[KATARIBE 27980] [HA06N] 『サボテン日和』

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Date: Wed, 29 Dec 2004 00:38:38 +0900 (JST)
From: 久志  <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 27980] [HA06N] 『サボテン日和』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200412281538.AAA70161@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 27980

Web:	http://kataribe.com/HA/06/N/
Log:	http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/27900/27980.html

2004年12月29日:00時38分38秒
Sub:[HA06N] 『サボテン日和』:
From:久志


久志です。

へろへろと朝方のIRCログを見てみて。
なんか定期的に同じような話題がでるなあ、などと思いつつ。

キャラの人間関係が作れない、というか、
キャラをどう動かしたらいいかというのが、
最初の大きなハードルになってるような気がします。

動かすにはどうしたらいいか。

1.なりきって適当にしゃべる
2.書く
3.書いてもらう

やっぱりハードルが低いのは1でしょうか。

3は、書く人がいてこそですが、
キャラをそれなりに理解してもらわないと難しいです。
それに書く人はお金もらってるわけではないので
書いてと言われても書けなかったりネタがなかったりします。

なんかあまり為になることは書いてないなあ……

なんとなくキャラ絡み例として、
れあなな人のキャラを適当にいじってみます。

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小説:『サボテン日和』
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登場キャラクター 
---------------- 
 サボテン:家主想いのごく普通な一サボテン。
 佐古田真一(さこた・しんいち)
     :ギターと無言で語る男。サボテンの家主。
 ねこのようなもの
     :ねこににた謎の生物。
 月影宗谷(つきかげ・そうや)
     :緑の指を持つ女装少年。

ベンチの上で
-------------

 本日、お日様さんさんである。 
 師走も終わり間近、年末も近いこのごろながら昼間の公園は日差しも明るく
心地よいことこの上ない。当方が小耳にはさんだ情報によると本年度は例年に
ない暖冬であるらしく、やれ異常気象だ、地球温暖化で南極の氷が溶けるやら、
不穏な兆しだそうである。しかし、当方は植物、それも南国生まれであるとい
うことを考慮すると、先々の凶事より目先のおてんとう様の恵みである。

 一方の我が家主はベンチに腰掛けたままうつらうつらと寝入っている様子。
その膝の上には、一見ねこのように見える生物が丸くなって乗っている。ねこ
のように見えるというのも、腹部と思われる個所にねことは思われない形容不
明な長い触手のようなものが生えており、時折ふしゅるふしゅると音を立てて
うねっているからである。当方が知る限りではお目にかかったことのない生物
であるが、我が家主が何の警戒もなく膝に謎生物を乗せていることから、人に
害を及ぼす類ではないようである。

 さんさん。


緑の指の人
-----------

 そろり、と。
 棘に触れぬように当方の側面をなぜる指先。

 いつの間にやら、見知らぬ少女が当方に目を留めたらしい。
 小さくかがんで軽く首を傾げ、高くまとめた銀の髪が肩からこぼれた。
 いやはや、なんとも鄙にもまれな美少女である。

 む。

 当方に触れた指先から抗議の声があがった。
 いや、声ではない。

 むむ。

 それは失礼。
 痛恨であった。

 むむ。

 いや、当方は隣の御仁の家にて住まうしがない一サボテンである。

 むむ。

 当方、名はまだない。

 むむ。

 いや、当方吹利に在した期間は長いものの、移動の大半を我が家主に依存し
ている為、植物事情などにはとんと疎いものである。


帰り際
-------

 あれから、随分長い間話し込んでいた模様。

 ふらり、と。我が家主が目を覚ましたようである。
 膝の上にいたはずのねこのような生物も、話し込んでいるうちに何処かへと
行ってしまったようである。ひょいと当方を持ち上げて、隣に座った少年をち
らりと見て小さく首を傾けた。少年も微笑んで会釈をする。

 緑の指に流れる銀髪の一見美少女と、少々常軌を逸した格好をしているが金
髪の美青年。傍目から見たら、一見麗しいカップルにみえたりもしなくもなく
もないような雰囲気である。

 惜しむらくは双方男性であるというところだろうか。


時系列と舞台 
------------ 
 2004年冬、吹利市にて。 

解説 
---- 
 サボテン、緑の指の女装少年に会うのこと。
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いじょ。

 女装の美少女というところと緑の指の人ということで。
なんとなく借りてみました。

ていうか人と絡んでないヨ。



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