[KATARIBE 29089] [HA06C] 幻遊者 : 木戸 焔

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Date: Tue, 23 Aug 2005 23:43:36 +0900 (JST)
From: 亜紗  <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 29089] [HA06C] 幻遊者 : 木戸 焔
To: kataribe-ml@trpg.net
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Web:	http://kataribe.com/HA/06/C/
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2005年08月23日:23時43分35秒
Sub:[HA06C]幻遊者:木戸 焔:
From:亜紗


早速ですが、キャラを一人作ってみました。
□□□□□□□□ 語り部 キャラクター記録用紙 電子版 □□□□□□□□
☆狭間06:幻遊者                亜紗
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- 個人情報 -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
☆氏名:木戸 焔(きど ほむら) ☆性別:男
☆身長:172cm   ☆体重:63kg
☆生年月日:1987/07/03  ☆年齢:16歳(2005/08/22)
☆親族:
 父母・兄・妹 その他、祖父母や親戚が大勢

☆経歴:
 小さい頃、彼はいじめに遭っていた。
 現代ほど陰険ではない。が、それでも、幼い彼の心を苦しめるのには十分だった。
 理不尽な扱いを受ける。すると、彼はその扱いに等しい行動でもって返す。
 問答無用の謂れを受ける。すると、彼はその謂れに等しい行動でもって返す。
 何があろうと、誰も彼を助けようとしない。さらには、不穏な空気が満ちる度に、犯人
は彼だと言われる始末。
 いつしか、彼は一人でいるようになった。誰かがいる前では、最低限の会話しかせず、
最低限の行動しか取らない。怒りを静める方法の代わりに、怒りを起こさない術を身につ
けていた。

 一人でいたいから、誰にも会おうとしなかった。
 遊ぶ時も、そう。誰もいなさそうな場所、誰もいない時間に、一人で訪れる。例えば、
それは海岸だったり、遊歩道だったり、神社だったり。
 何をするにも、一人。
 誰も助けてくれなかった。そして、助けられていなかった。
 怒りという苦しみが、いつか、寂しさと名を変えていた。

 そんな中。時を経る度に変わっていく物があった。
 初めは、何か浮いている物があると思うだけだった。しかし、そのうちに何かが見える
ようになった。
 それは、白かったり赤かったり青かったり。形も、ぼやけていたり何かの動物や物体の
ような物だったり。動くものもいれば、静止している物もあった。
 いつか、彼は、それと一緒に遊ぶようになった。
 海岸へ行けば、浮遊する球体がいた。遊歩道を歩けば、たくさんの小動物達がいた。神
社には、桜が舞い踊るようにさまざまな物が一面を飾っていた。
 ただ、これは誰にも見えていないようだった。自分以外の、誰にも。

 それから、数年。人間ではないにしろ、『友達』のようなものを持った彼は、どんどん
人間らしくなって行き、小学校卒業次点では、すでに普通と言われてもおかしくないほど
となった。
 そして、年を取るごとに、そのなんだか分からないものも、はっきりと姿かたちを見る
ようになった。海岸に浮遊する球体は、火の玉のようであったり、遊歩道を歩く小動物は、
皆どこかしらに致命傷を負っていたり、神社に降る桜のようなものは、貝殻を砕いたよう
なものだった。
 さらに、彼は見たくない物は見ないようにする事もできるようになった。明らかに危な
いと思える物や、精神的に見ない方がいい物は、見ないようにする事で、普通を得た精神
を守るようになった。

 そんな彼も、ついには高校生となった。
 やっと得た平穏。それはどんどん彼を人間らしく彩っていく。
 冗談が言えるようになった。軽口が言えるようになった。人間の友達もできた。
 しかし、その背景には、手に入れる事ができた平和の代わりに、何かを得ようという態
度を捨てる事だった。
 人数の多い方に付き、勢力の強い方に付く。
 何を言われても、何をする事になっても、決して、逆らおうとはしない。
 ――全て、流されるままに。
 それが、たった一つの、平和を守る術だった。

 ある日、気の向くままに、昔訪れた神社へとやってきた。
 そこは、以前と何も変わっていない。人がいなさそうな時間を狙わずとも、元々だろう、
日中であろうにも誰一人としていなかった。
 ――そう、人間はいなかった。
 代わりに、石造りの階段の上に人型の何かが座っていた。
 その手には、布らしいもので包まれた、何か。
 その人型は、彼が来るのを待っていたかのように、見つけると立ち上がり彼に近づく。
 彼は、その人型が近づいてくるのをただ見ている。
 人型は、彼の前までやってくると、ただ、手にしている物を押し付けるように彼に渡し、
ただ一言。
「これは、あなた、の、為に――」
 言い切らずに、消えた。
 彼は、訳も分からず、しぶしぶと、その布を広げてみる。
 ――中から現れたのは、包丁くらいの大きさの、ナイフ。いや、短刀、とでも言うのだ
ろう。
 そして、その刀身には、文字が刻まれていた。
 『炎(ホムラ)』、と。

 ――彼が失った物は、平穏な幼い日々。
 ――彼が手に入れた物は、見えない物を見る技術。
 ――そして、自分にしか見えない短刀。

 ――沢山の物を失って、焔は、高校生という新しい生活を営んでいく――。

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= 余力 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
余力総計[15]  体力[8] 集中力[7]
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= 特徴 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
社会的特徴:日本人:1  高校1年生:1
身体的特徴:左利き:1  冷笑:1  視力0.5:1  発声力:1
      聴力弱し:1  多い独り言:1
精神的特徴:演技派:1  躁鬱病気質:1  物事の奥を見る目:2  後ろ向き:1
      いじめられていた記憶:1  冗談好き:2  暑さに弱い:1
      寒さに強い:1
その他特徴:ゲーム好き:1  幼い頃の絵画賞賛暦:1  嫌いな人はとことん嫌う:2
      限度を知らない:2  なんにでも手を出す:1  首も突っ込む:1
      噂好き:1  同族嫌悪:1  今時携帯をもっていない:2  眼鏡:1
      水泳:1
一時的特徴:
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= 技能 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
複合的技能:キャラ画描き:8  小説書き:8  幻視:13  幻触:13
      幻聴(病気にあらず):13
行動系技能:運動能力:9  バスケ:8  ブラインドタッチ:10
      人付き合い:9  足が速い:10  両利き予備軍:9
      自己流剣術:10  無表情への高速切り替え:10
知識系技能:一般常識:9  PC専門知識:9  理数知識:9  言い回しの知識:9
      掃除・洗濯・料理の知識:9  作り笑顔の見分け:10  毒舌:10
生活技能 :レシピ通りの料理:10  レシピ以外の破壊的料理:10  部屋掃除:9
      洗濯:9  なんだかよく分からないものとお友達:11
言語技能 :日本語:10  英語:8  フランス語:7
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- 所持品 -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
衣類:規定の学生服  その他自分の服
道具:謎の短刀『ホムラ』
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