[KATARIBE 28249] [HA06P] エピソード『もぐら捜索隊』

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Date: Sun, 16 Jan 2005 14:29:14 +0900 (JST)
From: 久志  <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 28249] [HA06P] エピソード『もぐら捜索隊』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200501160529.OAA22992@www.mahoroba.ne.jp>
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Web:	http://kataribe.com/HA/06/P/
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2005年01月16日:14時29分14秒
Sub:[HA06P]エピソード『もぐら捜索隊』:
From:久志


ちは、久志です。

色々関わろうとして話に詰ってしまった今日この頃。
とりあえず書けたとこまで流します。

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= 
エピソード『もぐら捜索隊』
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登場人物 
-------- 
 橋本朱敏(はしもと・あけとし) 
  :ワーウルフな橋本家の長男大学生。
 橋本保鷹(はしもと・やすたか) 
  :ワーモグラな橋本家の四男小学3年生。
 岡啓介(おか・けいすけ) 
  :狼の姿で森を駆ける大学3回生。 
 紺野おぺら 
   歌唱自慢の小学4年生。サイレンなので空を飛べる。 
 白神知佳 
   体力自慢の小学4年生。天使の羽で空を飛べる。 
 橋本桃花(はしもと・ももか) 
  :ワーピンクペンギンな橋本家長女小学4年生

羽をのばそう
------------

 橋本家。
 講義が早めに終わり、夕方に帰宅した朱敏。

 朱敏     :「ういす、ただいまー」
 保鷹     :「朱おにーちゃん、おかえりー」
 朱敏     :「おう、保鷹。桃花と芳弘は?」
 保鷹     :「えーとねえ、芳にいはけいこでおねーちゃんはとっくん
        :だってー」
 朱敏     :「はぁ、芳弘はわかるけど桃花がなんの特訓だ?」
 保鷹     :「さー」

 あのペンギン娘が特訓ねえ、

 朱敏     :「お前はなにやってんだ?」
 保鷹     :「えーと、あなほりしようかなーっておもって」
 朱敏     :「こないだ母ちゃんに怒られたばっかだろ」

 モグラになって庭をあまりに掘りすぎて怒られたのはつい昨日。

 保鷹     :「えーと、でも、ちがさわぐの」

 まあモグラだしなあ。

 朱敏     :「そだなあ、よし、兄ちゃんが思いっきり掘れるとこ連れ
        :てったろか」
 保鷹     :「ほんとー?」

 こないだ見つけた森。
 あそこなら思いっきり掘っても平気だろ。

 朱敏     :「おう、んじゃいこか」
 保鷹     :「いくーー」


神域の森で
----------

 伊吹神社のすぐそば、静かな森が広がっている。

 朱敏     :「おーっし、ここだー」
 保鷹     :「わー」

 さくさく、と奥へわけいって。木々が途切れたあたりで足をとめる。

 朱敏     :「ここらならいいだろ」
 保鷹     :「うん」
 朱敏     :「ここなら思いっきりほっていいぞ、俺もちょっと羽のば
        :してくっから。好きなだけ掘ったらまたここ戻ってこいよ」
 保鷹     :「は〜〜い」
 朱敏     :「うっし」

 さっさっさと服を脱いで、変身。

 朱敏狼    :「わぉーーーーーーーーーん!(いっくぜーーー)」

 ダッシュでかけて行く、兄。

 保鷹     :「いってらっしゃーい♪」

 変身。

 保鷹モグラ  :「…………♪(嬉しいらしい)」

 大喜びでざっくざっくと地面を掘り始めた。
 掘る、掘る、掘る。

 一時間程経過。

 保鷹モグラ  :「…………?(見覚えのない場所に出てきたらしい)」

 いつの間にか穴を掘りすぎて最初の場所から随分離れたとこに出てしまった
らしい。

 保鷹モグラ  :「…………(ちょっと疲れた)」

 戻らないと怒られるなとは、思った。

 保鷹モグラ  :「…………Zz」

 寝てしまった。

 一方、待ち合わせの場所では。

 朱敏狼    :「がう?(保鷹?もどってないんかー?)」

 待てど暮らせど、弟が戻ってくる気配がない。服もそのままで、穴だけが
ぽつんと開いている。

 朱敏狼    :「……ぐる(まさか、迷子?)」

 さーっと真っ青になる狼さん。

 朱敏狼    :「がおおーーーーん!(保鷹ーっ!どこだーーー!)」

 捜索開始。


狼語フィルターオン
------------------

 うっそうとした神域の森で吼える狼。

 朱敏狼    :「あおぉぉぉぉぉぉぉん(保鷹ぁ〜〜〜!)」

 その声を聞いて、ぴくりと耳を上げる者あり。

 啓介狼    :「ぐ?(今のは、同族?)」
 朱敏狼    :「わおぉぉぉぉぉん(保鷹聞こえたら返事しろぉ〜)」

 ただ事でない吼え声に思わず足を止めて、声の方へと走り出す。
 吼え声を上げる朱敏の前に、ひょいと飛び出す。

 啓介狼    :「がうっ(どうした、)」
 朱敏狼    :「ぐる(あんた、こないだの)

 以下、めんどくさいので狼語フィルターでお送りします。

 啓介狼    :『なにかあったのか?』
 朱敏狼    :『いや、ちょっと弟とはぐれて』
 啓介狼    :『弟?』
 朱敏狼    :『ああ、たまには羽を伸ばさせてやろうと連れてきたら、
        :どっかいっちまったらしくて』
 啓介狼    :『手伝おうか?』
 朱敏狼    :『すまん、頼む』
 啓介狼    :『わかった、弟も同族なんだな』
 朱敏狼    :『いや……』

 ちょっと耳をふせて言いよどむ。

 朱敏狼    :『実はモグラなんだ』
 啓介狼    :『へ?』

 かいつまんで、説明。

 啓介狼    :『なるほど』
 朱敏狼    :『地上にいるならともかく、地面の下にいたらさすがに鼻
        :が届かなくて』
 啓介狼    :『そうだな』
 朱敏狼    :『とりあえずこれがあいつの服、この匂いをどっかで嗅い
        :だら教えてくれんか?』
 啓介狼    :『わかった』

 散開する狼二匹。
 捜索隊一匹追加。


桃花特訓中
----------

 一方、ちょっと離れた池のほとり。

 桃花ペンギン :「えいっ」

 ジャンプ。
 一瞬遅れて、ぽちゃんと水音。

 桃花ペンギン :「ふぅ」
 知佳     :「がんばって〜」

 ざばっと水から飛び上がって、もう一度ジャンプ。
 ばちゃん、と続く水音。

 そこに。
 がさがさっと、草をかきわけるが響く。

 知佳     :「誰か来た?」
 桃花ペンギン :「え?」

 現れたのは一匹の狼。

 朱敏狼    :「がう?(桃花?)」
 桃花ペンギン :「朱兄ちゃん!」
 知佳     :「あ、こないだの桃花ちゃんのお兄さん」
 桃花ペンギン :「兄ちゃん、どしたの?様子ヘンだよ?」
 朱敏狼    :「……ぐるぅ(実は…)」

 かくかくしかじか。

 桃花ペンギン :「ええええええええええええええええええ!」
 知佳     :「どうしたの?桃花ちゃん」

 狼語のわからない知佳は首を傾げる。

 桃花ペンギン :「なんで朱兄ちゃんがついてたのに保鷹が迷子になっちゃ
        :うのよぉーー」
 朱敏狼    :「がうぅ(すまん……)」
 知佳     :「迷子?弟さんのこと?」
 桃花ペンギン :「保鷹今ごろお腹すかせて泣いてるよおぉ、朱兄ちゃんの
        :ばかぁ、わぁぁぁん」

 ペンギン大泣き。

 知佳     :「桃花ちゃん泣かないで、私も空から一緒に探してあげる
        :から、ねっ」
 朱敏狼    :「くーん(すまん、桃花)」

 お兄ちゃん株価急落。


やっと起きたモグラさん
----------------------

 一方、お腹を空かせて泣いてるはずのモグラさん。

 保鷹モグラ  :「…………Zz」

 まだ寝ていた。
 そこへ。

 おぺら    :「もぐらさん?」

 通りがかったのは、変身の練習も終わって帰ろうとしていたおぺらだった。

 おぺら    :「地上でモグラさん見るの初めて♪」

 草むらの中でころころと丸くなって眠っているモグラ。ビロードのような
グレーの毛皮がつやつやと光ってる。

 おぺら    :「もぐらさん、毛皮すべすべ♪」
 保鷹モグラ  :「…………?(目を覚ましたらしい)」
 おぺら    :「あ、起こしちゃいましたか?」
 保鷹モグラ  :「…………?(まだ目が覚めきってない)」
 おぺら    :「よしよし、モグラちゃんいい子」

 なでなで、と。モグラの頭をなでる

 保鷹モグラ  :「…………♪(なでなでされて嬉しいらしい)」
 おぺら    :「おいで、モグラちゃん」

 ひょい、と持ち上げて抱き上げる。

 すりすりと頬擦りする。つやつやした柔らかい毛皮が心地いい。

 おぺら    :「つやつやですね、モグラちゃん」
 保鷹モグラ  :「…………♪(すりすりされて嬉しいらしい)

 お兄ちゃんのことはすっかり忘れてるモグラさんでした。


-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= 
続く、かな。
ネタに詰ったとも言う。

この後狼二匹とでっくわして驚くおぺらちゃんというネタを考えつつも、
手が進まないという状況。




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