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Date: Sun, 29 May 2005 17:16:46 +0900
From: asakura <guilsn@boat.zero.ad.jp>
Subject: [KATARIBE 28824] [HA06P]綾乃とフィル
To: 語り部ML <kataribe-ml@trpg.net>
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輝士都です。
なんとなく思いついたので書いてみました。
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エピソード『ご主人様』
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登場人物
佐上彩乃:佐上雑貨店にお世話になってる魔道杖、結構無口。
フリオルナ:同じ草紙雑貨店にお世話になってる魔道人形、非常に明るい。
佐上氷我利:佐上雑貨店時期店長、彩乃の仮の主人。加えて魔道具たちのお世話係。
ぶっちゃけ、この二人はでこぼこコンビのようなきがしますなぁ……
佐上雑貨店の倉庫にて
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佐上雑貨店の倉庫、倉庫といっても空間拡張されててむちゃくちゃ広いですが。
その中の綾乃の部屋で綾乃とフィルオナが話している。
なにやら真剣な顔で綾乃の部屋に入ってきたフィル。
フィオルナ(以下フィル):「ねぇ、綾乃、氷我利ってどうなのですか?」
佐上彩乃(以下綾乃):「……どうって?」
フィル:「ほら、綾乃のご主人様じゃないですか。念願かなった感想とかです。」
綾乃:「……別に……普通。でも…。」
フィル:「でも、なんです?」
綾乃:「…氷我利は…一緒にいると…安心。」
綾乃:「(氷我利は…どう思ってるのかな…迷惑じゃないのかな)」
綾乃はうつむいて答える。
フィル:「う、うらやましいのです!私もそんなご主人様がほしいのです!」
こぶしを握り締め悔しがるフィル。
綾乃:「…フィル…見つかってないの?」
フィル:「そうなのです、探そうにも正体をうっかりばらすわけにもいかないの
です。だからなかなか見つからないのです。」
綾乃:「…でも…このままで…いいの?」
フィル:「よくないのです、でもいつかきっとかっこよくてやさしいご主人様を
見つけるのです!えいえいおーなのです!。」
フィル:「(そうなのです、私に弱気は似合わないのです!行動あるのみです!)」
フィルはこぶしを天に突き上げる。
綾乃:「…私も…何か…手伝う?」
フィル:「てつだってくれるのですか?!ありがとうなのです!」
綾乃の手を握ってぶんぶんと振る
綾乃:「フィル…痛い…」
綾乃:「(元気になったのはよかったけど…うぅ…)」
秘密です
―――ー
そして、フィルが帰った後。
倉庫の入り口にて。
氷我利:「さて、今日も今日とて、掃除をするか。」
氷我利:「おーい!何かごみがある奴―!」
ひょこひょこといろいろな形をした魔道具たちが自分の部屋のごみを持ってくる。
氷我利:「(いつも思うんだが…ファンタジーな光景だよなぁ)」
氷我利:「ん、ありがとう。もう無い?」
先頭にいる自動車のおもちゃに聞く。自動車はぱかぱかとライトをつけて答える。
氷我利:「わかった。ありがとう。」
魔道具たちはいそいそと自分の場所に帰って行く。
氷我利:「さて、よっこらせっと。」
袋を持ち上げる。
フィル:「氷我利は綾乃のことどう思ってるですか?」
氷我利:「っと、わたたた!いきなり何言い出すんだフィル。」
フィル:「いえ、ご主人様と魔道具の関係について調べてるだけですよ。ご主人
様探しの目安にしようと思ったのです。」
氷我利:「そういうことか、あー…」
氷我利:「(どう思ってるかって言われてもなぁ…妹みたいでかわいいとしか…あ
とは大事なパートナーってこれは関係か。)」
フィル:「どうなのですか?」
氷我利:「そうだな、やっぱり妹みたいでかわいい…ぐらいだろうか、ところで
綾乃には聞いたのか?」
フィルは胸を張って
フィル:「もちろんなのです、綾乃は氷我利のことを―――」
綾乃:「駄目―――――――――!!」
氷我利:「っ!!(くぁぁ…きいたぁ…)」
フィル:「(はうぅ…)」
綾乃:「フィル…言ったら…駄目…駄目なの…」
綾乃の目に涙が浮かぶ
フィル:「ご、ごめんなのです!私が悪かったのです!」
氷我利:「…あぁ、まだ耳鳴りが…まぁ、それよりも。フィル、さすがに今回のは
軽率だったな、次からは気をつけろよ?。」
フィル:「わかったのです。」
氷我利:「綾乃も落ち着け。…な?」
綾乃:「…うん。」
落としかけた袋をしょいなおして。
氷我利:「じゃあ、俺は行くが、仲良くしてるんだぞ?」
ごみを捨てにいく氷我利、そして二人は仲良く出かけるのであった。
時系列
―――
2005年5月
解説
――
ご主人様との関係を気にする綾乃とご主人様に夢を抱いているフィルオナ。
で、そのことにまったく気づいていない氷我利の図。
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まぁ、こんな感じで。
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