忍足     :「ちひろに、きりおですね。身寄りはありますか?」
 霧緒&知洋 :「……ない……です。」

 やはり思ったとおりだ。これはほおって置けない

 忍足     :「そうですか、ならばこの教会に居ると良いでしょう。ただし、仕事はしていただきますし、
         :学校にも行って頂きます。よろしいですか?」
 霧緒     :「気持ちは、有難いですが……あまり、迷惑をかけたくありません」
 
 やれやれ、こんな状態でも気遣いはするとは、なかなか良い子達ですね、まったく

 忍足     :「問題はありません。困っているものが居たら助ける。間違ったことをしたら言う。
         :それが神の意志であり私の意志でもあるのです。」
 知洋     :「……いいのですか?お金なんてありませんし、学費だって……」
 忍足     :「その程度、いくらでもまかなえます。それより、貴方たちはやらねばならない事があるでしょう?
         :ですが、まず人探しは町に慣れてから。その為には高校は都合が良いでしょう?」
 霧緒     :「……すみません。おねがいします。」
 知洋     :「……私からもおねがいします。」
 
 これで、いいか。まあこの子達も使命はあるようだし大変だろう。
 しかし、なぜこの子達の親は重要な仕事を子供に任せたのか、少し疑いますね。

 忍足     :「それでいいのです。今日はゆっくり休みなさい。今後の事はそれからです。」
 霧緒&知洋 :「分かりました。おやすみなさい」
 
 二人ともベッドにもぐりこむのを確認し、私は扉の外へでる
 
 忍足     :「又厄介な事件があったようですね。此方も動いてみましょう。」
 忍足     :「全ては主からの試練なのです。エイメン。」
$$
**********************************************************************時系列 
------ 
8月中旬から9月上旬まで 
解説 
=========== 
双子の里のお話から吹利につくまで 




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