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Date: Fri, 6 May 2005 15:47:44 +0900 (JST)
From: 夢の使者 <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 28734] [HA06N] 小説『店長の説教』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200505060647.PAA47573@www.mahoroba.ne.jp>
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Web: http://kataribe.com/HA/06/N/
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2005年05月06日:15時47分43秒
Sub:[HA06N] 小説『店長の説教』:
From:夢の使者
バイト先の店長は屈強で結構口調の荒い未登録キャラです。
しかし最近その存在をアピールするようになり…、こいつはまずい前兆だ！
キャラ化はしないぞ…キャラ化はしないぞ…と思いながら、なりそうな予感。
あと守人とカナのキャラシートを少し更新しました。
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小説『店長の説教』
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登場キャラクター
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赤菱守人(せきびし もりひと)
：軟派好き(？)な青年。この頃ナンパについて悩む。
赤菱カナ(せきびし かな)
：守人に取り憑いているサキュバス。実体化すると素朴。
バイト先の店長(名も無き人)
：その名の通り、登録すらしていない名も無きコンビニの店長。
寂れたコンビニ
----------------
俺のバイト先は今の所変な店長の住むコンビニだ。
自給は安くて、仕事が楽…、そんな呑気な場所だがいつも人があんまり来ない。
これで儲かってるのか？と思うが、まぁバイトだし俺自身はそんなに気にする
事でも無いか。
いつもと同じ朝が来た。
俺は自分で自信を持って言える事が一つある！
それは…
「起きろってのに！！」
ゲシッ！ぐぇっ！蹴りと踏みつけにちょっと呻く。
俺の自信を持って言える事それは…生物としての欲望にとにかく忠実なんだよ。
でもしょうがないから頭を掻きながら起きる。
実体化したサキュバスのカナは俺に蹴りを入れてから、すぐに実体化を解いたようだ。
どうやらいつもと同じ様に朝食を作ってくれたらしく、テーブルの上にはトーストと
紅茶、目玉焼きなんかがのっている。
「カナ〜、さんきゅー」
と俺が半透明になって浮かんでいるカナに向かって言うと、カナはこっちをちらっと
見て『早くバイト行かないと店長さんにまたどやされるよ』と答えた。
「ふぅ〜…」と息を吐きながら、まだ眠い身体を「しょうがないあっちで寝るか」と
納得させて準備をする。
カナは相変わらずふよふよと漂いながら、俺の周りを飛んでいる。
カナはどうやら昔の出来事で俺から離れられないという呪詛のようなものにかかって
いるらしい。
まぁ…この際そんな事はどうでもいんだけどな〜。
準備をし終えて、バイト先のコンビニに行く。
相変わらず寂れたもんだ…、従業員入り口から入って着替えて店長にとりあえず挨拶
だけしてレジに行く。
現在の客０人、アダルト系のマガジンとかすら置いてないコンビニには立ち読みの客
すら立ち寄らない。
レジのカウンターに勝手に持ち込んだ椅子に据わって顎をつけて眠たげにする。
そこら辺は店長黙認だ。客が来た時は別だが、誰もいないのにずっと立ってるのも
間抜けだからな。
店長は殆ど減りもしない食品類を新しく仕入れしてきて、ずっと賞味期限切れにしな
いようにとか保ってる。
このコンビニの良い所はそういう所だ。
賞味期限ぎりぎりになると格安で売ったり、時たまに来るホームレスとかに簡単な仕
事させる代わりにあげたりな…。
掃除もバイトの俺と交互に毎日欠かさずしてんだし、全く奇特なもんだ。
「なぁ〜…店長」
商品の入れ替えをしている2ｍあるんじゃないか？的な屈強な店長に話しかける。
「なんだ〜…、暇なら表の掃除でもしてるか？」
こっちも振り向きもしねぇ…。
「ナンパの仕方って分かる？って無理な話か…店長逃げられるだろ、その図体じゃ」
相変わらずねみぃ…２時間も待って客も来ないんじゃしょうがないか。
「ナンパだとぉ〜！そういや赤菱お前ここに来る若い女の客にナンパばかりしてんじ
ゃねぇ！ナンパなんて１０年早いんだよ」
おいおい…十年経ったら俺オジンだぞ？どうやってナンパすんだよ。
「しかもナンパなんて不純な行動とらねぇでも女を口説く方法なんて幾らでもあんだ
ろ、普通に話しかけて、ある程度親しくなったらデートとか誘ってそれから色々すり
ゃいいだろう、っていうかいきなり『お茶しない？』馬鹿かお前は」
……きっつー。
「この際言うけどな、お前馬鹿野郎だ、屑だ屑。女の気持ちになって考えてみやがれ」
「あぁ！？じゃあ何だよ、てめぇは口説けたって言うのかよ？独身のくせして」
ちっとばかしカチンと来た俺が言い返すと、「……」と店長は無言になり、俺をつまみ
上げて外へ放り出した。
「…お前今月の給料無しか、ケツバット２０回とどっちが良いんだ？」
ぞっとするような声…「ちょ…ちょっと待てよ！法律で最低賃金っての決まってるだろ」
俺は苦し紛れに言うが、『法律破り上等』的な店長に言った所で無駄だった…。
「ああ…そんなにナンパ好きならなぁ…良い所連れてってやるよ」
俺を町中を引きずりまわすと、何とも言えない(明らかに青少年には有害な)場所に放り
込まれた。
それから一週間…毎日俺は悪夢に襲われるようになり。
ナンパが引き起こすことはどういう事なのか思い知らされる事となった…。
時系列
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2005年未明
解説
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バイトの店長怒り、守人…大変な場所に放り込まれる…、ナンパには気をつけましょう。
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今回もこれで終わりです〜。今回は『特に』お目見汚しすみませぬ…
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