[KATARIBE 28941] [HA06N] 小説『守人の隣人さん』

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Date: Sun, 17 Jul 2005 18:23:00 +0900 (JST)
From: 夢の使者  <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 28941] [HA06N] 小説『守人の隣人さん』
To: kataribe-ml@trpg.net
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2005年07月17日:18時23分00秒
Sub: [HA06N] 小説『守人の隣人さん』:
From:夢の使者


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小説『守人の隣人さん』
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登場キャラクター 
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赤菱守人(せきびし もりひと)
:軟派好き(?)な青年。見知っていたり、誠実な人には敬語。
赤菱カナ(せきびし かな)
:守人に取り憑いているサキュバス。実体化すると素朴。今回脇役?
赤塚真理(せきづか まり)
:守人の住んでいるアパートの隣人。ストーカー癖のある女性。
藤之宮楓翆(ふじのみや ふうすい)
:怒る事の無いのんびり中年男性、今回は脇役…かも。

何度か見慣れた光景−アパート−
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 夜12時、もうそろそろ寝る人も出てくるのでは無いかと思われる時間に
俺は…正直げんなりしていた。うぇっぷちょっと吐き気が。
「だからね〜、ふうすいさんはわたしのこと何とも思ってないのよ〜」
「そんな事はありません、私は真理さんと話しているの好きですよ」
前の台詞が真理さん、俺が住んでるアパートの隣人の女性。
次が楓翆さん、特殊な名前だけどこれも俺の住んでるアパートの住人の男性だ。
ちなみに今、楓翆さんの部屋で…そんで酒盛りをしている。
俺の横にはちゃっかりカナも実体化していて、時々おつまみを食べながら事の
なりゆきを見ているのだ。
全く…いつも俺に関しては止めるのに、こんな時だけ傍観だなんてやってくれるよ。

 何度も見慣れた光景…。
こっちに来て、アパートで楓翆さんと出会って、真理さんと話すようになって
時々起こるこんな酒盛りの光景。


事のなりゆきは…
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 事のなりゆきは、楓翆さんの部屋に真理さんがまた侵入した事にある。
侵入っていっても、酒飲んでべろんべろんになりながら、夜中楓翆さん宅に押しかけて
た訳だけれども…。
何で知ってるかって?俺もその時、楓翆さんの部屋に居たから。
こっちに来てから何だかんだで結構経った、特に楓翆さんの部屋にお邪魔する事も増え
たし、結構この人とは気軽に話する機会もあり、楓翆さん宅には常連だった。

 そこで分かった事は時々こんな風に酒に酔って、真理さんが楓翆さんの部屋に来る事
だ。本人は全然分かってないらしく、最初の頃(まだ実際に自己紹介して無かった頃)は
次の日になると「頭いたーい…」とか言いながらこっちの事全然覚えて無かったのが印
象的だ。
んで、今回も全く同じ、いきなりどーんと入ってきたと思うと、楓翆さんに抱きついて
持ってきた酒をがぶがぶ飲んでいた。
しかもかなりの泥酔状態で来てたし…毎度の事大丈夫かと思ってしまう。
探偵もやっているらしいので嫌な仕事もしてるんだろうか、ぶつぶつと呟いてたり。


話を戻すと…
----------------
 まぁそんな光景がよく見受けられるという事だった。
俺と楓翆さんと真理さんと(最初の頃は実体化してなかった)カナと。
この部屋で俺はとにかく色んな人にべたべたしている真理さんに未だにちょっと戸惑い
楓翆さんのお酒の強さにびっくりし、何時の間にかちゃっかりおつまみを食べてて、
時々親しげに喋っているカナにもちょっとだけびっくりしたりして…。
今だって「ほらほぉ〜ら、あんたものめー!」と笑いながら酒を出して飲ませてくる
真理さんに苦笑い気味(もう苦しいんだって…)に「いや、もういいから」と押しのける。

 来たばっかりにはちょっとばかし、…こんな事いうのも何だけど俺って寂しがり
だからさ、弟もここにゃ居ないしちょっとばかし寂しかった。
でもこんな風に喋ってると困る事もあるけど、楽しいんだなぁとか思ったりして…さ。


夜も更けて行く
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 午前1時半。
 夜も遅くなり、流石に眠ってしまった真理さんを背負って楓翆さんの部屋を出る。
「いつも悪いね、私が連れていってもいいんだよ?」
楓翆さんが頭をかきながら、ちょっと困ったように言う。
「いいですよ、俺が帰るのにひょいっと置いてくればいいんですから」
それにいつもの事じゃ無いですかと笑いながら言う俺に
「いやぁ、年頃だからね。何かと嫌なんじゃないかとも思ったんだ」
…何気なく鋭いっすね、楓翆さん…。
「まぁ…あれですよ!酔った女性を襲うほど俺も馬鹿じゃないですから!」
「いや、それは信じてるから大丈夫だと思うけどね、嫌なんじゃないかなと思って」
うーん、まぁ信じられても…複雑だ。

 とりあえず俺は大丈夫です大丈夫ですと言うと、カナと一緒に部屋を出る。
アパートの外側に出ると、風がよく通って気持ちが良い。正直背中に背負った温かい
ぬくもりと酒のつんとした匂いの中にある心地よい香りが何とも言えず…。
「守人…真理さんに変な気を起こしちゃ駄目だよ、その為に私が居るんだから!」
「あのなぁ…その為って…妙な聞き方になっちまうぞ」
カナの思いがけない言葉に、俺はちょっとどもる。その為って…変な聞き方すれば
恋人代わりじゃねぇかよ…。

 ともあれ、夜風に少し当たってから俺は真理さんを部屋に送り届け。
そして実体化を解除したカナと一緒に部屋に戻った。今日は眠れそうだ。

時系列 
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 2005年初夏頃未明
解説 
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 真理さん酒癖悪い光景を見ながら、ちょっとセンチ(?)になる守人。な感じ…かな?
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今回もこれで終わりです〜。何だか書いててよく分からなくなってきたのが本音です…
伝えたい事をちゃんと書けるようになりたい今日この頃。
カナのキャラシートも少しずつ変えていきます。


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