[KATARIBE 29235] [HA06N] 始まりの話

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Date: Fri, 23 Sep 2005 01:44:20 +0900 (JST)
From: hiro <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 29235] [HA06N] 始まりの話
To: kataribe-ml@trpg.net
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2005年09月23日:01時44分20秒
Sub:[HA06N]始まりの話:
From:hiro


……先に言っておきます。ごめんなさい
こんなの書いて居て、自分で駄目だろうと思うものです。
大目に見ていただければうれしいです
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登場人物
両式霧緒……主人公、チヒロとは双子
両式知洋……主人公、キリオとは双子
忍足神夜……教会の神父さん。面倒見は良いほう
両式司……双子の親神社の神主
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とある村での出来事
鳴り響く警鐘……慌てふためく村人たち
村人A:「森の封印がとかれたみたいだ。化け物が!」
村人B:「くそう!突然やってきたあいつらの仕業か?」
村人A:「そんなこと解らん!しかしどうにかせねば……よし、神主様に報告だ!」
村の中央に集まっており皆揃って走って神社のほうに行く村人達。神社の前まで来ると大声で叫ぶ。
村人A:「神主様!森の封印がとかれました!」
両式:「わかっておる!しかし私たちだけの力ではもはや……」
知洋:「お父さん。どうにかならないの?」
両式:「ああ、あの封印はといてはならぬもの。我々の先祖の術師たちが大掛かりで封印したもの……
   :もはや、私たちの手に負えるものではない。」
霧緒:「でも、他に手があるんじゃないの?」
両式:「あることにはある。しかし、これは村の人たちが犠牲にならんとも限らん」
村人B:「な、何でも良いからきかせてください。」
両式:「……村ごと結界で包み異界に吹き飛ばす…………それしかないのだ」
霧緒&知洋:「そんな……」
村人A:「しかし、あれを世に出したらあぶない。神主様!お願いします!」
村人C:「ばかやろう!それじゃあ、俺達が犠牲になっちまうじゃねえか」
村人D:「そうだ!なんで俺らがそんな目にあわなきゃならん!」
村人D:「しかしだな……、そうでもしなけりゃ更に被害が広がる……」
両式:「いうな、私とてつらいのだ。非難は私に浴びせてくれ。」
がやがやと騒ぎ出す村人達、しかし、そのとき、
SE:「ズドドドドドドドドドドドドドッ!」
両式:「く、もう時間が無い!皆、たのむぞ!」
両式:(そういいつつ、結界と転送の術陣を取り出す)
霧緒&知洋:「お父さん、私達はどうすれば?」
両式:「……今から言うことを良く聞け。
   :お前達は村から出て、吹利という場所に行くんだ。
   :そこには異能者が結構な数いるはずだ。」
知洋:「でもお父さん!」
両式:「いいからきけ。そこにいって助けを求めるんだ。頼んだぞ。あと術は出来る限り使うないいな?」
有無を言わせぬ口調でその親は言う。そう、大事に思うがゆえに。
それは同時に重荷を背負わせると分かっていても。
霧緒:「わかったよ……その代わり死んじゃ駄目だよ?」
両式:「わかっている。さぁいくんだ!」(荷物を手渡しつつ)
#霧緒と知洋は、走って村の外に行く
両式:「皆、もう逃げ場は無い!やってくれるな!
   :頼んだぞ……さあくるぞ!皆、力を込めろ!」
村人:「おおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
村人の叫び、それは大きな力へと変わり結界へと形を変える
村の中に踏み入っていた化け物を、結界で村ごと閉じ込める。
そしてそのまま村は結界ごと、化け物ごと消滅してしまう
高台に上り、私たちはそんな光景を目撃する。
霧緒:「……お父さん……」
ああ、無事で居てほしい、心からそう願うが、届くわけも無く、何も出来ない。
知洋:「……いくよ、霧緒。皆をお父さんたちを助けるために。」
霧緒:「……うん」
私たちがやらなきゃ、そんな気持ちで歩き出した。


場所と時は流れて吹利町、教会
忍足:「はぁ、今日は又天気が悪いですねぇ……」
全く嫌になる、ここしばらく、まともな天気が来ていない。
お陰で衣服は生乾きのような湿り具合だ
忍足:(教会の聖堂に入ってくる)
SE:カチャ……キィィィィ
誰かが入ってくる。そう思い扉を見る
忍足:「……何方ですか?」
少年:「……助けて……ください…………」
……一人の少年?いや、もう一人後ろに同じ様な人影が居る。
まさに、同じ顔が二つあるようで、私はわが目をたがう
SE:ドサッ
耐え切れなくなったのか、二人は倒れてしまった。不味い。
忍足:「ああ、大変です。早く二人とも横にさせないと」
二人を抱えて、奥に戻る
忍足:「(それにしても、この子たちいきなり「助けてください」ですか。)」
そんなことを思いつつベッドに寝かせ、私は彼らを起こそうとする
忍足:「主よ、この子等に祝福を、光を与えください。そして、助けてください」
といって十字を切る、ああ、主はやはり答えてくださった。
二人にぼうっと光るのが見えた。
少年:「……う、うう」
少女:「う、うう……」
目を覚ます少年と少女。恐らく、何所か分からず少し混乱しているだろう。
少年:「ここは?」
忍足:「ここは教会です。迷える子羊よ、いったいなにがありましたか?」
少女:「……実は…………」
その子は今までのことを話し始めた。どうにも、ややこしいことがおきてしまったようだ。
しかも、村1つが犠牲になりかけてる。いやなっているかもしれない。そんな事態のようだ
少年:「とういわけです」
忍足:「そうですか……。二人とも名前は?」
知洋:「両式知洋です。」
霧緒:「両式霧緒です。」
忍足:「ちひろに、きりおですね。身寄りはありますか?」
霧緒&知洋:「……ない……です。」
やはり思ったとおりだ。これはほおって置けない
忍足:「そうですか、ならばこの教会に居ると良いでしょう。ただし、仕事はしていただきますし、
   :学校にも行って頂きます。よろしいですか?」
霧緒:「気持ちは、有難いですが……あまり、迷惑をかけたくありません」
やれやれ、こんな状態でも気遣いはするとは、なかなか良い子達だな
忍足:「問題はありません。困っているものが居たら助ける。間違ったことをしたら言う。
   :それが神の意志であり私の意志でもあるのです。」
知洋:「……いいのですか?お金なんてありませんし、学費だって……」
忍足:「その程度、いくらでもまかなえます。それより、貴方たちはやらねばならない事があるでしょう?
   :ですが、まず人探しは町に慣れてから。その為には高校は都合が良いでしょう?」
霧緒:「……すみません。おねがいします。」
知洋:「……私からもおねがいします。」
これで、いいか。まあこの子達も使命はあるようだし大変だろう。
しかし、なぜこの子達の親は重要な仕事を子供に任せたのか、少し疑いますね。
忍足:「それでいいのです。今日はゆっくり休みなさい。今後の事はそれからです。」
霧緒&知洋:「分かりました。おやすみなさい」
二人ともベッドにもぐりこむのを確認し、私は扉の外へでる
忍足:「又厄介な事件があったようですね。此方も動いてみましょう。」
忍足:「全ては主からの試練なのです。エイメン。」

#終

時系列
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8月中旬から9月上旬まで
解説
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双子の里のお話から吹利につくまで


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