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Date: Mon, 10 Jan 2005 12:33:03 +0900 (JST)
From: 久志 <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 28155] [HA06P] エピソード『あいかわらず迷子』完成版
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200501100333.MAA45369@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 28155
Web: http://kataribe.com/HA/06/P/
Log: http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/28100/28155.html
2005年01月10日:12時33分03秒
Sub:[HA06P] エピソード『あいかわらず迷子』完成版:
From:久志
ちは、久志です。
エピソード完全版サボってたのでまとめて流します。
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エピソード『あいかわらず迷子』
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登場キャラクター
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富良名裕也(ふらな・ゆうや)
:一見中学生(中身も?)のお気楽極楽青年。
六兎結夜(りくと・ゆうや)
:極楽蜻蛉な自称バンパネラ
教授 :紅雀院大学史学科の教授らしい。
伊吹大学で
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吹利市、伊吹大学。
その構内になんとも不釣合いな中学生くらいの男の子が、大きな鞄を片手に
きょろきょろと辺りを見回して歩いている。
結夜 :「……迷子?」
明らかに目立っている様子に思わず声をかけてみる。
結夜 :「君、どうかした?」
フラナ :「あ」
結夜 :「誰か探してるの?」
フラナ :「えっと、教授とはぐれちゃって」
結夜 :「教授?」
フラナ :「うん。僕、今日教授のお供で一緒に来たんだけど……」
ははあ、どっかの教授のお子さんかなーとか思いながら。
結夜 :「その教授の名前は? どこの学科か分かる?」
フラナ :「えっとね紅雀院大学からきてて、これから第二講堂で特
:別講義する予定なの」
結夜 :「第二講堂ならあっちだ。連れてったろうか?」
フラナ :「ありがとー(^^)」
てくてくと、服のすそをつかんだフラナを連れて歩く。
フラナ :「僕ね、富良名裕也」
結夜 :「裕也? 奇遇だねぇ、私は六兎結夜という」
フラナ :「名前おんなじだね〜」
結夜 :「字は流石に違うだろうけど。なんて書くの?」
フラナ :「ええとね、裕福の『裕』に、なりの『也』で裕也」
結夜 :「私は結ぶという字に、夜で『結夜』」
フラナ :「へ〜、珍しいんだね」
結夜 :「よく言われますな」
第二講堂が見えてくると、入り口でコートを着た初老の男が手を振った。
教授 :「おー、フラナくーんいたいたー」
フラナ :「あ、教授ー(ぶんぶん)ごめんなさーい」
お父さんにしちゃあちょっと老けてるかなーとか思いながら。
フラナ :「この人が案内してくれたんだよ」
教授 :「あー、いや、ありがとう」
結夜 :「いえいえ。それじゃ、私はこれで」
ぺこりと頭を下げる。
フラナ :「ありがとね、六兎くーん」
結夜 :「結夜でいいよ。じゃあ、また縁があれば」
結局、フラナが迷子の家族でなく、教授のお手伝いということに最後まで気
づかない結夜だった。
無理もないけど。
時系列と舞台
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2004年冬、伊吹大学にて
解説
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フラナと結夜の初出会い。
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いじょ
こないだ知り合いになったたけぽんとも一緒に遊べるかな<結夜くん。
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