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Date: Fri, 17 Dec 2004 01:34:21 +0900 (JST)
From: 久志 <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 27943] [HA06P] 『草笛』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200412161634.BAA09828@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 27943
Web: http://kataribe.com/HA/06/P/
Log: http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/27900/27943.html
2004年12月17日:01時34分21秒
Sub:[HA06P] 『草笛』:
From:久志
ちは、久志です。
へろへろと思いつくままにEPって見ました。
佐古田がねこのようなものと絡んでます。
あやしさではどちらも引けをとらないので、書きやすかったりします。
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エピソード『草笛』
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登場キャラクター
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佐古田真一(さこた・しんいち)
:ギターで語る謎の無口無愛想男、スナフキンちっく。
ねこのようなもの
:謎の生物。
ひなたぼっこ
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風もない昼過ぎ。
冬本番ながらも、日なたですごすにはそう悪くない時間。
佐古田 :「…………(じゃん)」
すとん、と草むらに腰を下ろす。
傍らにギターを下ろして、ひとつ背伸び。
佐古田 :「…………(空を見上げる)」
ぬけるように晴れた空は雲ひとつない。
ぼんやりと空を見上げたまま、目を細める。
SE :がさ
佐古田 :「…………?」
音のしたほうに目をやると、白っぽい毛玉が草の合間からのぞいていた。
ねこのようなもの:「のぅ」
佐古田 :「…………」
一瞬止まる、が。
佐古田 :「……(ちょいちょいと手招き)」
ねこのようなもの:「ぷのー(にじにじ)」
のてのてすとん、と、胡坐をかいた膝の上にのりこんできた。
ねこのようなもの:「のぅ(とろーん)」
佐古田 :「……(ちょとびっくり)」
どん、と。膝の上を占領した生き物はテコでも動かぬ様相で満足げにのどを
鳴らした。
佐古田 :「……(微笑)」
手をのばして、ぷつんと一枚葉っぱをちぎる。
佐古田 :「……(葉っぱのふちをくわえる)」
ぷーぷー、と。
葉っぱを震わせて音が鳴る。
時たま、膝の上の住人がもそもそ動きながら喉を震わせる。
佐古田 :「……(ぷーぷー)」
ねこのようなもの:「ぷのー」
日が微妙に翳った頃。
かくん、と、落下感。
佐古田 :「……(ん?)」
いつのまにか、うたた寝をしていたらしい。
膝の上に陣取っていたなにかは、どこかしらに消えていた。
佐古田 :「…………(大きく伸び)」
SE :かさっ
佐古田 :「……?」
膝の上から何かが落ちた。
拾い上げると、それは真っ二つに割れたと思われる雲形定規だった。
佐古田 :「……(取り上げる)」
半透明な定規を透かして雲ひとつない空を見てみる。
佐古田 :「……(くす)」
割れた雲形定規をポケットにしまい、ギターを取り上げ、日が翳って冷えて
きた草むらを後にした。
時系列と舞台
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2004年冬、吹利市郊外の人気の少ない草原
解説
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日なたの草むらで、ねこのようなものに出くわす佐古田。
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いじょ
とりあえずいきおいオンリーで書いてみた。
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