Goto (kataribe-ml ML) HTML Log homepage
Date: Tue, 17 May 2005 22:32:26 +0900
From: Paladin <paladin@asuka.net>
Subject: [KATARIBE 28767] [HA06P] エピソード:『古書四相』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <20050517215905.83C2.PALADIN@asuka.net>
X-Mail-Count: 28767
Web: http://kataribe.com/HA/06/P/
Log: http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/28700/28767.html
ぱらでぃんです。
**********************************************************************
エピソード:『古書四相』
========================
登場人物
--------
宇多 環 :数年ぶりにある本と再会した。
http://kataribe.com/HA/06/C/0223/
宇多 楓 :弟よりは外に出る様子の姐。
http://kataribe.com/HA/06/C/0264/
過去
----
出逢いは唐突であり、別れもまたしかり。
楓 :「駅前の電器屋からPCコーナーが無くなってたぞ」
環 :「え?」
初めてPCを買い、モデムも買い、TAKERUにもさんざ世話になり、そしてたく
さん立ち読みもした。
環 :「そっか」
買っていない本が沢山あったことが心残りといえば心残りだったのかもしれ
ない。もっとも、そんな予算も無かったのだが。
現在
----
そして再会も唐突である。
環 :「うー」
古本屋の店頭で定価の五分の一という価格と付録未開封にて再会したそれ。
時代遅れの専門書であるが、付録がある限り百円棚には並びそうにもない。
しかし、ネット通販でもっと安い品があるかもしれない。
数十回の逡巡を重ねた末それを取り、レジへと持っていく。
未来
----
家に帰りそのままPCに向かい、知りうる限りのオークションと古書店で書名
を検索する。
環 :(OK、OK、OK、OK)
検索結果を見るたびに心が昂揚する。全ての結果が在庫無しか、さっき買っ
た値段以上の物で、心地よい充足感を味わう。
未来再来
--------
環 :(うっうっうっ)
数日後、古本市で数日前買った本が百円の棚に並ぶのを見つけてしまう。
再会はいつも唐突である。
時系列と舞台
------------
199X年〜2005年初夏。
解説
----
対象が一つに限られていない場合、再会の機会もその分だけあるわけで。
$$
--
SIC MUNDUS CREATUS EST
Paladin<paladin@asuka.net>
---------------------------------------------------------------------
http://kataribe.com/ 語り部総本部(メインサイト)
http://kataribe.com/ML/ メーリングリストの案内
http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/ 自動過去ログ
Log: http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/28700/28767.html