[KATARIBE 28757] [HA06N] 小説『霧雨の情景』其の六

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Date: Thu, 12 May 2005 23:44:08 +0900 (JST)
From: いー・あーる  <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 28757] [HA06N] 小説『霧雨の情景』其の六
To: kataribe-ml@trpg.net
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2005年05月12日:23時44分08秒
Sub:[HA06N]小説『霧雨の情景』其の六:
From:いー・あーる


ども、いー・あーる@もーしらん です。
へれへれになりつつ、続きです。
IRCで皆様にお知恵を借りつつ、また御迷惑をおかけしつつ、
…………この程度ったらこの程度なんだよう(号泣)

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M-13
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 医学というのは日進月歩で、この程度の傷ならどうかすると数日で家に帰れ
るらしい。それをこの3日ほど寝ているように言われたのは、熱が下がらなかっ
たから、らしい。それで本を読んでいるのか、と怒られそうな話だが、本人は
あんまりきつくもなく、ただただ退屈だったのだけど。
「あら、熱大分下がってますね」
 前夜の検診で、看護婦さんがほっとしたように言った。
「明日か明後日かには帰れますよ」
「あ、はい」

 明日か、明後日か。
 ぎりぎりGWのうちに、家に帰れるということか。

 ……彼女はどうなるんだろう。

 
 義妹のもって来てくれた櫛で髪を解き、後ろで一度きっちりと縛る。放って
おけば背中一杯の長さの髪は、三つ編みにすると手の幅ほどは短くなる。それ
をくるくるとまとめて。
「あれ?」
 髪を止めておく簪が無い。片帆が以前縁日の骨董屋で見つけて買ってくれた
ものだから無くすわけにはいかないんだけど。
 てか、どこにいったかな。
 カーディガンを羽織って、ベッドから出る。ベッドの下を覗くと、丁度真ん
中、一番取り難いところに転がっているのが見えた。
 右見て左見て。
 ……まさかここに物差し無いし。
 仕方が無いんで膝をついて手を伸ばしたところで、扉を叩く音。
「……なにしてんの」
 そして呆れたような声。


 大人しく寝てなさい、と、内容は尤もな台詞と一緒に、相羽さんは簪を手渡
してくれた。
「どうするのそれ」
「危険物を束ねとく」
 三つ編みの髪をそのままにして、教室の後ろの席の人のボールペンを叩き落
すこと数度、珈琲の紙コップを転がしかけたことやはり数度。
 結構凶器になるものである。
「あ、そういえば明日か明後日には退院できるそうな」
 そりゃ良かった、と、相羽さんは笑った。

「会えるよ」
 
 一瞬、意味がわからなかった。

「え……ちなつさんに?」
「そう」

 但し、と、続けて。
「悪いけど、俺も立ち会うよ」
「……うん」
「傷害なんでね」

 上嶋千夏さん。
 泣きそうな声と、切羽詰った顔と。
 彼女は今、どんな顔をしてるんだろう。

 相羽さんに取りすがって泣いた彼女。
 それは確かに、甘えであったろうけれども。
 その甘えに……根拠はあったのだろうか。
 無論、それは仕事の範疇だったのだろうけれども。
 けれども。

 
「何?」
 気がつくと、袋に本を入れていた手を止めて、相羽さんがこちらを見ていた。
「……やっぱり、悪党」
 思わず……そう口走ったけど。
「きついねえ」 
 やっぱり思ったとおりの言葉が返って来た。
 
 ちなつさんは、どのような形でかは知らないが、罪に問われる。
 その原因は、無論彼女の勘違いや甘えなんだろうけど。
 でも、その原因は?

 原因は誰にあるか、と、問われれば確実に自分にある、と言うだろう。
 本当のところがどうであれ。
 一言たりと、誤解されることを言っていなかったとしても。

 その全てがどうにも口惜しくて、思わず……見据えた。
 相羽さんは、黙ってこちらを見ている。

 どこまでが正当に背負うべきもので、どこからが違うものですか。
 その全部を……どうして背負いますか。

 ……そのどれを問うても……
 この人はここからいなくなるだろうけど。

 
「えっと……検診なんですけど……はいっちゃだめ?」

 ……ふ……と。
 糸の切れる、感覚。
 扉のところでまだ若い看護婦さんが、困った顔のままこちらを見ている。

「あ、いえ」
「……じゃあ」

 わたわたしている間に相羽さんは、本の入った袋を持って出て行く。
 
「……喧嘩?」
「え?」
「とっても怖い顔で睨んでませんでした?」
「……ああ、喧嘩じゃないです」

 怖い、というか。
 ……喧嘩にすら成りようが無いというか。

 多分どちらかが動けば……斬られる。
 
「喧嘩じゃありませんよ」
 だから、念を押す。

 喧嘩なんてゆとりのあるもんじゃないやね。

「はい、熱測って」
 看護婦さんが体温計を差し出した。



M-14 
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 綺麗な、人だった。
 柔らかそうな長い茶色の髪。細い腕。顔を覆う細い指。

 真っ赤になって、はれぼったくなった目。化粧もかなり落ちてて……うん、
化粧をもともとしてない状態よりも、多分今かなり見栄えのしない状態なんだ
ろうけれども。
 
 それでも綺麗な人。
 確かに、あの時に一瞬だけど顔を合わせた人。


 
 相羽さんと、本宮さん。
 そして、彼女。

 本宮さんが軽く彼女の肩を叩いて、パイプ椅子に座らせる。
 まだ少し、くすくすと泣きながら、彼女はその椅子に座る。

 綺麗で可憐で泣く必要なんか一つもなくて。
 でも、現に彼女は……ここで泣いていて。
 ……何て言えばいいんだ、こういう場合。


「えっと……」
 泣き続ける彼女を見ていると、何だかあたしが泣かしているようで……結果
とても悪党になったようで。
 何だかそういうのを、払いたくて……思わず。
「勘違いとか、あるかなとか」
 言葉を選んだ積りだったけど、彼女はきっと顔を上げてこちらを睨んできた。
「……あの」
「……何が勘違いなのかしら?」
「いや……」

 困ったな。
 勘違い、と言えば、何がどう、まで突っ込まれるだろう。
 それは覚悟の上だけど。
 だけど。

 と、ぐだぐだ思っていたら、彼女のほうが言葉を発した。
「……勘違いだろうとなんだろうと、あたしはあなたのいるその場所が欲しかっ
たのよ」
 一瞬、空白。
「……あたしの位置が?」

 一体何考えてるんだ彼女は?

「ええ……そうよっ」
「……て、だって」

 目の前の女性はとても綺麗で。
 
「……ご飯作って魚に餌やって、生ゴミ片付ける位置?」

 視界の端で、本宮さんが額を抑えるのが見えた。

「……そんな」
「その程度なんだけど、あたしのやってること」
 く、と、唇を噛んで、ちなつさんは顎を上げる。
「……そんな位置にすらいられなかったわ」

 そんな、位置。
 ……どんな位置なんだろう。

「……貴方に、あたしの居る位置って……無理だと思うけど?」
 近くに居ることが、愛されることだと勘違いできるほど若くて。
「……どういう意味っ!」

 だって。

「愛されたいんだよね?」

 ……と。
 彼女の目元が、輪郭を喪ったように見えたかと思うと。
 ふくり、と、涙が膨らんで。

「……あ」

 ぼろぼろと、何時の間にか土砂降りの勢いで彼女は泣いている。
 ……どうして彼女は、泣くのだ。

「あたしを刺したら、それでよかったの?望みが叶うの?」
「……ちがう」
「じゃ、なんで」
「ちがう、ちがう……!」
 俯いていた顔を上げて、彼女が叫ぶ。
「あたしは忘れられてしまうのに……あなたは当然のように当たり前のように
あの人の側にいて……側にいることを許してもらえて……」
 言いながら、また彼女は手で顔を覆う。
 まるで、子供のように。
「……誰一人側にいることを許されないなら!あたしはまだ我慢できた!」
 彼女はぼろぼろと泣き続ける。
 なのに、と。
「なんでそれがあなたなの……」

 だけど……だ。
 そんなに側に居るのって難しい人なのか相羽さんて?
 最初に会った時から一切手加減抜き、おネエちゃん情報網のことは聞くは、
『おネエちゃんって砂糖菓子だよね』発言は聞くは、それをまた御丁寧に説明
してくれるは。
 遠慮も何もあったもんじゃない会話を自然にする人だと思ったけどな。
 
「ってか……そんなに近くに居るのが難しい人なんだ?」
 びくん、と、千夏さんの肩が跳ね上がった。
「……だって、最初の最初から、おネエちゃんがどうこうって話が出るは、普
通女性に話すかそんなもんって話題を山積みにしてくれるは」
 てか本宮さん、そこで肩下ろしてがっくりしない。んで相羽さんは溜息つか
ない。
 何を今更。
「だから、千夏さん。あたしの位置に居ても、女性扱いなんて絶対されない」
 だから不思議なのだ。だから判らないのだ。
「……愛されたいんですよね、千夏さんは?ならばどうして」
 理に合わない。理にそぐわない。
「どうして、愛されたい人が、あたしを排除しようとするの?」
 あたしは貴方が望むような形で、愛される立ち場になんか居ないのに。

 ……と。
 ふうっと彼女が手を下ろした。
 細い指がいつのまにか白くなるほど握り締められて。
 現れた顔は、一瞬……いつぞやの香夜を思わせるほどに。

「……殺してやりたい……」
 その言葉は、だから、ひどく納得が行った。
 けれども同時に、さっぱりわからない。
「……どうして」
 ぎりぎりと、彼女が睨む。
 彼女が腹を立てているのはわかる。あたしの言葉が気に食わないのも判る。
 ただ、届かない。わからないのだ。
 
「……説明して貰おうか」
 いつのまにか身を乗り出していたのに気がついて、座りなおす。弾みで少し
傷口が痛んだ。
「あんたなんか!あんたなんか!死んでしまえばよかったのよ!」
「あたしが死ねば、あなたの願いは叶ったから?」
「叶うわけがないでしょうっ!」
 ならばどうして。
「そんなことわかってる!でも、あたしには」
 ひゅ、と、息を吸う音が耳に付く。それほどに彼女は声を限りに。
 叫んで、いるのに。
「……まるで自慢されてるみたいよ!自分はこんなにあの人に信頼されてるっ
て!あたしよりずっと近いところにいるって!」
 ……自慢?
「なんであんたみたいな女が!」
 後ろから本宮さんが、彼女の肩を抑える。そのまま彼女は崩れるように椅子
にもたれた。
「あんたみたいな……」

 あんたみたいな女が、ね。

「……貴方の評価が、高すぎ。事実よりも……相羽さんの評価よりもね」
 びくん、と、また彼女が震える。
「あんたみたいな女がってそれだけでも」
「……なにを……」
「貴方は信頼されたいの?それとも愛されたいの?」
 一体何が望みなのだ。
「ごっちゃにしてぶつけられても、あたしにはわからないよ」
「……全部よ……なにも……あたしには何もないのに」
「何も無いってのは嘘だ」
 それだけは断言できる。
「何も無ければ、少なくとも貴方は相羽さんに期待も何もしないだろう」
 期待したからこそ……するだけの根拠があったからこそ。
 貴方はすがりついて泣いたのではないのか。
「貴方はあたしよりも、相羽さんに近いところに居るんだから」

 がた、と、椅子が鳴った。
 少しだけ腰を浮かせた千夏さんと、両肩に手を置いて抑えている本宮さんと。
 黙って聞いている……相羽さんと。

「信頼は、確かに、されてると思う」
 鍵を借りっ放しの身だ。それは否定しない。
「そらまあ信頼されるよ。相羽さんとこからあたしが盗むとしたら、SF本の
絶版の奴くらい……ってお互い認識してるくらいだから」
 いや相羽さん、そこで額を抑えないで下さい。
「……繰り返す」
 両手を握り締める千夏さん。
 けれどもあたしには判らない。どうしてそこまで、貴方はあたしを羨むのか。
 貴方があたしを妬むのか。
「あたしは、相羽さんを友人と思っているが」
 それは、確かに揺るがない。
「でもそれは……貴方の望む位置じゃないでしょ」

 きりきり、と、眦を吊り上げる人。
 それを、見ながら、ふと。

 ……気がついた。というより確信した。

「貴方はそこで我慢できないでしょう」

 あたしは、この人の怒りの由縁を、本当に理解することはないだろう。
 そしてそれ故に、多分あたしは危険なままなのだろう。彼女のような立場の
女性から狙われるという意味に於いて。

 故に。
 相羽さんは……そのうちあたしを斬るだろう。

「友人になりたいなら、あたしを刺す必要が無い。そもそも友人って排除して
その位置を狙うもんじゃない」
 千夏さんがこちらを睨み据える。
 だけど……どれだけ怒ろうと、それは事実だと思う。
「それにもし、貴方が相羽さんの彼女になりたいなら、あたしを刺すってのは
完全に筋違いだよ。あたしはただの友人なんだから」
 彼女の位置を空けろ、と、刺すならばともかく。

 きりきりと、痛んだ。
 彼女は確かに、あたしを殺したかったのだろう。そしてあたしはそこからは
逃れたのだろう。
 けれども彼女は。

 殺してやりたい?
 ……それはあたしの台詞だろう。

「彼女になりたいんなら、貴方の才覚でなんぼでもなればいいだろうがっ!」
「……この……っ」
「それを……あたしの責任にするなら、迷惑以外の何物でもない」

 ぐう、と、声未満の声が、千夏さんの喉のあたりで、した。

「わりいけど、そろそろ時間だよ」
 
 ぽつん、と、言葉が。
 同時に千夏さんとあたしとの間の何かが、途切れる手ごたえ。
 千夏さんの表情が……くしゃっと歪んだ。

 一瞬。ひどく。
 ……貴方はまだ泣く積りですか。
 貴方の持っていないものをあたしが持っていると……そんな八つ当たりで。
 そんな、弱者の論理で。

「……あ、相羽さん、ちょっと待って」
「ん?」
 きりきりと、痛んだ。
 傷自体も……そして何より。
「あのね、千夏さん。いいこと教えてあげる」
 くつくつと、笑いがこぼれる。
「……なによ」
「……貴方が望むように、成るよ」
「どういうことよ」
「言葉のとおり!」

 怪訝そうな、顔。
 嗤いが……込み上げる。

 自分の怒りを理解されないってことは……確かに。
 これほどに憎いことではあるのだね。

「千夏さん、あたしはね」
 嗤いが込み上げる。傷が痛くて仕方が無い。
「あなたに殺されたって、別に何も口惜しくも哀しくも無い」
 そんな感情をあたしに思わせるほど、貴方の存在は重くない。
「……だけど、ここからの未来に関しては……殺したいほど、憎い」
 
 視線の先で、千夏さんの表情が変わる。
 明らかに……怯えたものに。

「良かったね。貴方の望む未来で!」

 怒鳴った途端……まじに傷が痛んだ。
 反射的に傷を抱える。と同時にバランスが崩れる。
 ……痛い。

「真帆さん、大丈夫ですか?!」
「……だいじょぶ」
 ああ……やっぱ、本宮さんだな。
「……終わり?」
 淡々と、相羽さんが言う。
「うん、終わり」
「……真帆さん」
 いや、そんな心配そうに言わなくても。
「じゃあ」
「うん」

 目の端に、千夏さんのスカートの裾。
 かた、と、開く扉の音。

「真帆さん、本当に大丈夫ですか?」
「…………ま、だいじょぶです」
 っとそうだ。

「あ、千夏さんにいっといて」
「はい?」
「入院費用払えーって」
 いや、多分無理だろうけどね。
 ……でも、彼女から取り立てられるものは、それだけだから。
「……お伝えします」
「お願いします」

 一瞬の、沈黙。
 そして。

「では、失礼しました」

 扉が、閉まった。


 彼女から取り立てられるもの。
 入院費用。その間にあたしが働けなかった分の賃金。

 ……うん、言ってみただけだ。

 一番彼女に返して欲しいものは、彼女の手元にだって無い。
 否……誰の手元にも無い。
 むしりとるようにして彼女が奪い、そして突きつけた事実。

「…………畜生っ……」

 その事実が……何よりも、痛かった。


 
0-8
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 親和力が強い人かもね、と、そういえば花澄が言ったことがある。

「なにそれ?」
「そういう面、似てるかも、互いに」
「……いやだから、何が?」
「真帆ってね、妙に人に安心されるのよね」
 安心されるって、妙な日本語だよな。
「何だろう……人に警戒心起こさせないというか……どっちかっていうと真面
目で硬いんだけど……具合の悪いことを言っても大丈夫みたいな」
「……それ褒めてる?」
「とっても」

 ただね、と、花澄は続ける。

「多分真帆には、厄介なんだろうと思う。普通にしてるのに普通に親しくなら
れて、結構その人の汚いところも見せられて……そしてついでに周りから、ど
うしてあんたばっかりって言われるのって」
「……そうかね」
 つーか、子供の頃からあんまり人に好かれるほうじゃなかったし友人居なかっ
たし、中学では苛めにあいかけてたらしいし(というかあっていたが気がつか
なかったらしいし)、基本として人と親しくなるのは苦手なんだけど。

「自己認識、多少更新したほうがいいわ」
「……何それ」
「強者が自らを弱者だと思い込んでいるって、それは非常に危険なことだから」

 言いたいことは、何となく判った……のだけど。
 やはり頷きたくないというのが、本音だったし本音である。

「……そんな風に思われるのかな」
「多少はそうだと思うわよ」
「しんどい、それ」
「人に好かれてしんどいなんて言う人が、人に好かれてないわけないの」

 好かれているってことは、好かれない人からは強者でしかないのよ、と。
 まるで畳み掛けるように花澄は言ったっけ。


 強者の論理。
 あんたなんかには判らないわよ、と、確かによく斬って捨てられる。
 ……でも思う。
 もしも強者に向って自称『弱者』が「あんたなんかにはあたしの痛みは判ら
ない」というならば。
 多分同じ比重で、逆もまた真なり。
 弱者もまた、強者の痛みは判らない。
 痛みが存在すると想像さえしていない分、そちらのほうが凶悪じゃないのか
なと。
 ……多分これもまた、思い上がりと片付けられるのだろう。
 その程度には……わかっている。

 いるのだけれども。


 どれだけ強くても、どれだけ運が良くても。
 今見えている予想は……予想なんて生易しいものじゃなくて。

 あまりに……鮮烈に、確信出来て。


 確実な、未来。


 ……相羽さんは、あたしを斬り捨てる。
 それも、ごく近い未来に。

 
*************************************

てなわけで。
多分次で、終わりです。

……終わらせてやるーーー(おい

ではでは。


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