[KATARIBE 28528] [HA06L]チャットログ:『龍穴のバレンタイン2005』

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Date: Thu, 10 Mar 2005 21:51:29 +0900
From: chita <chita@ma.akari.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 28528] [HA06L]チャットログ:『龍穴のバレンタイン2005』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <20050310215129.91F4EC78.chita@ma.akari.ne.jp>
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Web:	http://kataribe.com/HA/06/
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#HA06 2005/02/15 23:00のログ、他。
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[HA06L]チャットログ:『龍穴のバレンタイン2005』
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登場人物
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※榎家の居候アンドロイド達。

 霞原 珊瑚  :少女型の迷えるアンドロイド学天則3号
 霞原 陽   :少年型の迷えるアンドロイド学天則4号。3号の弟機
 猫実 美子  :猫耳猫しっぽ装備型アンドロイド

 蔡 藍慶   :珊瑚のアルバイト先、中華雑貨店『龍穴』の店長

 桐生 雄人  :特異能力を持つプログラマー。珊瑚の知人
 桜木 達大  :雄人の同僚

準備万端に程近く
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 珊瑚     :「……だめだわ、まだ固まらない」(時計を見つつ)
 美子     :「珊瑚おねーさん、何しているんですか?」
 珊瑚     :(冷蔵庫を気にしながら)
        :「龍穴に持って行かなければならないのだけれど……出来
        :上がらなくて」
 美子     :「なるほどーっ」
 陽      :「代わりのものを持って行けばいいじゃないか」

[gombe]   # ひょい、と

 珊瑚     :「代わりのものなんて何があるの」>陽
 陽      :(指さす)

[gombe]   # 流しの隅に、大皿に盛られた高硬度ガトーショコラの山

 美子     :(ガトーショコラを、こっそりつまみ食い)
 珊瑚     :「……あれは失敗作よ。日頃のお礼だというのに、人間が
        :食べかねるものをあげてどうするの」
 陽      :「そうか?」
 美子     :(固さに悶絶中)
 珊瑚     :「陽は食べられるのね。なら、処分は貴方に一任するわ」

[gombe]   # かくして姉から弟機への初めてのバレンタインチョコは、撲殺
       ショコラに決定。

 珊瑚     :(何やら考えている)
        :「仕方ないわね。何とかなるかしら」

[gombe]   # 冷蔵庫を開けて、固まりかけのトリュフを取り出す
      # いくつかの小箱にふり分けて、テレビで見たリボンがけを完璧
       に決める

 珊瑚     :「いってきます」

[gombe]   そして珊瑚は、龍穴に出勤。

 陽      :「こういうのって、味さえ良ければいいんじゃないのか」
        :(撲殺ショコラをばりぼり)

システム管理者たちの事情
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[gombe]   # ちょっと前の時間、雄人さんのケータイに
       「夕方龍穴に遊びに来てください」の旨の珊瑚からのメールが。

 雄人     :「むー」(きょろきょろ)
        :「……(仕事場抜け出せるかなぁ)」

 達大     :「──あー、雄人。悪いんだけど」
        :「龍穴に書類届けてくんねーか? ちょっと打ち合わせ入っ
        :ちゃってよ」
 雄人     :「龍穴……って、あの店に何か用事でもあったっけ?」
 達大     :「最近いろいろとなー。こないだもパッケージいれて設定
        :して──って、ちびっこERPしてみたりしてな」
 雄人     :「なるほどなー」

[gombe]   # なんすかちびっこERPってのは(w
[Catshop]  # ちょっとERPの使い方が無茶だ。

 達大     :「っつーわけで、今日中に届けなきゃいけないんだけど手
        :空いてるのお前だけなんだわ」
 雄人     :「そら大変だなー」(他人事のように)
 達大     :「じゃ、よろしくー」
 SE      :ばたんっ

[Catshop]  # 会議室におこもり。

 雄人     :「ちぇ……って、ま、いっか」
 雄人     :(書類を持って外出)

中華雑貨店にて
--------------

 珊瑚     :(店の冷蔵庫にチョコレートを入れ、キッチンで考え事)
 SE      :からんからん(扉が開く)
 珊瑚     :「(はっ)いらっしゃいませー」

[gombe]   # キッチンからカウンターへと慌てて顔を出す

 雄人     :「矢垣物産でーす……って?」
 珊瑚     :「あ……こんにちは、桐生さん」(ぱ、と笑顔が花咲く)
 雄人     :「あ、珊瑚ちゃんが店番だったのか」
 珊瑚     :「はい」
        :「来ていただいて、ありがとうございます」
 雄人     :「っと、店長はいないのかな」
        :(あくまでも仕事モード)
 珊瑚     :「店長、ですか? 少々お待ち下さい」

[gombe]   # 奥へ。

 藍慶     :(すやすやすやすや)

[Catshop]  # 二階の事務机で熟睡。

 珊瑚     :「店主さん?」(ゆさゆさ)>藍慶
        :「……」

[gombe]   # 店内へ戻る

 珊瑚     :「すみません、ちょっと手が離せないみたいです」
 雄人     :「それは困ったな……仕事が終わらないと怒られちまう」
        :(悩)
 珊瑚     :「何かご用ですか?」
 雄人     :「この書類を渡して確認印をもらってくれ、と」
 珊瑚     :「あ、会社のご用ですね」
        :「確か、いつもは桜木さんが来られてたと思いましたけど」
 雄人     :「達大は忙しいんだとさ」
 珊瑚     :(書類に目を落としている)

[gombe]   # 店番でわかりそうなものか、責任ありそうなものか
       ……後者だろうなあ、普通は。>書類
[Luna]   # 責任ありそーなものです。多分。

 珊瑚     :「えっと……(耳をすまして>店主)……お預かりして後日
        :お渡しするので構わないかどうか、桜木さんにお伝えいた
        :だけますか?」
 雄人     :「んー、ちょっと電話するか」(携帯ぴぴぴ)
        :「…………? ???」
 珊瑚     :「繋がりませんか?」
 雄人     :「……うむ」
 珊瑚     :「お茶でも召し上がりますか? ちょっとお時間をいただ
        :けば、店主の手も空くかも知れませんし」
 雄人     :「……じゃ、ちょっと休ませてもらおうかな」

        *        *        *

 珊瑚     :「ジャスミン茶でいいですか?」
 雄人     :「ごちそうさま」(にこ)
 珊瑚     :(かたかた、かちり、とキッチン周り)
 SE      :ぱたむ(冷蔵庫)
 珊瑚     :「……桐生さん」(そろそろとキッチンから出てくる)
 雄人     :「ん?」
 珊瑚     :「今日はバレンタインデーですから……これを桐生さんに」
        :(と、後ろからリボンをあしらった包みを出す

[gombe]   # 小箱に、自分で包んだと思しき包装とリボン

 雄人     :「あぁ、気がきくねぇ」

[gombe]   # 普通なら「がーん」かもー(w

 珊瑚     :「いつもお世話になっていますから(にこ)」
 雄人     :「んじゃ、半分は達大に渡しておこう」
 珊瑚     :「いえ、これは……桐生さんに」
        :「桐生さんにはどうしても今日お渡ししたかったので」
 雄人     :「そっか、ありがとうな」(にこ)
        :「(……って、俺毒見?)」

[gombe]   # にぶちんめー(ぉ

 珊瑚     :「ちょっと固まるのが遅かったので、型崩れしているか 
        :も知れませんけど……」
        :「お味は、保証しますから(にっこり)」

[gombe]   # しれっと。(ぉ

 雄人     :「それじゃ、仕事が終わったら食べるよ」
 珊瑚     :「はい」(ちょっと上機嫌)
 雄人     :「っていっても、この状態じゃ終わらないなぁ」(苦笑)
 珊瑚     :「ちょっとまってください……」

[gombe]   # 裏手へ行くが、店主の代わりにジャスミン茶を持ってくる

 珊瑚     :「……だめでした(苦笑)」
 雄人     :「弱ったなぁ」
 珊瑚     :「私がお預かりして、渡しておいてもいいでしょうか」
 雄人     :「いいと思うけど……」

[gombe]   # 今は外出できる時間帯だろうから夕方だとして、

 珊瑚     :「桜木さんがまだ残っておられるようなら、あとで店主か
        :ら電話させましょうか?」
 雄人     :「そうなんだが……電話繋がらないんだよなぁ
        :(きっとバレンタインデートでもしてるんだろう)」
 SE      :(メールの着信音)

[gombe]   # 見ていたかのように見計らったタイミングなわけですな(w 

 雄人     :「ん?」(携帯をチェック)
 メール    :『書類はあとでいいぞ。あと、課長が直帰して良いってよ』
 雄人     :「……(ってなんでこのタイミングなんだよ)」

[Catshop]  # 電話したから。いつも出入りしてるので見当はつきます。

 雄人     :「……むぅ」
 珊瑚     :(メールチェック中の雄人の前にジャスミン茶を出す)
        :「どうしました?」
 雄人     :「仕事はもういいって」
 珊瑚     :「え?」(きょとん)
 雄人     :「仕事おわっていいって」
 珊瑚     :「じゃあゆっくりして行かれますか?(笑)」
 雄人     :「珊瑚ちゃんがよければ」
 珊瑚     :「もちろんです(にっこり)」
        :(棚の影から適当なスリーブなり大きい封筒なりを取り出
        :して、書類をさしておく)

[gombe]   # ぺたし、と店主さん宛メモとか貼り付け。
[Catshop]  # とりあえず藍慶は居眠りのまま起きないってことで。

アルバイトが終わるまでと、終わってから
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[gombe]   # バイト時間が上がる頃には、いよいよ店主さんを起こして、帰
       り道は雄人さんと途中まで一緒に
      # そして言うのですよ。

 珊瑚     :「私……最近、いつも桐生さんのことを思い出すんです」
        :「なぜでしょう?」
 雄人     :「……どうして俺に聞くんだい?」

[gombe]   # 実はまあ、本人も心底不思議に思っていたりする

 珊瑚     :「いえ……ただ、知っていてほしくて……伝えておかなきゃ
        :と思って」
        :「じゃあ、ここで……おやすみなさい(にこ)」

[gombe]   # てなところで家路へと別れたりする

 雄人     :「……珊瑚ちゃん……どうしたんだろう」

[Luna]   # とか思ってみたり
[gombe]   # それだけかい(w
[Luna]   # にぷちんですからっ
[gombe]   # うははは

時系列と舞台
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 2005年2月14日、中華雑貨屋『龍穴』他

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