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Date: Sat, 26 Feb 2005 15:19:01 +0900
From: "Sakurai.Catshop" <zoa73007@po.across.or.jp>
Subject: [KATARIBE 28486] [HA06L] チャットログ『ふりつもるにくしみは』
To: Kataribe-ml <kataribe-ml@trpg.net>
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こんにちは、Catshop/桜井@猫丸屋です。
香夜ちゃんと達大の最初の対決のお話。
ご笑覧くださいませ。
#====================================================================#
[HA06L] チャットログ『ふりつもるにくしみは』
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登場人物
--------
香夜 (かや):
六華に取り憑く怨霊。
生前は六華(当時は雪野太夫)の妹分だったが──
桜木達大 (さくらぎ・たつひろ):
六華に恋慕する怪異交渉屋。
これから六華の良い人になる予定だが──
1. さて香夜ちゃんはどこにいるんだろう?
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[Catshop] さて。
できたら香夜ちゃんと渡りをつけておきたいところ。
[ERatama] ……あいつどこにいるんだ<まて
[ERatama] ほむ
# おさけのないとこにいるはずです
[Catshop] 普段、どこにいるんだろう(笑)
[ERatama] あー
えーと
……今は、どっちかというと、真帆の近く、でも5mの距離を
おいたあたりに(笑
[Catshop] 取り憑く相手、変わってません?(笑)
[ERatama] だって、六華が酒漬けだから(笑
(うぎゃうぎゃ
2. いや実は見えないんですけどね
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達大 :「──おかげさまで、随分遠回りしてしまいました」
:(螺鈿の櫛を片手に)
香夜 :「……貴様」
達大 :「いや、ちょっとゆっくりお話したくて。できたら根性
:いれて姿を見せてもらえると助かります」
:(にこにこ)
香夜 :「……何用」
[ERatama] # すうっと全身が現れる
達大 :「ですから、お話したいだけです──あ、こちらどうぞ」
:(道明寺を差し出す)
香夜 :「……要らぬわ、何用じゃ!」
[ERatama] # 喧嘩売ってます(笑
達大 :「甘いもの、お嫌いでしたか──」
:「いえ、雪野太夫のことで」
香夜 :「…………」
[ERatama] # こう、ごおおっと音がするくらいに髪の毛とか舞い上がって
# ます。
達大 :「あぁ、お坊様とか神主さんみたいに、お祓いとかできる
:わけじゃないんでご安心を」
:「今日は、お話を伺いに来ただけです。なんで、あまり
:熱くならないで頂けると」(にこにこ)
香夜 :「……何ぞ」
[ERatama] # 一応、理性残ってます(笑)
達大 :「お茶はいかがですか? お好きかな、と思って水筒に
:いれてきたんですが」
香夜 :「……要らぬ」
香夜 :「……何用か」
達大 :「(あぁ、一生懸命、結界張ってるんだなぁ。入ってくる
:な、って)」
達大 :「では単刀直入に」
:「香夜さんの心残りを教えて頂けませんか?」
香夜 :「え?」
:「あれに、心残りがあるのか?」
達大 :「──あ、立ち話もなんですから。そちらのベンチに座り
;ませんか?」(にこにこベンチを指差す)
香夜 :「……要らぬ!!」
[ERatama] <なれあうもんかー(笑
[Catshop] # あれ、ってのは六華ちゃんのこと?
[ERatama] # そそ
[ERatama] # 香夜視点では、あたしを殺しておわったんじゃんってこと
# だから > 心残り
3. ゆきのにくしや
-----------------
達大 :「ちなみに今、伺いたいのは香夜さんの心残り、ですね」
香夜 :「……ゆきの」
達大 :「あぁ──やっぱり」
:(ゆっくりと、深く同意するようにうなづく)
香夜 :「あれがどうして!」
:「どうして生きておる!」
香夜 :「あたしの兄は、あれが自由になるように、と、金子を
:貯めて!」
:「……なのにどうして!」
達大 :「なるほど」
:「確かに納得行き辛いでしょうね──でも、本当にそれ
:だけですか?」(にこにこ)
香夜 :「……それ以外の、何ぞ」
達大 :「これほど長い時を経て、変化するでもなく、でもボク
:にも見えるくらいはっきり姿を現せる」
:「よほど何か心に残すものがないと、なかなか難しいよう
:です」
香夜 :「……だから、ゆきの!」
:「のうのうと生きている、あのゆきのを」
達大 :「えぇ、雪野太夫──今は六華さん」
香夜 :「……はっ!」
:「六華とは、笑わせる。あれはゆきのに相違あるまい」
達大 :「名は体を現すと言いましょう。芯から名が変わってしま
:えば、別のものです」
香夜 :「……何をいいやる」
:「あれは憶えている」
:「あたしを殺した、その手のちからを」
[ERatama] # ざわざわと髪の毛がおおいたつように
達大 :「実際、彼女は人ではありません。妖に転じて──でも、
:そうですね」
:「人であることを捨てたわけではなさそうですが」
:「いずれにせよ、これほどに長くあり続けるのに、
:お兄さんのことだけでは弱いんですよね。一般論的には」
香夜 :「あれは」
:「いいおったわ」
:「どうすればしあわせになるか」
香 :「……だから死ねというたに!」
達大 :「ですから雪野太夫は死にました」
香夜 :「でも残っている!」
:「何がしあわせにか」
:「何が……」
達大 :「ふむ──陳腐な台詞ですけれど」
香夜 :(ぎろっと、赤い目で睨む)
達大 :「愛の対義は、憎しみでも嫌悪でもなく、無関心なんだ
:そうで」
香夜 :「……………」
[ERatama] # こう、喉の奥でしゃあ、みたいな音がしてます
達大 :「憎しみも怒りも、雪野太夫への思いが募ればこそ──
:ではないかと思っています」(にこにこ)
香夜 :「……っしゃあああああ」
4. まるで退魔モノ、みたいな
---------------------------
[ERatama] # ……ええと、達大さん、怨霊にどやって立ち向かうの?
[Catshop] # 何をしてくるかによります。
# でも、基本戦術は口車(笑)
[ERatama] # まっすぐ襲い掛かります
# つめとかきばとか < すてれお
# 口車では、多分これはもう(苦笑)
[Catshop] # 通じないとなれば──まぁ、合気道の心得はあるので見切って
# かわす程度のことはなんとか。
[ERatama] # あ、じゃ、かわして(笑
# 多分、真っ直ぐに突っ込みますから
達大 :「(いやぁ、怒った怒った──大筋は外してないか)」
達大 :(かわして背後に回る)
[ERatama] # おい(汗
香夜 :「っさま!」
[ERatama] # 引っかきます、んじゃ(笑
達大 :「落ち着いて下さいってば」
:(コートの内ポケットから何かを取り出しつつ)
香夜 :「ゆきのを」
:「だせ」
達大 :「お断りします」
:(小瓶を片手に、にこやかな笑顔)
香夜 :「……では貴様なぞ要らぬわ!」
[ERatama] # とりあえず猪突猛進
達大 :「このささはみわのおみき、かみよろこはせ、つみなかし
:あやしきをあらう、おみきなるささ」
達大 :(呟きずつつ小瓶の中のものを自分の周囲に振りまく)
[ERatama] # な、なんだなんだ(汗
[Catshop] # 『見立ての言霊』という隠し技です。
[ERatama] # ほえ
# どうすればいいでしょ?
# どう、みたてられました?
[Catshop] # 今のは
『この酒は三輪のお神酒、
神喜ばせ、罪流し、妖しきを洗う、
お神酒なる酒』
[Catshop] # と──
# この酒はありがたいお酒なんだとお酒に言い聞かせて、自分の
# 周囲に。
香夜 :「ぎゃあああああっ」
[ERatama] # …………おさけきらいおさけきらい(汗
# んなもんあったら、逃げるわっ
達大 :「落ち着いて──ってわけにはもう行きませんかねぇ?」
[ERatama] # そんなああた、既に逃げてます(汗
# すったかたったかと(笑
# # お酒がきたかー(苦笑
達大 :「──あー」
:「(次からは顔見ただけで、かもなぁ──)」
:「今度は落ち着いて話合いましょうねー」
:(ぶんぶん、と手を振りつつ見送る)
[ERatama] # 見てません(笑
# # つか、お酒て(苦笑
[Catshop] # エクソシストに聖水、みたいなもんです(笑)。> 神酒
達大 :「(──さて。次からは作戦立ててかないと話もできな
:そうだ)」
:「(困った、困った)」(腕組みしてため息)
5. 困ってる場合じゃないってば
-----------------------------
[ERatama] # いやまて(苦笑
# ………
# 困ってる場合かー
# <現在怨霊さんがどこにいるか、あんまりわかっちゃないPL
# <こら
[gombe] # ダブルで攻撃受けた気分らしい(w > 香夜
[ERatama] # 多分(笑) > ダブル攻撃
[Catshop] さて。
今度は真帆さん引き連れて街中を縦横無尽に歩くしかないです
かねぃ。
[ERatama] (がふがふ
[Catshop] 達大的には図星を突いたつもり(ちょっとステロだけど)なんです
が。さて、実際のところどうなんだろう。
[ERatama] うーん
本当に、ただ単に、殺したかっただけだと思う。
[Catshop] ふむ──和解は難しいなぁ。
[ERatama] …………和解(汗
< かんがえてもみませんでした < まて
達大 :「そりゃまぁ、まがりなりにも交渉屋ですから」
:「できるだけ平和な解決手段を模索したいわけですよ」
[Catshop] あー、でも和解したら満足して成仏しちゃいそうだし。
難しいところだ。
# 真っ黒なやり方として、香夜ちゃんを操ってしまうとゆー手も
# 考えたり考えなかったり。
[ERatama] # (がふがふ
[ERatama] うに。一つの考え方として、ぎりぎりのとこまで待って。
ぎりぎりのとこから、戻す>六華だけ
[Catshop] ふむむ。
[ERatama] ……ただ
どやって雪兎を溶かさないでおくかという(汗
[Catshop] そっちは──まぁ、冬だけ会える二人ってのもそれはそれで
一興ですし。
あんまりいい案がなければ。
[ERatama] …………ねこやさん(汗
それこそ、そっちは、まえのさんあたりに<おい
[Catshop] 多分、それが順当な線かな、とか(笑)
[ERatama] あはは
[Catshop] もっと美しい案があれば、それもいいし(笑)
[ERatama] …………
[Catshop] まずは六華ちゃんが、自分も幸せになっていいと思えるように
するか──
後ろめたさを覚えつつ、それでも幸せになろうと思えるように
するか。
[ERatama] ………… (ぎゃーすー
[Catshop] 後者は良いアイディアが浮かばないので、前者の方面で。
[ERatama] (あぐあぐ
[Catshop] とすると、まずは香夜ちゃんとの和解の方向を模索してみたの
でした。
[ERatama] ……お酒がねえ(苦笑
[Catshop] うむ──どうしたもんか。> お酒が
[Catshop] まぁ、昔は懐いてたって言うし。憎い憎いは、愛情の裏返しとも
言うしって感じで。
[ERatama] ああ、あると思う。
だから六華が本当に、貴方の為に死にます、と思えば
香夜は、消えますよね。
# それは、たしか
[Catshop] うーむ。
単純に香夜ちゃんを排除するだけなら、難しくないのに(ぉぃ
[ERatama] あ、そなんだ?
[Catshop] 知り合いの異能者集めて、よってたかって(ぉーぃ
[ERatama] (がふっ
…………それやったら六華が泣く(汗
[Catshop] 六華ちゃんにバレないように工作するあたりが腕の見せ所。
[ERatama] …………(よこしま)
[Catshop] とはいえ、限りなく美しくない上に、お話の方向性が明後日の
方向に行ってしまうという欠点が(笑)
[ERatama] (わはは
[Catshop] 或いはまぁ、結界の中で懇々と話し合い(復讐なんて何も生みま
せん、お浄土にお行きなさい)とか。霊能者ちっくに(笑)
時系列と舞台
------------
2005年02月の終わり頃。
吹利市内の市民公園にて。
解説
----
六華ちゃんに取り付く怨霊と直接対話を図る交渉屋の達大。
──さりとて降り積もり心を覆った憎しみは、簡単には晴れないものです。
達大 :「とはいえ、できたら六華さんの心を曇らせる要素は
:残したくないんですよねぇ」
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