[KATARIBE 29000] [HA06P]エピソード『道場へ行こう!』(再編集版)

Goto (kataribe-ml ML) HTML Log homepage


Index: [Article Count Order] [Thread]

Date: Mon, 01 Aug 2005 17:04:25 +0900
From: gandalf@petmail.net
Subject: [KATARIBE 29000] [HA06P]エピソード『道場へ行こう!』(再編集版)
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <20050801170312.A04E.GANDALF@petmail.net>
In-Reply-To: <20050729192112.AC6F.GANDALF@petmail.net>
References: <20050729192112.AC6F.GANDALF@petmail.net>
X-Mail-Count: 29000

Web:	http://kataribe.com/HA/06/P/
Log:	http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/29000/29000.html


 こんにちは、葵で御座います。
 EP『道場へ行こう!』各位の口調修正を織り込んで、再編集+追加
 しました(最後に1パート追加してます(w))
 ではいってみよー

*********************************************************************
[HA06P]エピソード『道場へ行こう!』
===================================

如月 尊(きさらぎ・みこと)
     外見15、6になって吹利に帰ってきた中身三十路な花屋のお姉さん
     本業は退魔師なのだが……。 最近、豆柴君にちょっとトキメイて
     いるらしい。

中村蓉子(なかむら・ようこ)
     とっても面倒見の良い高校生、最近、思い人の秦弥君から告白され
     とってもハッピーなのだが、ちょっと家庭に事情のあるお嬢さん。

秋風秦弥(あきかぜ・しんや)
     吹利高校SS部の部長、ただ今蓉子ちゃんとらう゛らう゛モード
     進行中。

奈良井・トレース・知恵(ならい・とれーす・ちえ)
     如月家で一緒に暮らす留学生、その抜群の学習能力で、良くも悪く
     も成長中。 蓉子ちゃんの仲良しさん。

如月 夾(きさらぎ・きょう)
     如月家の同居人で花鋏の九十九神。
     外見13才だが、なかなか気の回るしっかりさんな上に、とってもお
     姉ちゃん思いの良い子。

本宮和久(もとみや・かずひさ)
     県警の豆柴の二つ名を持つおまわりさん。
     学生時代のバイト先の常連であった尊とは古い顔なじみ。
     最近、少女になって戻ってきた尊がちょっと気になっている。

相羽尚吾(あいば・しょうご)
     通称、ヤク避けの相羽。県警内でも屈指の切れ者だが、同時に
     ハラ黒さもピカ一のナイスな刑事さん。

軽部真帆(かるべ・まほ) 
     ヤク避け相羽ですら安らいでしまうお姉さんでは有るが、一本筋の
     通った性格と行動は時に騒動をも巻き起こす。
     で、ねづみが嫌いラシイ。



それは、こんな始まり
--------------------

 今日も今日とて暑い午後。
 花屋の2階リビングで『如月しすたーs’』&蓉子ちゃんのお茶タイム。
 話題が得意なスポーツに及んだ処。

 尊      :「へ〜蓉子ちゃん、剣道やるんだ? 強いの? (紅茶飲
        :みつつ)」
 蓉子     :「いえ、強くないですよ。まだお父さんには全然適いませ
        :んし(くっきーつまみつつ)」

 お父さんの部分に力の入る蓉子ちゃん。
 とっても悔しそうではあるけれど楽しそうなお顔。

 尊      :「ふーん……(蓉子ちゃん……お父さん子なんだ(くすく
        :す))」
 知恵     :「(おせんべい……粳米と、醤油で作られたお菓子……)
        :……おいしい(きおくきおく)」
 夾      :「そういえば、おねえちゃんも剣道するですよね? (お
        :せんべぱりぱり)」
 尊      :「あ、うん、しばらく道場へは行ってないけどね(苦笑)」
 蓉子     :「え? じゃぁ尊さんも一緒にやりませんか? ちょうど
        :夏休み期間は道場が解放されてて、一般の方も参加できる
        :んですよ(嬉々)」
 尊      :「うーん……お邪魔じゃない?」
 蓉子     :「全然!わたしも同い年くらいの練習相手が欲しかっ……
        :あ(汗)」

 同い年では有りません。
 みそ(刺殺)

 尊      :「気にしなくて良いわよ(くす) あたしも同じ歳くらい
        :の感覚になってたし(笑) じゃ、お邪魔しちゃおうかな」
 蓉子     :「はい! ぜひ! きっとお父さんも喜びます!」
 尊      :「え? ちょ、ちょっとまって……もしかして、道場って」
 蓉子     :「はい、吹利県警の道場ですけど……言ってませんでし
        :たっけ?(小首かしげ)」
 尊      :「きいてない〜(汗)」

 そう、警察剣道の稽古は厳しいのです。

 蓉子     :「稽古……だめ、ですか?」

 何処でそんな技を身に付けたのか。
 捨てられそーな小犬のよーな眼で上目使いなよーこちゃん。

 尊      :「(うう……そんな眼で見られたら)大丈夫よ、ちゃんと
        :稽古行くから」
 蓉子     :「有り難うございますっ! きっと本宮さん達も喜びます」
 尊      :「あ、そーいえば(思い出して赤面)」

 きっと、みんな喜ぶだろう。
 多少、喜びかたの意味が違うと思うが。

 尊      :「じゃ、さ、秦弥君も誘っちゃいなよ(くす)」
 蓉子     :「え!? (ぼふ)」

 で、外野は。

 夾      :「おねえちゃん達、なんだかとってもうれしそうです(お
        :せんべ食べつつ、ぽそっと)」
 知恵     :「剣道……『突き』で木に穴を……(参考資料読み読み)」

 まて、知恵ちゃん、何を読んでいる(汗)。


おおかみさんは暑いの苦手
------------------------

 相羽     :「ふぅ(溜息ついてげんなり)」

 夕食時、めずらしく溜息なんかついてみて。

 真帆     :「どしたの、溜息なんてついて」

 食卓に、旬の鰹のタタキを並べつつ。

 相羽     :「こんどさあ、史の奴とか県警連中と剣道の稽古やるんだ
        :よ、夏休み中は道場開放するから相手する人数が足らんか
        :らって、中村のダンナに呼び出されてねえ(げんなり)
        :あ、芥子ちょうだい」
 真帆     :「はい、芥子。それはちょっと見たいな(興味津々)」 
 相羽     :「ああ、見学もできるよ。一般向けに夏の剣道教室とかも
        :やってるし、見学だけでも問題ないし、来る?」 
 真帆     :「行く(わくわく)」
 相羽     :「この暑いのにねぇ……俺、暑苦しいの好かないんだけど」
 真帆     :「……(ぺしっと黙って頭はたく)」

 で。
 見学者、一名決定。


少女剣士はおとしごろ
--------------------

 秦弥     :「(よーし、明日は新作映画がやってたはずだ……確か見
        :たいって言ってたよな)」
 蓉子     :「で、そのときお母さんたら可笑しいんですよ? ……ど
        :うか、しましたか?」
 秦弥     :「え、あ、うん(お、おちつけー、おちつけー)あの、さ」
 蓉子     :「はい? (きょとん)」
 秦弥     :「(えーい落ち着けっ、悩んでどうする!)その、明日の
        :午後、映画、行かないか?」
 蓉子     :「えっ……(ぼっ)」

 夏休み中。部活の帰り道。
 蓉子ちゃんを映画にでも誘おうと気合を入れた秦弥だったが。

 蓉子     :「……あ、ごっごめんなさいっ、あの……明日の午後は道
        :場に……(しゅん)」
 秦弥     :「え? 明日の午後は駄目なの?」

 秦弥君、見事に空振り。

 蓉子     :「はい、明日は剣道の稽古日なんです」
 秦弥     :「へえーそう言えば剣道もやってるんだっけ?」
 蓉子     :「それで、 その、 あの、良かったら……見に……いらっ
        :しゃいませんか?」
 秦弥     :「素人が行っても大丈夫なの?」
 蓉子     :「大丈夫です! あ……(赤面)な、夏休み中は一般向け
        :に剣道教室やってますし、見学だけでも大歓迎です」
 秦弥     :「そっかぁ、じゃ見に行こうかな」
 蓉子     :「はいっ」

 「秦弥さんと一緒に稽古したいです」と思っても。
 なかなか口に出せない微妙なお年頃のよーこちゃんであった。

 そんな訳で見学者その2、確定。

女の子は少ないのです
--------------------

 蓉子     :「お願いしますっ(一礼)」
 尊      :「お願いします(一礼)」

 竹刀袋を担いで、道場の入り口で一礼。
 とたんに場内のざわめきが一瞬途絶える。
 かたやマル暴中村の息女、蓉子ちゃん。
 そして。

 若い警官1  :「おい、あの中村さんところの娘さんの隣の子」
 若い警官2  :「おう、 なかなか……あの子と知り合いみたいだから、
        :15、6か?」
 若い警官1  :「あれ、豆柴の奴」

 同僚多数の視線に気づかず駆け寄る豆柴君。

 和久     :「尊さん!」
 尊      :「こんにちは、稽古に来ちゃった(笑)」
 和久     :「だ、大丈夫ですか? 病み上がりなのに、それに警察剣
        :道ってキツイですよ?」
 尊      :「大丈夫、大丈夫〜(にこにこ)」
 蓉子     :「尊さん、着替えはこっちで(更衣室に案内)」
 尊      :「ん、ありがと、じゃ本宮君、後でね〜(にこにこ手を振
        :る)」
 和久     :「あ、はい(反射的に手を振り返す)」

 更衣室に消えていく尊と蓉子ちゃんを見送って。

 若い警官1  :「なぁ……アイツ」
 若い警官2  :「ああ……」

 豆柴君、あらぬ疑惑発生。


父の遺志
--------

 所変わって更衣室。

 蓉子     :「あ、尊さんも白胴着なんですね(自分の防具袋から胴着
        :取り出しつつ)」

 尊が着替えようと胴着と袴を取り出したら。

 尊      :「うん……本当はこっちの胴着着たいんだけどね、ちょっと
        :身体のサイズが……ね(苦笑)」
 蓉子     :「え? こっちのって……」

 蓉子が『如月』と刺繍された防具袋を覗き込むと、かなりくたびれた藍染め
 の胴着と袴が一揃い。

 蓉子     :「ずいぶん使い込まれた胴着ですね」
 尊      :「うん……これ、父の形見なの」
 蓉子     :「え……(知らなかった……尊さんのお父さんって)」
 尊      :「……あ、ゴメン、変な話しちゃったね、さっさと着替え
        :ちゃお(にこ)」

 愛おしげに胴着をなでる表情は、いつものような明るい笑みではあったけど、
 どっか寂しそうで。

 蓉子     :「(尊さん……)」

 ところで、女の子しか居ない更衣室。
 当然こんなふうになるわけで。

 尊      :「さ〜久しぶりの稽古だから楽しみ〜♪(遠慮なくぱぱっ
        :と上下脱ぎ飛ばして着替え開始)」
 蓉子     :「(ちらっと横目で見て)」
 尊      :「〜♪(胴着羽織って、袴つけて〜)」
 蓉子     :「(しゅん)」
 尊      :「蓉子ちゃんどしたの? 着替えないの? (小首ことん)」
 蓉子     :「えっ(汗) あ、はいっ(焦)」
 尊      :「大丈夫? 具合でも悪い?」
 蓉子     :「い、いえ大丈夫ですっ(汗)」
 尊      :「なら良いけど……」
 蓉子     :「(……まだまだだもんね、……負けないっ(ぐっ))」

 謎な決意を心に秘める蓉子ちゃんであった。

 そんな訳で。
 夏稽古開始っ!


時系列と舞台
------------

 2005年7月後半、花屋2階等

解説
----

 蓉子ちゃんと尊、二人とも剣道できるよねって処から始まった
 夏稽古EP、珍しくキャラ同士が勝負してるキャラチャットの
 導入部として起してみました。
 この後、道場でのキャラチャットが続きます。

 で、道場の稽古後に 尊 VS 相羽先輩の『真帆さんとどーなってんの』
 対決が続くのかな?

$$
*********************************************************************

---
葵 一<gandalf@petmail.net>

 ---------------------------------------------------------------------
http://kataribe.com/ 語り部総本部(メインサイト)
http://kataribe.com/ML/ メーリングリストの案内
http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/ 自動過去ログ
Log:	http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/29000/29000.html

    

Goto (kataribe-ml ML) HTML Log homepage