[KATARIBE 28844] [HA06N]小説:『ホームステイに繋がる徒然』

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Date: Mon, 13 Jun 2005 03:11:22 +0900
From: ハリ=ハラ <shiva@mvf.biglobe.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 28844] [HA06N]小説:『ホームステイに繋がる徒然』
To: <kataribe-ml@trpg.net>
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ども、ハリ=ハラです。

知恵を出すための徒然をまとめてみたら……なんか、エピソード形式じゃなくなって。 

こんなんで、N分類つかっていいんかなぁ……

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小説:『ホームステイに繋がる徒然』
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登場キャラクター
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 前野浩(まえの・ひろし)
 :現在、無道邸の管理人。色々な裏の仕事を請け負ってる模様。
 霞原珊瑚(かすみはら・さんご)
 :吹利市に潜伏中のアンドロイド。前野に呪術を習っている。
 初老の男
 :今回の直接の依頼人。

霧の魔都
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 「これが、今回貴方にお願いしたい試験体です」

 初老の男がそう言って地下室の扉を開く。巨大な水槽、低い唸り声を上げる
循環装置。それらを淡く照らす壁面に描かれた魔方陣。

 「ふむ……まだ、調整中ですか」

 胎児の様に手足を丸めて水槽に浮かぶ少女。

 「最終段階ですがね……」
 「コレが、お願いされていた基礎情報です」
 「確かに……では、刷り込みが終了次第、其方に向かわせますので……」

 CDケースを初老の男に手渡す。

 「分かりました、あとは契約の通りに」
 「よろしくお願いします」

 今日の仕事は、ここまで。
 帰りの経路を開くために、携帯電話を取り出す。

 「ところで、いくつか確認を……」

 サングラス越しに地下室の中を見回したあと、続きを促す男に口を開く。

 「何で、普通に明かりをつけないんです?」
 「趣味です」

 即答されて思わず電話番号を押す手が止まる。

 「……まさか、女性型なのも?」
 「…………」

 ……爽やかな笑顔を返された。

 あ〜〜、なんだ。
 …………さっさと帰ろう。


吹利市幡多町
------------
 「……と言うわけで、ロンドンから、ホームステイの学生が一人来ることに
 なった」

 お茶の時間に屋敷のみんなに告知するべく、表向きの経緯を簡単に説明した
上でそう纏める。『仕事』だから、煌と煖には確認でしかないが……。

 「仕事の付き合いで、此方での世話を委託されたモノでね。みんなよろしく
 頼むね」

 なんと言うか……「またなんかはじめた」と言う空気がひしひしと……。
 まぁ、そこらを狙っての言い回しではあるんだけどね……。

 「ぅ」

 つみきちゃんの視線が痛い……あ、溜息ついて、お茶に戻って……。
 うぅん……つみきちゃんにも裏の説明はしておいたほうが良いかな、後輩
になる訳だし……。でも、仕事に巻き込むのは余り……。

 「……あなたの部下と比べたら、どう考えておけばよいの?」
 「……ん?」

 たまたま訓練で来ていた珊瑚くんが質問をして来た。
 もうすこし、情報を集めたいのかな?

 「お仕事の関係でね」

 ああ、納得行かない顔をしている。情報収集は大事なのは分かるけど、ここ
ら辺で引き下がってくれないかな……。

 「断片的な情報から事実を組み立てるのも重要な訓練だよ」
 「……答が明示されない訓練は訓練としては程度が低いわね」
 「回答を出したら、私に伝えに来れば良い。採点してあげよう」
 「本来必要としない相手に、わざと多義的解釈が可能な訓練を提示するのは
 採点者の恣意が交じるので、お断りします」

 それを言ってしまったら、君に情報を伝える必要自体が、そもそも無いんだ
が……。
 情報に敏感になりすぎだろうか……『委託されたモノ』で『仕事の関係』と
言った筈なんだけどな……。

 「お仕事でね。これ以上は、私の口からは話せないのさ」

 はっきりこう言った方が早かったか。適度に流して貰わないと、私も持って
回った言い回しは得意なわけじゃないんだから、少々疲れる。
 みかんを見ろ、さらっと流して『今度の子はどんな子だろうねー』とか他の
子達と仲良く話して……いや、妹よ、今度のってなにさ。

 「……立場上、君の妹弟子になる。そこらを踏まえた対応をしてくれれば、
 問題はないよ」

 なんか、今から頭が痛いな……。


時系列と舞台
------------
2005年5月末

解説
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 奈良井・トレース・知恵を迎えるための下準備を始める。
 名前が一言も出てないけど。
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えいや、投げた。
後は知らん(ぉ 


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