[KATARIBE 28351] [HA06L]チャットログ:『年始漂流。真砂は行く所がない』

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Date: Sun, 30 Jan 2005 05:51:42 +0900
From: chita <chita@ma.akari.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 28351] [HA06L]チャットログ:『年始漂流。真砂は行く所がない』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <20050130055142.5F04FF40.chita@ma.akari.ne.jp>
X-Mail-Count: 28351

Web:	http://kataribe.com/HA/06/
Log:	http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/28300/28351.html

#HA06-02 2005/01/01 21:00のログ。
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[HA06L]チャットログ:『年始漂流。真砂は行く所がない』
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登場人物
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 真砂     :少女の姿をした妖怪。バイクが縁で久遠と知り合う
 久遠     :周囲の感化を受けてバイクに乗り始めた高校生。姉が怖い
 朱      :喫茶「あげは」の雇われマスター。料理の腕は良いが……

所在なくぶらぶら
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 真砂     :「退屈だなあ。どうしよう。竜穴行って串マ行ってしよう
        :かしら」

[Catshop]  # ふむ。

 真砂     :「前野さんところや桜居さんところにおじゃまするのは、
        :ちょっとはばかられる気がするな。お互い、まだあんまり
        :知らないし」
        :「……考えてみたら、退屈な時間をわかちあう仲間って、
        :私には居ないなあ」

 久遠     :(ほてほて)
        :「あ、こんば──じゃなかった。あけましておめでとうご
        :ざいます」(ぺこん)
 真砂     :「明けましておめでとうございます」
        :「誰だっけ。西園寺さんちの不良息子さん」
 久遠     :「不良じゃないですよぅ」
 真砂     :「お姉さんに隠れてバイク乗り回してるくせに」
 久遠     :「──まだバイクのこと話してないけど」(ぼそっ
 真砂     :「……ばれてるよ」
 久遠     :「────えっ? ばれてるっ?」

 真砂     :「んー、考えてみたら口すべらせちゃったの私か。遙さん
        :はまだ、何も言ってなかったのね?」
 久遠     :「は、はい──そ、それっていつのことですか?」
 真砂     :「文化祭終わって1週間くらいかな。それからこっち、久
        :遠さんバイク乗ってないのかな? しっぽ捕まれてない所
        :見ると」
 久遠     :「──いえ、週末にはいつも練習してましたけど」
        :「うぅ──早く白状しないと怖いことになりそうです」 
        :(ずーん)
 真砂     :「大丈夫よ。私がついてるって」
 久遠     :「──いつもお姉ちゃんにぐりぐりされてるのに?」
        :(上目遣い)
 真砂     :「……でも待てよ。もしかしたら遙さん、貴方が自分から
        :正直に言うのを待ってるのかも知れないな」
        :「しっぽをつかむとかじゃなくて」
 久遠     :「はい。きっとそうだと思うんです」
        :「それだけに、何ヶ月も間を開けちゃったのが怖くて」

 真砂     :「案外、バイクくらいどうってことないって思ってるのか
        :もね。友達ん家行ってゲームすんのと、あんまり変わらな
        :いじゃん」
 久遠     :「家族に秘密にしてたのが問題なんです」
 真砂     :「遙さんだって多分スクーターくらい使ってるでしょうに。
        :それとも自転車にも乗れないくち?」
 久遠     :「そういえば乗ってるところ見たことがないです」
 真砂     :「妙な先入観持ってないといいけどなあ」
 久遠     :「そこは大丈夫だと思います──けど」
 真砂     :「難しいよねえ。……いきなりバイクに乗って帰ってきて
        :『これ買ってきた』なんて言ったら、女の子連れて来て
        :『この子と結婚します』って言うのと同じくらいパニック
        :起こすかも」
 久遠     :「そ、そんなにっ!?」(慌)
 真砂     :「検討してみよう。無駄遣いは許さないくち?」
 久遠     :「えと、お小遣いの範囲なら大丈夫です」
 真砂     :「家族のことは全部自分が管理しようとしてる?」
 久遠     :「逆に自己管理できるように、って言われてます」
 真砂     :「家はマンションとかで、ご近所の目がうるさい?」
 久遠     :「それはあります」
        :「──ただでさえ父母がいないだけで噂になっていたので」
 真砂     :「3つあげて1つだけか。なんか、あんまり悪いようには
        :ならないような気がしてきたな」
 久遠     :「うーん」
        :「──いちど、自分で話してみます。それでダメだったら
        :お願いします」
 真砂     :「えらいなあ」
 久遠     :「そ、そんなことないですよぅ」
 真砂     :「だって、自分一人で告白して駄目だったら、他人の誰が
        :ついてたってうまくいくはず無いじゃん。背水の陣だね」
 久遠     :「あ──そ、そうでしたね」
 真砂     :「頑張ってね」
 久遠     :「でも仕方ないです──うぅ。頑張ります」
        :「それでは失礼します」
        :(肩を落として去っていく)
 真砂     :「……告白の時に、下でアクセル吹かして応援してあげよっ
        :かな」

[chita]   # 収束したようだ
[Catshop]  # ですね。
      # ──って、アクセルを吹かしたら近所迷惑ではないですかっ
[chita]   # イヤガラセに決まってるじゃん

喫茶店でぐうたら
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[chita]   あ、一つ忘れてた。喫茶「あげは」
      正月は休業かもなあ。やってたら常連に「正月もあけてる余裕が
      あるなんて、よほど暇なんだな、朱さん」って言われそうだから
[hari]   ふ
      やってるわけではない
[Catshop]  客が勝手に来るわけですな。
[hari]   ヤツはいつもどおり、私物化した店内でごろごろしているのだ

 真砂     :「困ったな。いつ来ても開いてるんだか開いてないんだか
        :さっぱり分かりゃしない」
 朱      :「開いてねぇよ」(ぐびぐび)
 真砂     :「あ、いるんだ。あのね、昨日行った喫茶店でさ、入ってっ
        :たら『今日はお休みですよ。でも』って言ってコーヒーご
        :ちそうしてくれたの。そんな風な演出?」
 朱      :「んな面倒なこと誰がするか」

[hari]   海老を塩焼きして酒かっ食らってる

 真砂     :「んじゃ、ストレートにコーヒー。ねえコーヒー。聞いて
        :る?」
 朱      :「うっせぇな」

[hari]   どん、と出す

 真砂     :「ここの常連連中と違って控えめだから、注文するのも一
        :苦労だわ」

[hari]   # サーバーごとカウンターにおいてる

 真砂     :「……なによこれ」
 朱      :「ほれ」

[hari]   マグカップも

 真砂     :「くくう」
        :「いいもん、何杯も飲んでやる」(豆をセット)

 真砂     :(いれたコーヒーを飲む)「……ういーっく。なによなによ
        :客がいないみたいな態度で。私なんか悪いことした?」
 朱      :「客として来た(キッパリ)」

[hari]   ごそごそ、と冷蔵庫を漁る

 真砂     :「それが悪いの? ひどいわ、コーヒーお代わりっ」
        :「……注ぎます」

[Catshop]  # 真砂ちゃんが負けてる(笑)

 朱      :(ソーセージを出してきて、炭火を起こしてあぶりだす)
 真砂     :「……それも自分で食べるのー?」
 朱      :「……ちっ、100円だ」

[hari]   じうじうとうまそげな焼き音が

 真砂     :「なによなによ自分ばっかり、って……おいしそうですね」
 朱      :(がぶ、がしゅ)
 真砂     :「態度を改めます。100円までなら出しますから、どうか
        :お一つ」

[hari]   噛めば肉汁がほとばしる

 朱      :(もぐもぐ)

[hari]   一本差し出す

 真砂     :(はむ)「……うわ辛い。お酒呑みの人用かな」
        :「……」(コーヒーをすする)
 朱      :(がぶがぶ)
 真砂     :「食欲あるんですね。今食べ始めたところですか」
 朱      :「ずっと寝てたからな」
 真砂     :「やだなあ、寝てるなんてのはお店がお休みの人がやる事
        :じゃない」
 朱      :「休みなんだよ」
 真砂     :「またまた。いつもと同じじゃない、いつもどおり朱さん
        :居たし。第一、休んで何する気だったの」
        :「いつも通り……と言えば、常連さん誰もいないな。もし
        :かして、本当にお休みだった?」
 朱      :(まだ食べている)
 真砂     :「……」
        :(コーヒーを飲み干して、サーバーからフィルターごと豆
        :を取り出し、こぼれないようカップに置いて、代金を置い
        :て、そーっと出ていく)

[Catshop]  # こっそり出てく必要ないのに(笑)

 真砂     :「いや、なんか忙しそうだし」

時系列と舞台
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 2005年正月、吹利市内

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