[KATARIBE 29092] [HA06P]エピソード『道場へ行こう! 3rd 〜熱闘編〜』(誤字訂正版)

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Date: Wed, 24 Aug 2005 11:34:53 +0900
From: gandalf@petmail.net
Subject: [KATARIBE 29092] [HA06P]エピソード『道場へ行こう! 3rd 〜熱闘編〜』(誤字訂正版)
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 こんにちは、葵です。
 すいません、3rdも誤字訂正しましたので、流させてください〜

#豆柴が豆芝になっとった(__;

まとめwiki:http://hiki.kataribe.jp/HA06/?LetsGoDojo
元ログ:http://kataribe.com/IRC/HA06/2005/07/20050725.html#230000
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[HA06P]エピソード『道場へ行こう! 3rd 〜熱闘編〜』
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いよいよ本番バトルモード
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 真帆さんの体験が終わった所で。
 いよいよ始まる本稽古。

 中村     :「よし、せっかく刑事課の若え奴らも来てるんだ、組討で
        :もやるか?」
 相羽     :「ほほう、ダンナやる気だねえ(くくっ)」
 尊      :「組討……いよいよ、本式ですね(くす)」
 史久     :「……この面子で、ですか(見回す)」
 和久     :「…………やってみます(ちょっと自信ないけど)」
 尊      :「あの、稽古、あたしも混ぜてもらってよろしいですか?」
 中村     :「ほう、嬢ちゃん、やるかい?」
 和久     :「え! 尊さんも!?」
 相羽     :「……(にやにや)」
 尊      :「せっかくですもの(にこ)」
 史久     :「なかなか腕に覚えがあるようで(微笑)」
 蓉子     :「私もやります!」
 尊      :「え、蓉子ちゃんも?」
 真帆     :「…………(ほほー)」
 秦弥     :「え?」
 中村     :「……お前もか(じろっ)」
 蓉子     :「…………はい(微妙にびびりつつもじっと見返す)」
 中村     :「よし、いいだろう」
 尊      :「へぇ……面白い……稽古になりそうじゃない(くす)」
 蓉子     :「(ちらりと道場の隅に座る秦弥君を見て、がんばります
        :と小声で)」
 秦弥     :「(あ、今こっち見た……ガンバレ蓉子っ……って、だ、
        :大丈夫なのか?)」

 一瞬交わされるアイ・コンタクト。

 相羽     :「親子対決か、見ものだねえ(にやり)」
 真帆     :(ぺし)
 相羽     :「いて」
 史久     :「……(まったく、この人は)」
 真帆     :「見学の動機がえらい不純」
 秦弥     :「(あー、心配だー)」
 中村     :「よし、参加面子はこれだけか、他の奴らはやらんのか?」

 ジロリ、と周りの交通課とかの若い連中を見回す中村さん。
 すくみ上がる、若い連中。

 中村     :「ふん……参加しない者は場外で見学、よし、まずお嬢さ
        :んの手並みを拝見するとしよう……豆柴!」
 和久     :「はいっ!」

 即答で返事するかな。

 真帆     :「ぷっ(椅子から半身をひねって、豆柴君から顔を隠して
        :必死に堪えながら笑っている)」
 中村     :「おまえ、ひとつ相手をしてみろ」
 和久     :「はいっ!?(尊さんと!?)」
 尊      :「えっ!? (本宮君と!?)……いけるか……な(すーっと
        :息吸って) いきますっ(気合入りまくり)」
 和久     :「(すぅ)……よろしくお願いします(や、やりづらいな
        :あ……)」
 真帆     :「……豆柴君が負けそうな気がするのは気のせいかな?
        :(小声で先輩に)」
 相羽     :「……まあね、 あのお嬢ちゃんなかなか腕が立ちそうだ
        :し、豆柴君は剣道より柔術向きだからねえ(小声で)」
 真帆     :「いや、腕もそうなんだけど……(苦笑:やっぱ小声で)」
 相羽     :「まあ、メンタル面も、ねえ」
 真帆     :「(苦笑)」


豆柴(わんっ) VS 白猫(にゃんっ)対決の図
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 そんな下馬評も知らずに、両者中央に進み出て蹲踞(そんきょ)の姿勢で竹
刀を合わせる。
 張り詰める緊張感にさすがに静まり返る道場。
 響くのは遠くで鳴く蝉の声だけ。

 中村     :「はじめっ!」
 和久     :(たちあがって、構える)
 尊      :(一足一刀の間合いから微妙に外して面を狙ってるそぶり)
 和久     :(微妙に相手の動きをみつつ、けん制する)
 尊      :(ふわりと深い間合いに一瞬入るもすぐ離脱して誘う)
 和久     :「くっ(一瞬間合いを詰められて一瞬ためらう)……(相
        :手が尊さんていうのが……でもっ)」

 何だか、色んな事と戦っている豆柴君。
 ちょっと太刀筋が鈍っています。

 尊      :(ふっと、太刀筋がブレて面が見えたりする)

 和久が押せば引き、引けば迫る捕らえ所のない動きを見せる尊。
 時折、竹刀が正眼を外れて面が見えたりするが、相手の和久もそれが誘いで
ある事を十分承知している、している筈なのだが。

 蓉子     :「……(尊さん、上手い!)」
 真帆     :「あの……さ……豆柴君負ける、に今日の酒代賭けた(小
        :声)」
 相羽     :「……勝ったら万馬券だよ、それ(小声)」
 史久     :「僕も万馬券には掛けられません……(小声)」
 真帆     :「あ、やっぱり?(ぷくくっ)」

 こらこら、警察署内で賭博はいけません……でも、賭にならないよね、コレ。
 それと、それどころじゃない一名。

 秦弥     :「(あいたた……足が……しびれて……)」

 そんな外野はさて置いて。
 一進一退の攻防を続ける二人。

 和久      :「鋭!」
 尊       :「応!」

 掛け合う鋭い気合声。
 傍目には、和久の押しに負けてジリジリ尊が下がっているように見える、が。
 実際は誘い込むような体捌きと太刀筋に、絡め取られているのは和久の方で
あった。
 ジリジリとじれる和久。

 和久     :「(もう少しっ、もう少し間合いが詰められればっ)」
 中村     :「……(青いな、豆柴よお)」
 史久     :「(和久、そういう心理面、まだ青いからなあ……)」
 相羽     :「(豆柴君……喰われたか)」

 冷静に分析する御三方。

 和久     :「(いけ……るかっ)」
 尊      :「(さて……そろそろ……いいかな)やぁっ」
 和久     :「くっ!(とられるかっ)」

 一瞬。
 ぐぅんと、尊の竹刀が面に向かって伸びたような気がして思わず竹刀で受け
ようと和久の手許が上がる。
 が。

 尊      :「(くす)」

 踏み込んでくる尊の口元にクスリと笑みが浮かび、手許を上げてしまった和
久は自分が何時の間にか尊の術中に堕ちていた事を悟った。
 面に伸びていた竹刀が尊の手許でクルリと返り、切っ先で空に滑らかな曲線
を描きながらガラ空きになった胴に殺到する。

 和久     :「なっ!」
 尊      :「(体が沈み込んで右に飛びぬける)胴ぉぉおおぉ!」

 SE:ぱしこーん

 中村     :「それまでっ! 組討はじめっ!」
 真帆     :「あらー(笑)」
 蓉子     :「すごいっ!」
 秦弥     :「尊さんすごいなぁ……」
 相羽     :「やっぱねえ(くっくっくっ)」
 真帆     :「……賭けが成立せんわけだ」
 史久     :「……(やれやれ、あとで特訓かなあ)」
 尊      :「(竹刀捨てて相対する)さて……今度は……ちょっちヤ
        :バイかな〜(苦笑)」
 和久     :「簡単には……いきませんよ(ゆらり)」

 ちょっと悔しい和久君。
 若干本気モードで相対する。

 和久     :「……タダではいきません」
 尊      :「こっちも……ただじゃ……やられないわよ?(くすくす)」
 真帆     :「……んで、 あれは……討ち取った武将の首を取るって
        :図?(小声で)」
 相羽     :「首級を挙げるって奴だねえ」
 尊      :「いくわよっ!(ガッっと組み付く)」

 ガチンとぶつかる面金と面金。
 面越しの視線と視線。

 和久     :「くっ!(どきっ)」
 尊      :「っ!(どきっ)」

 一瞬どきっとする自分に、なんでどきっとするんだと言い聞かせつつも。
 やっぱりちょっと焦ったらしい和久と尊。
 そりゃー面越しとはいえ、十センチぐらいしか離れてない場所にお互いの顔
があればねぇ。

 相羽     :「お、固まった」
 真帆     :「でも……体格の違いは大きいか(小声で独り言)」
 相羽     :「でも、あれだね。豆柴くんが心理面でまけるね」
 真帆     :「……どうして豆柴君が勝てるって思えないのかなあ(むぅ)」
 相羽     :「勝てると思う?(固まってる二人を眺めつつ)」
 真帆     :「……ぼろまけっぽいね(苦笑)」

 固まる事数瞬。
 先に我に帰ったのは。

 尊      :「(はっ、いけないっ)せいっ(腰入れて引き倒そうとす
        :るけど、ウェイト差が大きい)」
 和久     :「っ! ……倒されるかっ(ぐっと足を踏ん張る)」

 倒されないように、は、良かったんですが。
 その踏ん張った足が綺麗に足払いの格好に。

 和久     :「わっ(ぐらっ)」
 尊      :「きゃ(汗)」

 SE:どて

 真帆     :(ぷ)
 相羽     :(くくっ)
 史久     :(笑みを浮かべつつ、微妙にこめかみヒクヒク)
 尊      :「あたた……って……(汗)」
 和久     :「……った、って、わっ」

 仰向けに横たわる尊の上に。
 覆いかぶさるような体制の和久君。

 和久     :「わわっ(慌)」
 尊      :「きゃ(赤面)」

 思わず「ばっ」っと離れちゃったり。

 中村     :(やれやれ)
 蓉子     :「あらら」
 史久     :「……こら、そこ、離れない(汗)」
 真帆     :「……試合中に、あまりに邪念が多いのって……大丈夫か
        :な?(くすくす)」
 相羽     :「まあ、それが豆柴君のいいとこ、わるいとこ(くっくく)」

 外野の警官  :おら本宮〜なにやってんだーちゃんと面取れー(わいわい)

 尊      :「う〜……体重で勝てないならっ(体当たりっ)」
 和久     :「わっ(どしっ)」
 真帆     :「お(わくわく)」
 相羽     :「ほう、きたな」
 尊      :「油断大敵っ……きゃっ(勢いあまってほとんど突き飛ば
        :し状態)」

 ショルダータックルが見事に決まり、体制崩して倒れる和久君。
 倒れたのは良いんですが。
 誰かさんは勢い余って、馬乗りに。
 で。

 尊      :「えいっ(面剥ぎっ)」
 中村     :「一本! そこまでっ!」
 尊      :「あは……か……っちゃったぁ……はぁ(くて)」
 蓉子     :「すごおいっ!尊さんっ」
 秦弥     :「尊さん……かっこいいなぁ……」
 真帆     :「……お疲れ様です(ぱちぱち)」
 和久     :「え……と(汗)」

 へたり込むのは、和久君から降りてからにした方が良いと思うな。

 尊      :「あっ……ご、ごめ(慌ててとびのく)」
 和久     :「…………は、はい……ま、負けた(がーん)」
 真帆     :「……相羽さん……あの二人って、付き合ってるか何かな
        :の?(耳元で小声で)」
 相羽     :「……いやあ、もっと青っちぃ感じだよ、 うん(たのし
        :そーに)」
 真帆     :(ぺしっ:とりあえず殴っとく)
 相羽     :「てっ(はたかれた)」
 真帆     :(それにしても……人間関係があからさまに判る試合って
        :のは如何なものか(苦笑))

 場外に戻って。

 尊      :「ご、ごめん、ちょっと反則っぽかったかな(汗)」
 和久     :「い、いえっ……油断したのは俺のほうで……完敗です
        :(はぁ)」
 尊      :「ん……(にこっ)また、勝負しよ?(にこにこ)」
 和久     :「……はい(微妙に赤面)」

 悔しいんだけどなんか嬉しくて。
 微妙な和久君でした。

 真帆     :「(ぷくくく……これは確かに……当分豆柴君、勝てない
        :なぁ)」

 一方、場外では怖い方々が待ち構えておりまして。

 史久     :「和久……修行しなおしだね(顔笑ってるけど目笑ってな
        :い)」
 中村     :「こら豆柴。お前……一からシゴキ直しがいるな(憮然)」
 和久     :「…………すいません、中村さん(うう、史兄に相羽さん
        :も見たのに……)」

 とりあえず。

 Winner Mikoto Kisaragi !!

時系列と舞台
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 2005年夏休み中、県警剣道場にて。

解説
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 さぁいよいよ試合編です。
 この後も手に汗握る(?)好カードがっ(w


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葵 一<gandalf@petmail.net>

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