[KATARIBE 27996] [HA06P]エピソード『路地裏で困る魔女とそれを救おうとする若者(仮)』

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Date: Thu, 30 Dec 2004 11:55:55 +0900
From: アキト <akito@trpg.net>
Subject: [KATARIBE 27996] [HA06P]エピソード『路地裏で困る魔女とそれを救おうとする若者(仮)』
To: "[kataribe-ml]" <kataribe-ml@trpg.net>
Message-Id: <200412300250.iBU2owa18279@sv1.trpg.net>
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#HA06 2003/03/21のログ。
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エピソード『路地裏で困る魔女とそれを救おうとする若者(仮)』
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登場人物
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 達大     :今回の犠牲者。
 玉緒っち   :今回の捕食者。

遭遇
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 玉緒     :(腐敗)
 玉緒     :(たかってきた蝿を捕食するうら若き乙女)

 達大     :「(──見なかったフリをしよう)」(通りがかり)
 達大     :「(まぁ──ほら、あれだ。暖かくなってきたしな)」

標的補足
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 玉緒     :(暗いごみ捨て場に埋もれている)「そこの人……」
 達大     :「(う──声をかけてきた)」

 玉緒     :「私が見えたなら、この声が聞こえるならば
        :助けて下さらない?」
 達大     :「(どうするか──無視して逃げるか)」
 達大     :「(しかし、後ろからグサリとかも怖いし)」

 達大     :「──なんでしょうか?」(腰が退け気味)
 達大     :「ご自分で出て来られないんですか?」

陰謀開始
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 玉緒     :「ちょっとしたアクシデントで
        :十日ほどここに放置されていて。
        :家まで送ってくれたら礼の一つもするわ」(淡々と)
 達大     :「(いったいどういうアクシデントだ)」

 達大     :(観察してみる)

 そこは、何日回収されていないんだという状況のごみ捨て場。
 ゴミ袋の山から上半身だけにょっきり飛びだし横たわっている。

墓穴
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 達大     :「(あからさまにアヤシイ状況じゃないか──)」

 達大     :「(しかし、ホントに困ってるようだと良心の呵責が)」
 達大     :(ふぅ)

 達大     :(恐る恐る近づいて、腕を引っ張ってみる)

 思ったよりもずっと軽く、胴の中身がすかすかなのではという具合。
 下半身はなく胴から根のようなものがうねうね出ている。

 達大     :「(げっ)」
 玉緒     :「ありがとう」

自己紹介
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 達大     :「もしやモノノケさん?」

 玉緒     :「……どういえば、いいのかしら。そうね、魔女よ」
 達大     :「は、はぁ。魔女ですか」
 玉緒     :「あの鼻が長くて箒に乗っていて
        :毒林檎を作ったりする人と同種と思っていいわ」

 達大     :「(また、初対面の人に淡々と言うかな──)」
 達大     :「そうしたら、魔法でぱっと戻るわけには?」
 達大     :(軽く引きつった愛想笑いを浮かべつつ)

第二の罠
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 玉緒     :「……それが出来ない状況もあるのね」
 達大     :「と、おっしゃいますと?」

 玉緒     :「ちょっと色々あって……結果的に
        :……燃えてしまいました」
 玉緒     :「……てへ」
 達大     :「淡々と『てへ』と言われても」(乾いた笑い)

 達大     :「家までお送りすれば戻れるんですか?」
 玉緒     :「そうして頂けると、助かりますわ」

 達大     :「──と。この格好のままじゃ大騒ぎになりますね」
 達大     :「ちょっと待っててください」(玉緒さんを下に置く)

 玉緒     :(暗がりで赤い目を光らせながら転がっている)
 達大     :「(どーして、こう怖い演出をするかなぁ。
        :ホントに助けて欲しいのか)」

尊い犠牲
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 達大     :(やっぱり引きつった愛想笑いをうかべつつ、
        :コートを脱ぐ)
 達大     :「(このコートお気に入りだったんだけどなぁ──)」
 達大     :(コートを玉緒さんの腰のあたりに巻きつける)

 達大     :「かなり不自然ですけど、これで誤魔化しましょう」
 玉緒     :「……痛いよう……苦しいよう」(ひくひく

 達大     :「──って、すすり泣かないで下さい。
        :さっきまで全然平気だったじゃないですか」

危険な提案
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 玉緒     :「……あら、もっといい方法を思いついてしまったわ」
        :(何事もなかったように
 達大     :「──はぁ。もっといい方法と言うと?」

 達大     :(軽く逃げ腰)
 玉緒     :「コートを肩にかけておぶって下さらない?」
 達大     :「ではそうしましょう」
 達大     :(おぶる)

 達大     :「それで、どこまでお連れすれば宜しいんでしょう?」
 玉緒     :(するすると根が達大の腰に巻き付く)

 達大     :「──えっと。根を巻きつけないでもらえます?」
 達大     :「(──コワイんですけど?)」(ひくひく)

背徳の甘い声
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 玉緒     :「……痛いよう……苦しいよう」(ひくひく)
 達大     :「だから、すすり泣かないで下さいってば」
 達大     :「耳元でやられたら、ますます怖いじゃないですか」
 玉緒     :(耳元でぼそぼそと住所をつぶやく)

 達大     :「うわっ」
 達大     :「もうちょっと、行動に前後の脈絡をつけてください」

 達大     :「──とりあえず、そこまでお連れすれば
        :良いんですね?」(かなりひきつった笑顔で)
 玉緒     :「善処します……助けてもらっている身分ですし」
 達大     :「お願いします」(歩き出す)

 玉緒     :「レッツ……拷……」(ゆっくりと指を前方にさす)
 達大     :「(拷問のごうはないだろ、拷問のごうは──)」
        :(びくびく)

時系列と舞台
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 2003年晩冬、吹利市郊外の人気の少ない路地裏。

解説
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 一部、見出しと本文が合致しない部分がありました。
 謹んでお詫び申し上げます。

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