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Date: Sun, 6 Feb 2005 06:35:46 +0900
From: chita <chita@ma.akari.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 28399] [HA06L]チャットログ:『在りし日、CBXを挟んで』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <20050206063546.A08204A0.chita@ma.akari.ne.jp>
X-Mail-Count: 28399
Web: http://kataribe.com/HA/06/
Log: http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/28300/28399.html
#HA06 2003/09/07のログ。
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[HA06L]チャットログ:『在りし日、CBXを挟んで』
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登場人物
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濱野真砂 :バイクに乗り始めた少女。キック始動に不安の種
遊野誠 :PEGASO IE650を駆る大先輩。荒事に慣れていて男らしい
バイク決定
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[chita] 真砂のバイクを HONDA CBX250Sの改造車、ということにした
20年くらい前に発売された、単気筒エンジンの、小さくて軽くて
初心者に優しい車種……をベースに、オフロードバイクの強力な
エンジンを積んでる。
見た目おとなしくて中身は凶暴。燃えるよね、こういうのってさ
そして初乗り
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[chita] # べべべぼぼぼぼっぼっぼっ、ぶすん
真砂 :(きょろきょろ)
:「誰かバイクに詳しい人がいれば、なんとなくバイクの事
:で相談ができるんだが」
誠 :「ん? 何かバイクが欲しいのかい?」
真砂 :「ああ、このMBX50そっくりなダサいタンクにぴったりと
:フィットしたプラスティッキーな丸いカウル、古臭い2本
:リアサス、はったりのない小さな車体……」
誠 :「……聞いてると果てしなくカッコ悪いバイクにしか思え
:ないんだが」
真砂 :「みてくれはノーマルでも、色々いじってるそうですよ」
誠 :「CBXいじるならスタイルを活かしてやらねーと……」
真砂 :「エンジンと足回り換えて、フレームを補強してるだけだ
:という話です」
[OTE] # 全とっかえじゃんw
誠 :「エンジン換装は『だけ』じゃないだろ」
真砂 :「そう言われても私、バイク詳しくないしー」
:(人差し指を頬にあてて首を傾げる)
誠 :「フレーム補強って……硬くしてないだろうな?」
:「ただがっちがちにすると、CBXだとバンプですっころぶ
:ぞ。足もある程度緩めて、フレームも曲がりをよくしない
:と……」
真砂 :「難しいなあ」
誠 :「あーあーあー、エンジンごりごり削ってあるし。すげぇ
:ボアアップ祭りじゃねぇかよ」
真砂 :「XR350のに取り替えて、ピストンもかえてるそうですよ。
:フライホイールはノーマルよりかなり重いそうな」
誠 :「ギアとキャブもやらねーとだめだぞこれだと。
真砂 :「これじゃだめですかね」
:(φ35mmのフラットCRキャブを指差す)
誠 :「かなりオーバーパワーになってないか?」
真砂 :「おかげでキックが重くて……いや、それはどうでもいい
:か」
誠 :「そら重いだろう。まだ一速発進ができそうな設定だから
:いいけど……ミッション換装しないでパワーあげてくと、
:一速発進でウィリーかましてすっころぶぞ」
真砂 :「そんなこともあったな」(しれっ)
誠 :「パワーあがってるぶんパワーバンド狭くなってクロスレ
:ンジになってんだから」
真砂 :「まだミッション買えるかなあ」
誠 :「もの自体はあると思うけどな。でも400クラスに乗り
:換えるのを薦める。こいつ扱えるなら600くらいまでは
:押さえ込めるだろ」
真砂 :「そんなとんでもないマシンだったのか」
誠 :「かなりな。ワンメイクのレースにでも出すのかと思った
:よ」
誠 :「チューニングはトータルバランスだぞ? パワーだけ追
:及しまくったセッティングじゃ乗り難くて仕様がないだろ」
真砂 :「これが1台目だから、こういうものだとばっかり……」
誠 :「ありえねぇ。せめてこれなら、足は超オーバーステアに
:しないと曲がらないだろ」
誠 :「工具だせ工具。せめて乗りやすくセッティングかえる。
:これそのうち死ぬぞ」
真砂 :「ちょ、ちょっと待ってて。取ってくるから」
誠 :「あー、一人で運ばなくてもいいから」
いじればいいと言うものでもなく、ですね
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誠 :「ほんとはヘッド開けて徹底的にやったほうがいいんだろー
:けど、機械とかないしなぁ。足だけでいいか?」
真砂 :「お願いします。そんなにデタラメなバイクだったとは知
:らなかった」
誠 :「でたらめってわけじゃないけどな。チューンが中途半端
:なんだよ」
真砂 :「うーむ」
誠 :「エンジン換装までするなら徹底的に他のとこにも手を入
:れて組まないと。バランスを取ったほうが、乗りやすくて
:トータルでは速くなるもんだしな。サーキットならともか
:く……」
誠 :「んー、サスを少し緩めて、セッティングをオーバーにし
:て曲がりやすくして、あとパワーを少し落とすか」
:「当座のセッティングだからバルブとかやれないけど。部
:品もないしな」
誠 :「こんなもんか。回し気味にのってくれ。間に合わせだか
:らプラグ番数があってない」
真砂 :「……回すのこわーい」
誠 :「……よくそれでこんなバイク乗れるな」
真砂 :「うん。でもまあ、そうしたほうがいいのならそうする」
誠 :「パワー落としたから、ちょっとかぶりやすくなってるん
:だ。なんなら運転してってもいいが」
真砂 :「どうもありがとう。大事に使うね。よいしょ」
:(ぎこぎこぎこ、ぎっくん)
真砂 :「くきゃっ」(右足だけで跳ねてバイクから遠ざかる)
誠 :「……なーにをしてるんだ」
真砂 :「いやその、時々エンジンをかけるのに失敗するだけで別
:に問題はないのね」
[chita] # ケッチンを食らった。
優しいお兄さんの、青空バイク教室
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誠 :「あー、なんだ。乗り方のトレーニングもいるか?」
真砂 :「……お願いします」
:「思い起こせば入手してからこっち、一度でエンジンをか
:けられたためしがなかった」
誠 :「そんな全身がっちがちだからはねるんだよ。ひざと腰を
:もーちょっと使わないと」
誠 :「はい乗って。エンジンはまだかけなくていーから」
真砂 :「こうですか、よいしょ」
誠 :「で、ひざでタンクを挟み込む感じでがっちりホールドす
:る。力はかけなくていいから」
誠 :「あとひじはゆったり。そんながっちがちにのばさなくて
:いいから」
誠 :「はいそのままキックしてみー」
真砂 :「うん、よいしょ」
[chita] # べぶん
真砂 :「これでいいのだろうか」
:「いやあ、滅多にうまくかかりませんよ。きっと気難しい
:んですね」
誠 :「……ちょっとかわってみろ。気合の問題だ」
[chita] # ぶすん
真砂 :「ではどうぞ」
誠 :「んー、ここまで重いキックはドカかハーレーぐらいだか
:らなぁ、うまくいくか……」
[MakotoK] # ステップに足置いて立って、そのままキック。
# どるるん
誠 :「ん。ぜんぜん気難しくないぞ
真砂 :「むー」
誠 :「こわごわやってるからじゃないか?気合一発で一気にや
:らないとかからないぞ」
真砂 :「良かったら、ついでに運転してみて様子をみてくれませ
:んか」
誠 :「いーけど。じゃあ後ろにのるよろし」
真砂 :「ヘルメット一つしかありませんが」
真砂 :「がぼ」(誠の頭にヘルメットを被せる)
誠 :「ありえない。そっちがかぶれ」
真砂 :「かぶりました。乗りました」
誠 :「きちんとつかまってるように」
[MakotoK] # 二速発進じゃないとこわくてできないぞ。
誠 :「……うっわー。だいぶ乗りやすくしたつもりだけどぜん
:ぜんまがんねー。パワーありすぎてあけられねー」
真砂 :「ひーーーーーーー」
誠 :「すこしはあけないとわかんねーな……(くいっ)」
[MakotoK] # ぎゅおーん
誠 :「軽く開けて、二人乗りで100kmを軽く超えるのはどー
:なんだまじで」
真砂 :「どーなんだというのはなにがどう、ひーー」
誠 :「うー、オーバーにセッティングしたのにプッシュアンダー
:がでる。パワーありすぎ」
真砂 :「ひーん」
[MakotoK] # 一周したらもどろう
誠 :「調子はいいようだけど……平気か?」
真砂 :「これれ調子が良かっらのなら、今までのはなんらったと
:いうのれすか」
誠 :「バケモノ」
真砂 :「なんか今ので大分自信がなくなった。足震えてるし」
誠 :「まー、後ろに乗ってると恐怖感は増すし」
:「なんなら今度きちんと調整してあげるよ」
真砂 :「この際もう、ちゃんとした知識のある人に全お任せして
:しまうほうが今後のためにもいいような気がしてきた」
誠 :「ドライバーもな。サーキットあたりで特訓」
真砂 :「サーキットですかあ。そこまで本格的なのはどうかと…
:…初心者だしー」
誠 :「本格的な場所いかないと事故ったときどーするねん」
真砂 :「そう言われると」
誠 :「このまま、本気で乗るなら腕いるぞー。100km以上
:前提でくんであるからな」
真砂 :「うん……」
誠 :「まーそーしょげるなて。一回手を出した以上ちゃんと仕
:上げたるから」
真砂 :「色々と済みません……」
誠 :「あーあー、まーいーから。はい元気出すー」
真砂 :「うん。ではこれでしばらく頑張ってみます」
誠 :「がんばれー」
:(CBXのフレーム、どっかで仕入れたほうがよさそーだな
:こりゃ……)
[chita] # ぼぶべべべべ……(去る)
[MakotoK] # 収束?
[chita] # 収束しましょう
時系列と舞台
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2003年9月、吹利市内
解説
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真砂とそのプレーヤーが、バイクに関わるエピソードをつくり始めたころの
ログ。これ以後のバイク関連の話題について、整理が必要と思われる。
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