[KATARIBE 27839] [HA06L] 雅俊、2004年秋の吉日に不吉極まる新居を勧められること

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Date: Mon, 18 Oct 2004 23:34:50 +0900
From: "Sakurai.Catshop" <zoa73007@po.across.or.jp>
Subject: [KATARIBE 27839] [HA06L] 雅俊、2004年秋の吉日に不吉極まる新居を勧められること
To: "Kataribe-ml" <kataribe-ml@trpg.net>
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こんばんは、Catshop/桜井@猫丸屋です。

 『[HA06L] 優麻と雅俊、2004年秋の吉日に籍を入れること』の後日譚を送り
ます。
(ほとんど結婚話とは関係ないですけど)

 ではでは。

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[HA06L] 雅俊、2004年秋の吉日に不吉極まる新居を勧められること
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登場人物
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末夜雅俊(まつや・まさとし):http://kataribe.com/HA/06/C/0221/
 宝貝の作成が得意な仙人見習い。
 晴れて伊佐見優麻(旧姓)と籍を入れ、新婚ほやほや。

桜木達大(さくらぎ・たつひろ):http://kataribe.com/HA/06/C/0365/
 しがないIT系エンジニア。
 異能を生かして怪異相手のネゴシエイターをやることも。

前野浩(まえの・ひろし):http://kataribe.com/HA/06/C/0128/
 無道邸の執事(のようなもの?)を努める青年。
 角刈り,黒眼鏡,黒いスーツと三拍子そろって外見はヤクザのごとし。


1. 達大、新婚の末夜邸を訪れて新居を勧めること
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[Catshop]  ところで末夜さんの住居ってどちらでしたっけ?
      実は里見マンション? もしくは新婚を機に里見マンションに
      お引越し?
[matuya]  街から車で山に入った一軒家。
      地図上では街から数キロ。実際に道づたいに進むとその数倍。
[Catshop]  なるほど──それは、きっとアレです。
      奥さんのお買い物に支障がありますよっ。もっと市街地に引っ
      越しましょうっ。

 達大     :「──で、こちらの物件のご案内をお持ちいたしました」
        :「結論から言うと、里見マンションあたりは大変にお得か
        :と。自前で結界を張れれば、屋敷内をたむろする幽霊も
        :支障になりませんし──幽霊が出る分だけ大変お安くなっ
        :いますし」
        :(にこにこ)

[matuya]  なんか不動産家が。
[Catshop]  # 不動産屋じゃないのに、なぜか不動産屋みたいな真似を(笑)
[matuya]  # 市街地で地下に仙窟掘ったら大変なことになるじゃないか。
[BallMk-2] ああ
      それは優麻にセールスしたら大変なことに。

 末夜     :「里見はやだ」
 達大     :「──今なら仙窟向けの地下スペースもセットでついて
        :くるとか来ないとか」(にこにこ)
 末夜     :「ていうか里見マンションを分譲しにくるセールスマンが
        :いるとは思わなかった」
 達大     :「いえ。セールスマンではないんですけどね」(苦笑)
        :「背後でボクを指図している黒幕の人が居まして」
        :(背中のあたりを指す)
 末夜     :「……玉緒、ではないな。はて」

[BallMk-2] # 肉の芽が付いてたり
      # それとも不思議な植物が付いてるとか。
[Catshop]  # なにやら黒い影が──とりあえず、そこまで非道い目にはあっ
      # てない模様です(笑)。> 肉の芽とか不思議植物
[matuya]  # いや。それって序の口だから<不思議植物
[Catshop]  # ぐわん
[gallows]  # あるいみ、一番被害にあってますからねw
      # 訪雪さんもだけど
[matuya]  #ていうか、もはや挨拶のごとく不思議植物に。


2. 雅俊、トランシルバニアの山奥よりも不吉な物件を堅く断ること
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 ??     :「おせーっ、もーひといきだーっ。けいやくしょにさいん
        :させちまえばこっちのもんだーっ」
        :「かまいやしねーっ、くちぐるまにのせちまえばこっちの
        :もんだーっ」
 末夜     :「なんかいるな」
 ??     :「こんげつこそ、どべからぬけてやるー」
 達大     :「元、不動産関係の営業さんだそうでして」
 末夜     :「もう少し楽しい死に甲斐を見つけたほうがいいんじゃ 
        :ないか」
        :「ネットゲーにはまるとか」
 達大     :「契約が取れなくて、自棄になって詐欺紛いの物件を売り
        :つけようとした相手がヤクザさんで──」
        :「壁に塗り篭められたんだそうです」
 営業幽霊   :「ねっとげーむより、けいやくだ〜」
        :「じついん、よーこーせー」
 末夜     :「掘ってあげなさい。こんなとこ来てないで」
 達大     :「そうしてあげたいのはやまやまなんですが──その詐欺
        :紛いの物件ってのがボクの部屋なんですよ」
 末夜     :「ふむ。つまり自分の部屋の壁を爆破するのは面倒である
        :と」
 達大     :「いえ。その辺はちゃんと大家さん通して手続き踏めば
        :いいんですけど」(ふぅ)
        :「──ほかに何が出てくるかわからないでしょう?」
        :(ひそひそ)
 末夜     :「むしろ壁が白骨でできてたって驚かない」
 達大     :「──勘弁してください」(苦笑)

[TK-Leana] # しかし、里見がマンション作ったのってごく最近じゃよね
      # むしろその壁はわざわざ塗りこんであるのを持ってきたのでは
      # なかろうか
[Catshop]  # うげぇ〜。それは幾らなんでも──喜んでやりそうだぁ(笑)
[TK-Leana] # たしか、作った時に一族中総出で不吉なものを持ち寄って組み
      # 立てたとか言ってたような

 達大     :「ともかくも、一件でも契約取れたら成仏してくれるそう
        :ですんで──」
        :「助けると思って一つ」(拝む)

[Catshop]  # しかし、それほど親しくもない相手に不吉物件を売ろうとする
      # あたり──何かが間違ってる(笑)

 末夜     :「だめ」
        :「どうして結婚したその日にトランシルバニアの山中より
        :も不吉な場所に引っ越す計画を立てねばならんのだ」
 達大     :「──そこは愛の力で」
 末夜     :「そういう問題事は、知人に万能文化黒眼鏡の人がいるか
        :ら、そちらに持ちこむときっと暴力的な円満解決を見る事
        :だろうと考える」

   ※ 万能文化黒眼鏡ってのは、前野さんを指していったコトバのようです。
      実に言いえて妙。

 達大     :「いや。荒事はてんでダメな口でして」
 末夜     :「大丈夫。彼は後天性荒事症候群で目からビームその他の
        :ナイスガイだ」
 達大     :「それはますます厭です──ふぅ。仕方ない、ツテを辿っ
        :て除霊師さがすか」

[matuya]  # だんだん無責任な発言に(w


3. 前野、噂に呼ばれゆらりとあらわれること
-----------------------------------------
[matuya]  # 噂をすれば。
[hari]   # 鬼が来る

   ※ とゆーわけで、ここで万能文化黒眼鏡氏のプレイヤー、hariさんが
      joinしてきました

[Catshop]  # 来ましたな(笑)。> 後天性荒事症候群で目からビームその他
      # のナイスガイ
[hari]   びーむ

 達大     :「さて。それじゃ、いつまでもグズグズ新婚家庭にお邪魔
        :してるのも心苦しいので」
        :「ここらで失礼させて頂きます」
        :(立ち上がる)
 末夜     :「ふむ。除霊は専門外だからな」
        :「……八卦炉で焼くわけにもいくまいし」
 達大     :「心猿みたいな真似はとてもとても」(苦笑)
        :「さて。それでは失礼します」(パンフをしまって一礼)
 末夜     :「しかしあそこは里見が管理しているので、勝手な商売を
        :すると面倒ごとにならぬとも限らない。
        :「気をつけたほうがいい」
 達大     :「──」(ぽんっ)
        :「そりゃごもっとも──ご忠告どうも。危なくボクも壁に
        :埋められちゃうところでした」

   ※ もっと早く気づけ、とゆーお話

 達大     :「いずれこのご恩は。何かお困りのことなどありましたら
        :お気軽にどうぞ──荒事さえ絡まなきゃ、ですけど」
        :(笑う)
 前野     :(ゆらっ)

[hari]   # と登場
[matuya]  # ゆらっと解決。
      # ひとよんでさすらいの執事。

 達大     :「──!?」
        :「(む──これは吃驚。ウワサをすれば、ってのはこの
        :ことか)」
 前野     :「やぁ、こんにちわ。突然のお知らせで驚きましたよ」
 達大     :「(なんと、ボクがタチの悪い幽霊に憑かれたという話が
        :そんなに早く──なんて言ったら寒いだろうなぁ)」
 前野     :「まずは、結婚おめでとうございます」
 末夜     :「情報が異様に早い……。皆知ってるな、この分だと」

[tatsu114] # 悪乗りのエキスパートが集う人々ですよ
      # さっくりと広まるのはもうw

 達大     :「さほどご縁もないボクが知ってたくらいですから」
        :(にこにこ)
 前野     :「えぇ、市の掲示板に書き込みが」
 末夜     :「ナンダソレハ」

[TK-Leana] # ダレダッ、いや、予想はつくが

 末夜     :「あ。奴か」
 前野     :「1万組目だってことで、写真まで出てましたよ」
 末夜     :「ウェディングドレスにタキシード、背景がピンクの薔薇
        :の花園?」
 前野     :「いや、妙に据わった目で書類を書く末夜さんと、どんよ
        :りしてる優麻さんのツーショット」

[tatsu114] # 記念の一枚だ

 達大     :「(また、凄い絵だなぁ。ちぃっともめでたくないし)」
 末夜     :「……絶妙に変なタイミングだ」
 前野     :「『婚姻届に記入をするお二人』と、注釈されてしました
        :ね」
        :「とりあえず、披露宴の日程が決まっていれば、お祝い
        :ついでに聞いておこうかと」
 末夜     :「いや。まだ全然」

[OTE_Aw]  # わくわく
[hari]   # とりあえず、住宅セールスの人が煩ければ、ガン飛ばして
      # おこう(ぉ
[OTE_Aw]  # く。旧哲也亭をうっぱらおうと思ってたのにw


4. 前野と達大、あらためて祝うことを約束して末夜邸を辞去すること
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 営業幽霊   :「しんきょをうりつけろー」
 達大     :「(あ、いかん。五月蝿くなってきたな)」
        :「それではボクはこの辺で」
 前野     :「……がんばって売ってくださいね」
 達大     :「売らないで祓う方向で行きたいと」(苦笑)
        :「良いお知り合いは居ませんかね?」
 前野     :「末夜さん、八卦炉は」
 末夜     :「焼くのかね?」
 前野     :「焼いちゃダメですかね」
 末夜     :「なんかそれもいささか不人情な気がせんでもない」
 達大     :「──ヤ、ですから心猿ほど丈夫にできてませんから。
        :放り込まれたら死んじゃいますって」
 前野     :「ふーむ……」
 末夜     :「こう。言葉巧みに恨みつらみを解きほぐしてパアと成仏
        :させる腕利きはいないものか」
 達大     :「(それが本業なんだよなぁ──実際のところ)」(苦笑)
 前野     :「言霊に呪を乗せて、残念を分解して存在できなくする
        :わけですか」

[hari]   じろじろ、と眺める

 達大     :「──何かご不審な点でも?」
        :(笑顔ばりあっ)
 前野     :「いや、なんでも(にっこり)」
 達大     :「──あぁ、いけない。失礼しますと言いながら長居して
        :しまいました」
        :「それでは、今度こそ失礼します」
        :(逃げるように見えないよう慎重に退去)

[Catshop]  # *** たつひろ は にげだした! ***

 前野     :「まぁまぁ、そう急がなくても」

[hari]   # しかし、まわりこまれてしまった

 達大     :「──いや、ほら新婚家庭に長らくお邪魔してるのもヒン
        :シュクじゃないですか?」(にこにこ)
 前野     :「私もその後ろのをどうにかするのに付き合いますよ。
        :ここじゃ売れなかったんでしょう?」

[hari]   # 達大どんに着いていく、と

 達大     :「いや、お忙しいでしょう? ボクになんかつきまとった
        :りしてたらつみきちゃんに変に勘ぐられますよ?」
 前野     :「人に親切にするのに、何の遠慮が要るでしょう」
        :(HAHAHA)
 達大     :「(とりあえずは離れてくれるのが一番の親切なんだけど
        :──わかっててやってるんだろうから、言うだけ無駄っ
        :つーか悔しくていえるかそんなこと)」(にこにこ)
        :「それでは末夜さん、今度こそホントに失礼します」
        :(退去)
 前野     :「また改めてお祝いにお伺いします」


時系列と舞台
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 吹利市内、新婚の末夜氏の邸宅にて。
 『優麻と雅俊、2004年秋の吉日に籍を入れること』の直後。
      http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/27800/27838.html

解説
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 入籍したての末夜さんのところにやってきた達大。
 新居にぴったり、などと唐突に勧めだした物件は──

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Sakurai.Catshop / 桜井@猫丸屋
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 blog    : http://www.mypress.jp/v2_writers/sakurai/

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