[KATARIBE 28752] [PS14F] プレイレポート『大海に一艘、大渦が貪る』

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Date: Wed, 11 May 2005 04:09:51 +0900
From: KATARIBE Designer  FURUTANI Shun-ichi <sf@kataribe.com>
Subject: [KATARIBE 28752] [PS14F] プレイレポート『大海に一艘、大渦が貪る』
To: kataribe-ml@trpg.net
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プレイレポート『大海に一艘、大渦が貪る』
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PS14とは
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最高技能値18で、人間の域は越えつつあるが、まだ神域にはまったく達してい
ない。そんなキャラクターの苦悩を遊ぶ予定。

PCたちは、神々への道を研究する研究者サークルに所属し、神々の力を得るた
めの過去の研究を求めて調査を行っている。
主にセッションでは、神域を目指した技術により構築された異界遺跡を調査し、
帰り道に困る展開を遊んでいます。

http://kataribe.com/PS/14/

マスター向け舞台説明
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大海の異界は水面から把握する場合には円盤状の海と空から構成されている。
円盤の端はそれぞれ円盤の反対側と接続され、水面に垂直な移動は最終的には
一点に集まり、帰っていくことになる。

“竜巻の乗り手”マツァ・ウォスクなる神格がいた。竜巻と移動と渦からなる
風の地方神である。現在は“大渦の乗り手”と称し、水の神力も得ている。そ
の理由がこれである。

彼を捕獲し水の渦の中で力を利用することで疑似神格を構築し力を得ようと計
画した者達が居た。彼らは放置されていた大海の異界を利用し、循環構造を組
み込むことにより永久渦潮を神座かつ牢獄として用意しようとした。しかし大
渦の乗り手は類似する力としての渦を乗りこなすことにより、通常なら脱出で
きない精緻な異界から脱出することに成功した。その時の影響により、計画者
たちは生ける渦として意識も崩壊しつつ残されている。

計画者たちは奇譚会と同種の目的を持つ結社であり、神格創出よりは神格制御
により自らの力を増大させて、神への転化への足がかりとしようと目論んだ。


参加キャラクター
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・地方神の末裔など求む。
・空間場工学は重要。
・初期情報で得られる舞台での移動と調査に向いた人材が必要。

 マシェイ・エレス   :幻真転法つかいのノーティス学院生徒
http://kataribe.com/PS/14/C/0002/

 幻真転法による偵察要員。脱出時の移動にも活躍。


 アルナ・メネウ    :星海の娘。
            :異界を渡る神メネウ・マナレーンの末裔。
http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/28700/28729.html
http://kataribe.com/PS/14/C/0008/

 操船要員。水系の調査も担当。


 不明         :炉心融解さんのPC

 どうもシートを紛失したとかなので。
 空間場工学を用いる時空操作系の道祖神的なキャラだったっけ。


セッションの感想
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 初のミッションコンプリート。ダイス目が良くて余力を消費しにくかったこ
とと、調査能力・移動能力を上手く使えたことが勝因でしょうかね。
 展開そのものは、おおむね展開の流れで提示されたとおりに調査をすすめつ
つ、この異界の真相を探り証拠をあつめていきました。

 突入時点で流れに乗って環礁まで突入したため、転移可能領域から外れたと
いう危機そのものを認識しないまま調査に突入。環礁では無事に得られるもの
をアレコレと取得しました。危機感の追い込みが今回は弱かったな、と反省し
ております。
 海流制御卓の縁を乗り越えたらどうなるかの不安で調査が進まないなどもあっ
たので、なにもしない場合に起きる危機なんかを整備しておくと巻きを入れや
すく、かつ余力を削り危機感を与えられたでしょうね。

 脱出方法については、外部からの力の影響を受けにくい幻真転法による移動
を用いることで、あまり考えないでも成功しました。飛行の難易度をもちっと
出しといても良かったかな。


http://kataribe.com/PS/14/G/200505/0002/
『大海に一艘、大渦が貪る』セッション風景


初期情報
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今回の探査対象は、海を内包する異界である。

模型サイズと通常サイズに変更可能な小型の手漕ぎ船を研究していると、異界
との門を開き通行証となる往還艇としての機能を有することが偶然の往還によ
り発見された。異界との往還については往還艇を用いない場合には我々には不
可能な程度に結界措置が取られていることが判明している。

異界は比較的短調だが広大であり、そのため建造技術そのものは我々の手の及
ばないものであると推定される。内部は空を有する海であり、時空門を開いて
往還する際には水面に到着することが偶然の往還で確認されている。

資料調査によると“大渦の乗り手”と呼ばれる、風と水の力を有する地方神、
マツァ・ウォスクが、この世界より生まれたという、あやふやな情報がある。
単一の力の神ではないため、普通でない可能性はある。

異界内には環礁が存在し、そこに施設が存在することが目視されている。巨大
な神座を擁する構造ではないかと推測される。大気と海からなる異界であり、
これは風と水の地方神の座所たる異界としても成立しうる要素を持つと言える。
神座を利用した祭儀による神格創造計画があったものと推測することができる。

これらの事前情報のもとに、諸君は大海の異界にて神格創出の秘密を探り、帰
還するという任務に志願した。


任務(優先順位順):
・全員が生きて帰ること。
・この異界の用途を確定すること。
・この異界が管理されていない理由を確認すること。
・この異界が神格にどうからんでいたかの証拠を確保すること。
・神格創出についての技術資料を確保すること。
・有用な道具類で持ち帰ることのできるものがあれば拾うこと。
・マツァ・ウォスクに繋ぎを取る材料を得ること。
・生存者がいれば救出すること。
・機能の復旧が可能なら記録しつつ復旧すること。
・のちのちの調査のために可能な限り環境を保全すること

記録用デバイスとしてフェロン式の記録用金属板が貸与される。


用語説明
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いかい【異界】《名詞》
	 プルートミアとは異なった世界一般の事。独自の世界法則を有する
	ことも多く、その寿命・規模・構造・安定度も様々である。
	 人間が住めるところもあるが、住めないほうが圧倒的に多い。
	 有能な存在が隠棲地として、居住不可能だった異界を改造するなど
	して住まうことは多い。神人などのように十分に能力があれば異界を
	創世することも珍しくない。
	 神と呼ばれる存在の多くは、自分自身の本拠となる異界を有してい
	るか、異界そのものが本体である。


展開の流れ
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1.調査内容の確認
2.突入と危機
3.外縁の調査対象
(水上から環礁観測・水中調査・海面調査・空中調査)
4.環礁の調査対象
(祭壇のある環礁1、環礁2、環礁3、環礁内海面、環礁外海面)
5.脱出方法を考える


アイデアメモ
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・海面は微妙に時空門的に不安定である。これは時空門を開く条件として水上
船のみが利用できることに関連しているのではないか。
・水質調査。死の海である。生き物は特にいない。
・大気調査。呼吸可能な大気である。調整から見ても、この異界を大海の異界
として構築もしくは改造した存在は、プルートミアの人間を住まわせることを
意識していたのは間違いない。

・往還艇はセキュリティ上、外周部の海面でのみゲートを構築できることが、
流れに乗って移動可能リングから出たあと判明する。移動可能リングは海面の
色がわずかに違う。

・環礁の祭壇の技術水準は、船と比較すると低い。
	・祭壇は祭るもしくは励起するよりは押さえつけて制御するものである
	・炉の制御柱は掘り込まれた穴にあり確保できる
	・飛行呪具の残骸がある
	・その他、建物はあったにしても吹き飛ばされている
	・環礁には柱を立てて神威鏡織が張られていた

・帰投前もしくは帰投中に“生ける竜巻(風の神力:20)”に襲撃される
	・難易度15の精神処理により過去の経緯を語ってもらえる

・脱出に可能な手法
	・大渦を補強することで水面を乖離させて時空門を開きやすくする
	・空中もしくは水中を直進して移動可能リングに戻る
	・往還船を解体してセキュリティを外す
	・往還船を破壊して例外処理により帰還する


・捨てられた台座、捨てられた心
・遺棄された、神格の御座所。〈ホール〉
・地方神を捕らえて利用しようとした計画の末路
・つまり祭儀と神格創造計画だと思ったら、実は地方神を確保して歪めて利用
しようとした計画だったという展開。
・編みこまれた疑似金属の針金。
・鉱泉に住まうもの
・遠征する探索船

・大海の異界に船で向かう
・大渦の地方神……だが水ではなく竜巻なのだという真相
・実は水の流れにより封じ利用することが目的である
・渦を起動させてしまうと、地方神を確保するくらいなので逃げられない。
・大渦の子がいかにして束縛を逃れたのか。その過去の真相を作り、その波及
を各所にしこんで、脱出の手掛かりとする。


アイデア発想箇条書き
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どのようにその舞台に入るのか
 模型船を水面に浮かべて門を開き、移動する。

PCの解決すべき課題はなにか
 流れ込んだ水はどこに去るのかを理解することで、脱出の方法を考える。

登場する人物についての意図と、各人の目的達成のための行動
 

行動の現実的に可能な舞台の範囲と、制限要素
 水上、水中、空中。
 環礁の三島。祭壇。

達成目標と中間目標
 

目標達成への障害と制限
 

動機づけと継続意欲の維持方法
 

達成度と危険が見える何らかの方法(カウントダウン要素と積み上げ要素)
 ある程度の力を持つ存在が入ると水流が活性化して中央に向けて流れだし、
逃れることが困難になる。

葛藤を発生させるための方法
 

テーマ
 神を操ろうとしたものの末路。

得られるもの
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巧緻会の結盟書:
 海面観測で強制力13以上、環礁の周囲であれば10以上、捜索対象が浮遊物と
明確になっていれば-3すること。環礁の周囲はでこぼこがあるため引っかかっ
ていやすいという判断。
 構成員と目的(神を目指すために天然の神を制御するという方針)が書かれて
いる。“生ける竜巻”をなだめる時に-3の修正に。
 その他の書類の断片は浮遊していることが理解できれば捜索可能。

神威鏡織:
 環礁3
 神力を反射する力を持つ未知の疑似金属(理法と未知技術の混淆)。抑圧にも
増幅にも用いることができる。
 ほとんどは損なわれているが、飛行呪具により隠蔽された部分でのみ、残骸
があり断片を確保できる。
 ルール上は 神威鏡織(しんいきょうしき):4 となる。

炉の制御柱:
 環礁1
 半閉鎖領域の内部でのエネルギーを観測し、外部からの操作を補助するため
の呪具。空間場工学的に作られている。
 人の頭ほどの大きさの、ほぼ透明な円柱である。
 ルール上は エネルギー制御:18 として処理する。

飛行呪具の残骸:
 物化力場を展開し片面で流体を移動させることにより飛行する。空間場工学
的に作られた呪具。
 難易度13で修復できる。また水上・水中の移動用に改造できる。

海流制御卓:
 環礁2の地下に隠されている。
 円盤状の模型であり、この異界の構造を模している。巧緻会により改造を加
えられ、環礁近辺で地方神の神力を確認すると流れを強化して大渦を発生させ
るようになっている。


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