[KATARIBE 28913] [HA06P] エピソード『手紙』

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Date: Mon, 11 Jul 2005 16:10:23 +0900
From: gandalf@petmail.net
Subject: [KATARIBE 28913] [HA06P] エピソード『手紙』
To: kataribe-ml@trpg.net
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 毎度、葵で御座います。
 おかしい、仕事してたはずなのに、何故か手許にこんな物が(汗
 なぜだー(じたじた)
 埋もれさすのもなんなんで、流してみます。

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[HA06P] エピソード『手紙』
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登場人物
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如月 尊(きさらぎ・みこと):幼年化の後、16歳程度まで成長した花屋な退魔師
如月十兵(きさらぎ・じゅうべい):如月尊の祖父
お滝さん:如月家のお手伝いさん


お祖父ちゃんへ
--------------

 十兵     :「(庭に降る雨を眺めつつ)やれやれ、やっと降ってくれ
        :たかこれで少しは涼しくなるかの」

 SE:とたとたとた

 お手伝いさん :「ご隠居様〜どちらですか〜」
 十兵     :「お滝さんか?此処じゃよ」
 お滝     :「こちらでしたか、お嬢様からお手紙が届いておりますよ(にこにこ)」
 十兵     :「なに?尊から?あいつめ……また古風な事を……(苦笑)」

 SE:かさかさ(受け取って開く)

 お滝     :「お嬢様はなんと?」
 十兵     :「まぁ、まて、そう急かすな(どれどれ)」


 『 拝 啓

   ようやくの雨で梅雨らしい気候となりましたがそちらはお変わり有りませんか?

   こちらは吹利へ戻り、花屋の開店準備も整ってやっと少し落ち着いた所です。

   吹利への帰還、本音は少し不安でした。

   かつてのあたしからは想像出来ない姿になってしまってるんですものね。

   でも、戻ったあたしを暖かく迎えてくれる人達がいました。

   昔からのお友達は、「尊さんは尊さんだ、変わらないね」って言ってくれました。

   やっぱり私には吹利が、此処が一番落ち着ける場所のようです。

   花屋の再開、我侭言ってごめんなさい、本家の役目を忘れたわけじゃ無

   いけどもう少し、やらせて下さい。

   こんな身体になってしまって、見送る筈の無い人を見送る事になるのは辛いけど、

   それでもここにいる人達と少しでも長くいられるって考えて、頑張ります。

   それから、こちらで新しい同居人が出来ました。

   友人の方の紹介で、海外から日本の女子高に留学している子と、花鋏に憑いてる女の子

   の二人です。

   留学生の子が、奈良井・トレース・知恵ちゃん、海外から来たせいか、まだ日本の

   ことを判ってなくて、時々変な質問されたりブッ飛んだ事しちゃうけど、とても

   いい娘です。

   花鋏に憑いているのが、夾ちゃん。元々名前は無かったみたいなんだけど……

   鋏の字から、あたしが名前をつけました。

   夾ちゃんも、とっても元気で活発な娘です。

   独りの生活に慣れてたつもりだったけど、急に妹が二人も増えたみたいで

   日々とても充実しています。(見た目はそうは見えないかも知れないけどね)

   また、落ち着いたら吹利にも遊びに来てください。

   長々ととりとめない手紙でごめんなさい、では、また。

                                     かしこ

                            如月十兵様

                                尊より。 』


 十兵     :「……」
 お滝     :「お嬢様、元気でいらっしゃるようで(微笑)……あら、ご隠居様どうなされました」
 十兵     :「うるさい、これは雨が顔にかかっただけだ」
 お滝     :「ここは部屋の中ですけどねぇ……ほほほ……大丈夫ですよ、
        :お嬢様には内緒に致しますから」
 十兵     :「まったく……電話掛ければ5分で済むものを……」
 お滝     :「さて、ご隠居様、今日は御飲みになられたいんじゃ御座いませんか?夕食は一本
        :用意いたしましょうか?(にこ)」
 十兵     :「そうだな、久しぶりに貰おう(……あいつめ……)」


釘をぐさっと
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 んが。

 お滝     :「あら?お手紙もう一枚あるみたいですよ?」
 十兵     :「ん?もう一枚?」

 ハラリと出てくるもう一枚。

 そこには、真紅のインクで。

 『 追伸

    遊びに来るのは良いけれど。

    二人とも可愛い子だからって手を出すような事したら……。

    父様と母様に会いに行って貰います。    』


 十兵     :「……(汗)」
 お滝     :「くくくく……(必死で笑いをこらえてる)」
 十兵     :「あいつ……ワシをいったいなんだとおもっとるんだ……(憮然)」
 お滝     :「流石、お嬢様(くくく)よく判ってらっしゃる」
 十兵     :「ええい、うるさいっ、早く酒のしたくせんかっ(汗)」
 お滝     :「はいはい、ただいま〜(退散退散〜っと)」

 十兵     :「まったく……あいつめ……(読み返す)」


解説 
---- 

 女性って手紙好きですよね、何でもない事でも手紙にしたり。
 なんとなく、こんな事もあるかなのワンシーンでした。


時系列 
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 2005年 6月末〜7月頭

$$ 

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 オチろぉ(w


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葵 一<gandalf@petmail.net>

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