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Date: Mon, 19 Sep 2005 02:48:36 +0900 (JST)
From: 久志 <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 29205] Re: [HA06P] エピソード『吹利学校高等部学園祭 2005 Never Forget Memories 』
To: kataribe-ml@trpg.net
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2005年09月19日:02時48分36秒
Sub:Re: [HA06P]エピソード『吹利学校高等部学園祭2005 Never Forget Memories』:
From:久志
久志です。
てろっと元晴も参加してみました。
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エピソード『吹利学校高等部学園祭2005 Never Forget Memories』
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登場人物
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橋本元晴(はしもと・もとはる)
:実はワーベア。水澄晶と倉崎月下に想いを寄せる。
:ある意味末期的なマゾかもしれない少年。
水澄晶(みすみ・あきら)
:無自覚的操水術師
倉崎月下(くらさき・げっか)
:天使の外見に悪魔の心を持つ少女。
悩める少年
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元晴 :「はぁ」
深々とため息をつく元晴。
元晴 :「後夜祭のフォークダンス、かあ」
脳裏に浮かぶのは二人。
元晴 :「……水澄さん」
おとなしくて、柔らかそうな短い髪のクラスメイトの女の子。
同じくクラスメイトで生徒会執行部である西園寺久遠にずっと片思いしてる
のは以前から知っている。
元晴 :「……月下さん」
明るくて優しくて(元晴的主観)ちょっとドジな可愛い女の子。
なにかとよく気がついてくれて(元晴的主観)ちょっと振り回されたい雰囲
気で、差し入れとかもよくしてくれて。
元晴 :「……はぁ、どうして……二人とも好きなんだろう」
断言できる、お前はマゾだ。
水晶の涙
--------
元晴 :「フォークダンスの練習、もう終わったかな?」
学園祭の準備の為、野球部の部活もなく。クラスの出し物の手伝いを済ませ
て中庭へと向かう。
そこにいたのは。
元晴 :「水澄……さん」
晶 :「あ、橋本くん」
一瞬、ぼっと耳が熱くなる。
元晴 :「あの、もう……練習終わったんだ」
晶 :「はい、でもなんだかうまく踊れる自信がなくて……」
微かに顔を赤らめて俯く晶。
元晴 :「……でも、その、練習まだあるし、その、きっとうまく
:踊れるよ」
晶 :「ありがとう、橋本くんは優しいですね」
元晴 :「え、いや……そんなことないよ」
晶が誰と一緒に踊りたいのか。
その相手は……元晴もよく知っている。
元晴 :「……あの、水澄さん」
晶 :「はい?」
元晴 :「後夜祭……誰を……」
晶 :「……(真っ赤)」
誰を誘うのかはその顔を見ればわかった。
元晴 :「やっぱり、久遠くん?」
晶 :「…………でも」
俯いたまま、顔をあげない。
晶 :「西園寺くんだから……私じゃ釣り合わないから」
元晴 :「そ、そんなことないよ!」
思わず大声をだす元晴にびっくりしたように晶が顔をあげた。
晶 :「橋本くん?」
元晴 :「あ、その、ええと、その、久遠くんに聞いてみたの?」
晶 :「……ううん」
元晴 :「誘ってみようよ、僕も協力するから!」
晶 :「え?でも」
元晴 :「絶対一緒に踊ってくれるよ!応援するから!」
元晴、内心血を吐いてるんじゃないかと思いながらも。
元晴 :「ね、ちゃんと聞いてみようよ」
晶 :「はい……」
目じりに微かに涙を浮かべたまま、にこっと晶が笑う。
晶 :「ありがとう、橋本くんて本当にいい人ですね」
元晴 :「…………いや、そんな」
元晴、正直泣きたかった。
人の体に悪魔の心
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中庭の晶と別れて、とぼとぼと教室へ向かう元晴。
元晴 :「はぁ……」
何やってるかな僕、などと思いつつ。
元晴 :「なんでわざわざ応援するようなことするんだよ、僕」
やっぱりマゾです。
月下 :「もーとはーるくんっ」
元晴 :「うわぁあ(びっくぅ)」
背後から声をかけてきたのは、もう一人の想い人。
元晴 :「げ、月下さんっ(どきぃ)」
月下 :「うふふ、元晴くん元気ないですよぉ」
にこっと笑って首を傾げる仕草は可愛い、とても可愛い。
元晴 :「そ、そうかな……僕は元気だよ」
月下 :「そうですかぁ、心配ですっ」
その口調はあまり心配しているように見えないが。
元晴 :「え、そう(どき)……し、心配してくれてありがとう」
そこでときめくから。
月下 :「そういえば、元晴くん。今度の学園祭、私が参加してる
:愛好会の出し物見に来てくださいね」
元晴 :「うん、絶対いくよっ!」
こくこくと頷く元晴。
騙されるな、それはきっと悪魔召還愛好会だ。
月下 :「嬉しい、元晴くんの為に気合いれちゃいますから」
元晴 :「ホント……か、感激だなあ……」
そこでときめく元晴(かなり末期)
月下 :「じゃあ、がんばって準備しちゃいますね、当日楽しみに
:しててくださーい」
元晴 :「う、うんっ」
待って月下さん、よかったら一緒に帰らない?という台詞を元晴が言う前に
月下はてててと可愛らしく走り去っていった。
元晴 :「月下さん……」
既に姿はなく。
元晴 :「水澄さん……」
どっちも居ない。
元晴 :「……どっちが好きなんだ、僕は」
どっちを選んでも茨道。
場所・時系列
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2005年9月上旬。吹利学校高等部学園祭に前後して。
解説
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晶と月下、二人に想いを寄せる元晴。どっちにしてもマゾは変わらず。
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