[KATARIBE 27961] [HA06N] 『ワーペンギンきたる』追加

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Date: Wed, 22 Dec 2004 10:49:25 +0900 (JST)
From: 久志  <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 27961] [HA06N] 『ワーペンギンきたる』追加
To: kataribe-ml@trpg.net
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2004年12月22日:10時49分25秒
Sub:[HA06N] 『ワーペンギンきたる』追加:
From:久志


久志です。

登場人物追加(会話少ないけど)
ちなみによくみたらお兄ちゃんの出番はありませんでしたよ。
ちろっとあれこれ追加してみましたよん。

********************************************************************** 
小説『ワーペンギンきたる』 
========================== 

登場キャラクター 
---------------- 
 橋本桃花(はしもと・ももか)
     :ちょっとむずかしい年頃なワーペンギン少女。 
 橋本ファミリー 
     :みんなワークリーチャー 
 豊川火狐(とよかわ・かのこ) 
 白神知佳(しらかみ・ちか)
 御堂ロザリンデ花梨(みどう・ろざりんで・かりん)
 百々目鬼眼美(どどめき・めみ)
 贄崎サクリ(にえさき・さくり)
 紺野おぺら(こんの・おぺら)

登校前のヒトコマ 
----------------- 

 とんとん、とつま先をたたく。 
 この間買ってもらったばかりのスニーカーはまだちょっと大きい。 

「桃花〜、忘れ物なーい?」 
「なーい」 

 三年ぶりに帰ってきた吹利のお家は、懐かしいはずなのになんだか昔のお家 
と違うような気がする。 
 お庭にあった弟と一緒に作ったパンジーの花壇も、元晴お兄ちゃんが作って 
くれたカメさんの池も無くなっていた。 
 お兄ちゃんはまた作ってあげるよと言ってたけど、いらないといった。 

「なんだ桃花、もうでるのか?」 

 ぱたぱたとネクタイを結びながらお父さんが廊下を歩いてくる。 

「桃花、お父さんも直ぐ出るから途中まで一緒にいかないか。って、おーい」 
「いってきまーす」 

 お父さんの声を無視して、たったと走り出す。道路を走りながら、九州のお 
友達の顔を思い出す。 

 みーちゃん、ちゃーちゃん、よーちゃん。 
 ずっと一緒に遊ぼうねーって約束したのに。 

 そりゃあ、吹利を離れるときも、行きたくないって駄々をこねたけど。 
 九州のお家も好きだったのに、お友達もできたのに。 

 知らないもん。 
 お父さんは勝手だ。 


 吹利学校初等部 
 一年のときしかいなかったから、あんまりよくおぼえてない。 

「今日からクラスのお友達になる橋本桃花ちゃんでーす、みんな仲良くしてあ 
げてねー」 

 担任の先生には学校に通う前に一回会った、やさしそうな先生だったけど、 
昔からいた先生じゃないみたい。 

「あのっ、橋本桃花です、よろしくっ」 

 ちょっぴり緊張気味に挨拶。

「じゃあ、桃花ちゃん。後ろの空いた席に座ってね」
「はいっ」

 クラス中の子が見つめる中、机の間を通って後ろの席まで歩く。
 その途中で、ぴょこん、と通路に飛び出してる足。

 みつあみをサイドに流した女の子がこっちをちらっとみてそっぽを向いた。
その隣で変わった帽子に大きな目をした女の子がくすくす笑っている。

「……」

 わざと大げさに足をまたいで、席に着く。
 さっきの子はまたちらっとこっちを見てすぐ前に向いてしまった。その隣の
子は後ろから見てもまだくすくす笑ってた。

 心の中で二人にあかんべーをして、授業が始まった。 


授業の後に 
----------- 

 授業が終わって、あたしの席の周りに人だかりができてた。 

「わーい新しいお友達だーっ。よろしくねっ」 
「よろしくっ」 

 長い髪を二つに分けたちっちゃな子と、同い年に見えないぐらいおっきい子
が笑ってる。 

「うん、よろしくー」 
「豊川火狐だよ、よろしくね」

 ぱっと差し出す手。 

「えへへ、仲良くしよーねっ」 
「あ、うん、ありがとっ」 

 ぎゅっと手を握る。 
 ちいさな手はちょっと暖かかった。

「橋本さん」

 ふりむくと、お人形さんのように綺麗な子がにこっと笑った。

「わたくし、御堂ロザリンデ花梨と申します。わたくしもつい最近転校してき
たばかりですの。仲よくして下さいね」
「うんっ」

 わー外人さんだ。差し出された手はすっごく白くてちょっと冷たかった。

「私、紺野おぺら。よろしくねっ♪」
「よろしくっ」


 席から少し離れたとこで、さっきのみつあみの子と帽子の子がちらちらこっ
ちを見てる。


「ようよう、転校生。早速マドンナ気取りか? シャバいんだよぅ、ああ?」
「ソレ、本人に言えよ」

 聞こえてるよーだ。
 ちらっと見てみると、あの子と目が合った。

 早速ケンカうられちゃうのかな?

 と、思ったら。
 なぜかブイサインしてそのままたったと教室をでていっちゃった。帽子の子
も一瞬ちらっとこっちをみてあの子の後をおっていっちゃった。

「どしたのー桃花ちゃん?」
「えと、今の子は?」
「ああ、サクリちゃん。ちょっと変わってるけど面白い子だよっ」
「そお?」
「それより桃花ちゃんのこと色々教えてー」
「うんっ」

 ヘンな子もいたけど、このクラスは悪くないみたい。


時系列と舞台 
------------ 
 2004年冬、吹利学校初等部四年三組での会話

解説 
---- 
 橋本桃花転校初日の出来事。
********************************************************************** 
きる。 

後半は結構てきとーですよ。
ぎゃろさん、サクリちゃんの行動はこんなんでいいですかのう。



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