[KATARIBE 28134] Re: [HA06P] エピソード『到着!里見マンション』

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Date: Sun, 09 Jan 2005 17:09:54 +0900
From: gallows <gallows@trpg.net>
Subject: [KATARIBE 28134] Re: [HA06P] エピソード『到着!里見マンション』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <20050109170430.0B8C.GALLOWS@trpg.net>
In-Reply-To: <200501090422.NAA02837@www.mahoroba.ne.jp>
References: <20050103172228.2554.GALLOWS@trpg.net> <200501090422.NAA02837@www.mahoroba.ne.jp>
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Web:	http://kataribe.com/HA/06/P/
Log:	http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/28100/28134.html

gallowsです。へろっとレス。

>れあなさん
>麻依子さんも大喜びで、ホントに借りる人探す気あるのかしらん
 お客様=フラナくん  山本さん=べっつにー
 ……ほら、貸してから正体明かすより良心的じゃないですか(ぉぃ

 それでは続行します。そろそろしめにかかっていいのかな?
 不動産屋さんは引越し後も何かのおりで来ることがあるはずなんで、各住人
との遭遇編とかは別EPでもいいかもしれませんね。

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
>  次の瞬間、キチキチキチと、背後から音がする。
> 
>  山本     :「え?」
> 
>  シャワーの蛇口がゆっくりと、ひとりでに回っている。あまりの出来事に呆
> 然と眺めている私めがけて勢いよく飛び出してくる……
> 
>  鮮血。
> 
 逃げなければ!
 しかし気持ちばかり先行し足腰が思うように動かない。私はどうしようもな
くへたり込む。シャワーから流れ出た血がバスタブに溜まっていく。私は歯が
噛み合わない程の震えを感じる。
 その時、ずっしりと肩に何かがのしかかった。
 再び耳元に吹きつけられる生暖かい風。

 犬の吐息   :「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ」

 頭の上に、巨大な黒い犬が、のしかかっていた。

 山本     :「わ、わぁッ、助けてください! 助けてください!」

 私は世界の中心で恐怖を叫ぶ。犬を闇雲に振り払い扉に向かう。しかし助け
は来ない。
 そうしている間もシャワーから流れ出た血はバスタブの中でみるみる水かさ
を増していき、ボコボコと気泡が上がっている。そして中から、女が出てきた。
 血塗れの……半裸の女。全身に細かな傷があるその女は顔にかかった前髪の
隙間から私を睨み付ける。そして地の底から響き渡るような怨みの声。

 女      :「よくも……よくもやりましたねぇっ?!」

 何もやってない!
 私は反論する間もなく意識を失った。


西日も落ちた
------------
 フラナ    :「わぁ、ダミアン久しぶり〜」
 ダミアン   :「わん!」
 フラナ    :「そっかー、ダミアンもここに越してたんだねー」
 麻依子    :「ダミアンを風呂に……そら災難だったねえ」
 宵姫     :「もう、ほんとですよ! ダミアンさん、次やったら承知
        :しませんからね!」
 ダミアン   :「ふすん」(お風呂きらーい)
 麻依子    :「ダミアン、ちゃんと言うこと聞かねーと飯抜かれるぞ」
 宵姫     :「もう! 大人しくみやげさんと鏡介さんに任しておくん
        :だった」
 麻依子    :「姫、悪いけど今一応お部屋案内中なんで続きは上でやっ
        :てくんねーかな?」
 宵姫     :「あ、ごめんなさい。そうでしたね。ふふ、この方も災 
        :難。さ、ダミアンさん行きますよ」
 フラナ    :「ダミアンバイバーイ」

 バタン、と戸の閉まる音に私は目を覚ます。さっきまでなにか話し声が聞こ
えていたような気がするが──つっ、首が痛い。まるで大型犬にでものっから
れたような具合だ。
 私は首を押さえながら上半身を起こす。振り返ると坂本さんと富良名様がの
んきに昆布茶をすすっていた。

 フラナ    :「よかったー。山本さんおきたー」
 麻依子    :「すいません、山本さん。手違いで上の階で飼ってる犬が
        :紛れ込んでしまったみたいで。驚かせちゃったすよね?」

 そんな上目遣いで見られても困る。

 山本     :「犬、というか血や女性が……」
 麻依子    :「あ、あーっと……その上の階の人が犬を探しに来てるう
        :ちにどういうわけだかこの部屋に紛れこんでしまって、て
        :んやわんやの大騒ぎしてたら赤さびのたまってたシャワー
        :をひねっちまったってわけでして。あ、シャワーのメンテ
        :はお引っ越し前に全部やっとくんで、全然問題ないんです
        :けどね? いやあ、ほんとすいませんね、フラナさんも」

 一気にまくし立てて坂本さんは笑っている。私は反応に困ったが富良名様も
同様に笑っているようなので問題はないのかもしれない。いや、この方はさっ
きから何があってもまったく反応が変わらないようにも見えるのだが。

 山本     :「そういうことでしたら……」
 麻依子    :「そう、そうなんですよう。そろそろ日もとっぷり暮れち
        :まいましたし今日の所はコレでお開きとしますか?」
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=

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