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Date: Tue, 12 Oct 2004 04:02:01 +0900
From: Paladin <paladin@asuka.net>
Subject: [KATARIBE 27812] [CHR] コズミック・ハープナーリプレイ『唄うクジラ』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <20041012021553.EB9B.PALADIN@asuka.net>
X-Mail-Count: 27812
Web: http://kataribe.com/CH/
Log: http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/27800/27812.html
ぱらでぃんです。
2004年8月10日に行われたコズミック・ハープナーのリプレイです。
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コズミック・ハープナーリプレイ『唄うクジラ』
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登場人物
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アマ:
禿頭のモリ撃ち。突撃艇ファニーラビットを駆る。
http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/27700/27706.html
リロイア・パーソナル:
AI宇宙船、イルカ号を駆る眠そうなモリ撃ち。
http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/27700/27722.html
ハーマン・エセックス:
飲兵衛の老人。捕鯨母船、モービィ・ディックの船長。
酒場
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ポルトゥス・バルバのとある酒場には、今日も陸に上がっているモリ撃ちが
たむろしていた。
アマ :(無言でグラスを傾けてる)
リロイア :(眠そうにしながら食事をしている)
すると、スイングドアを乱暴に開けて老人が入ってくる。
老人 :「っーい、モリ撃ちは、モリ撃ちはいねぇか!」
リロイア :「一体なんだよ…騒々しい……」
アマ :「どうした、御老人」
リロイア :「爺さん、どした?」
老人 :「モリ撃ちだ、モリ撃ちが要る……んだ(ぜえぜえ)」
乱れた白髪にブラウンのマント。片手に持ったスキットルでちびちび強い酒
を飲りながら入ってきた老人は酒臭い息を吐きながらモリ撃ちを探していた。
アマ :「あたしはモリ撃ちだ」
リロイア :「俺もモリ撃ちっちゃあ……そうだが、まあ落ち着け、今
のじゃ意味がわかんねぇ」
老人 :「……おぅ。そうさな、とりあえず一杯もらおうか」
カウンターで酒を頼んで一息吐いた老人は二人に話を持ちかける。
老人 :「鯨が出たんだよ、鯨がな」
リロイア :「ほぉー、爺さんそりゃ何処で見たんだ?」
アマ :「モリ撃ちを呼ぶんだ、そのくらいは察しがつく」
リロイア :「そりゃ悪ぅござんした……」
老人 :「執政府惑星の遠日点から少し行ったあたりに大量の反応
があったらしい(酒を呑む)」
老人 :「奴らを殺ろうにも俺もいい歳だ、お前らをモリ撃ちと見
込んで頼む」
アマ :「ご老人は母船持ちか」
老人 :「おう、お前らをそこまで連れて行くことくらいはできる」
リロイア :「ほぉ、なるほどな。じゃあ姐さんはどうするんで? (ア
マを見る)」
アマ :「ふむ。御老人、その話は何処から仕入れた?」
老人 :「互助会の速報だ。今は船員もいないんで慌てて来たって
わけよ」
アマ :「少し待ってくれ、御老人」
[TK-Leana] 酔っ払いの戯言ではないか、裏取れるかな。
[PaLiLitH] いいですよ。何に対して取りますか?
[TK-Leana] ふむ。互助会って、アマも参加してるようなのですか? それと
もローカルの?
[PaLiLitH] 鑑札発行してるところです。
[yusin] じゃあモリ撃ちなら誰でも知っているのかな?
[PaLiLitH] 酒場の公衆端末なんかからも情報にアクセスはできます。モリ撃
ちなら知る事は容易です。
[TK-Leana] じゃ、そこから確認しよう。速報なら目に入るだろう。
[TK-Leana] 確認できますか?
[PaLiLitH] 端末にタウ・セチの執政府惑星遠日点より10AUほどの座標に云々
と表示されてます。
[TK-Leana] んじゃ、戻ろう。
老人 :「おう、だが時間が無いんでな。手短に頼む」
リロイア :「んじゃ、爺さんこっちで俺と飲むか」
老人 :「若いの、お前はなかなか見所があるな」
老人 :「おう、お前さんはどうする? この話乗るか?」
アマ :「乗らせていただこう。ところで御老人、母船の方の性能
はどのようなものだ。あたしの艇にはソナーを積んでい
ないんだが」
老人 :「任せておけ。俺が動けん分そっちの方は強化してある」
アマ :「頼もしいな」
リロイア :「…おいおい、俺はどうなんだ?乗って良いのか?」
リロイア :「……ほっとくなよ」
老人 :「……ん? 一緒に呑んでるてえことはお前さん、てっき
り俺と組む気になったんだとばっかり思ってな」
と、老人は笑う。
リロイア :「ん、まあそれで良いか、乗るつもりだったしな」
リロイア :「あ、もう一つ聞いておきたい事あるんだけど」
老人 :「おう、何だ?」
リロイア :「あ、二つか。アンタと姐さんの名前、それと鯨取った時
の配分だ」
リロイア :「ちなみに俺はリロイア、『リロイ』って呼んでくれて良
いぜ」
老人 :「俺はハーマン・エセックス、そこの姐ちゃんの名前は知
らん。リロイか、よろしくな」
アマ :「あたしはアマと呼ばれている。古い言葉で“女”という
意味らしい」
リロイア :「んじゃ、お二人さんよろしく」
ハーマン :「取り分は三等分……と、言いたいとこだが危険手当だ。
俺の分からいくらか引いてかまわねえ」
アマ :「よろしく、リロイ、ハーマン」
リロイア :「うし! それで俺はかまわねぇ」
ハーマン :「よし、それじゃあ宙港に行くか」
ハーマンは勘定を済ませてよろめきつつ席から立つ。
リロイア :「…そだな(大欠伸しつつ立つ)」
アマ :(立ち上がる)
埠頭
----
二人が老人に案内されて埠頭に行くと、鏡面装甲が輝く母船が係留されてい
た。
ハーマン :「俺の船、モービィ・ディックだ。怪物と戦う者はその過
程で自分自身も怪物になる……って奴だな(ぐびぐび)」
リロイア :「なかなか洒落てる船だな」
アマ :「少し意味がずれている気もするがな」
リロイア :「ん?そうか?」
ハーマン :「それじゃ行くとするか。息子の敵討ちによぉ!」
リロイア :「爺さん……昔なんかあったのか?っと、俺の船も紹介し
とくか」
ハーマン :「星呑みの野郎にちょっとな。おっと、お前らの船の識別
信号を登録せんとな。紹介してやってくれ」
リロイア :「俺の船は『イルカ号』、AI搭載の中古船だ。あんまり鯨
との戦闘には向いてねぇかな……」
アマ :「AI付きか、無粋だな」
リロイア :「ちなみにAIの名前は『シェリル』だ」
リロイア :「しかし、そのお陰で昼寝が存分に出来るけどな」
アマ :「鯨捕りが、艇で昼寝をするな」
リロイア :「体質なんだよ、12時間以上は寝る」
アマ :「あたしのは『ファニーラビット』だ。突撃用だな」
リロイア :「しかし可愛い名前だな、兎か?」
アマ :「装甲板が耳みたいだろう」
リロイア :「なるほどなー」
ハーマン :「よーし、登録終了っと。二人ともしっかり働いてくれ」
アマ :「言われるまでも無い」
リロイア :「うし、しっかり働けよ『シェリル』」
遭遇
----
数日の航宙の後、モービィ・ディックのソナーに反応があった。
アマ :「御老人、どうやら当たりのようだな」
合成音声 :「ターゲット確認、データベースより近似データを検索……」
ハーマン :「おう、きおった」
リロイア :「Zzz…… 」
合成音声 :「照合完了、ターゲットを PTERA CANTARE。唄う翼と認識」
ハーマン :「リロイ、いつまで寝とる!」
アマ :「唄う翼……ね」
シェリル :「…マスター、どうやら鯨が現れたようです」
リロイア :「………おう、それにしても眠みぃ…」
ブリーフィング
--------------
[TK-Leana] どんな鯨か分かります?
[PaLiLitH] 鑑定するなら宇宙鯨知識で。
[yusin] 僕も良いですか?
[PaLiLitH] どうぞ。
[PaLiLitH] 特徴推測なら難易度3、加えて技能推測なら難易度4、さらに加
えて行動推測なら難易度5、さらに余力推測なら難易度6です。
コズミック・ハープナーの特徴も足してよいです。
[TK-Leana] 宇宙鯨知識:10 +コズミック・ハープナー:2かな。とりあえず難
易度5で。
余力を1消費して成功。
[yusin] じゃあ僕は宇宙鯨知識:8+コズミック・ハープナー:1の難易度6
で。
[PaLiLitH] はい。
[kataribe] yusin: 3(2D6) = 3
[TK-Leana] うおっ
[PaLiLitH] なんと。
[yusin] 出来ましたね(^^)
なんと一発ヅモ。
そういうわけでこのような情報が開示されました。
PTERA CANTARE《宇宙鯨》
翼を展開してあらゆる波長の『歌』を歌ったり、翼を振り回して体
当たりをすると思われる。唄う翼。
【余力】15
【特徴】翼:3 波形発生器官:1
【技能】唄う:14 次元潜行:10 本能:10
[TK-Leana] 歌ねぇ。
[yusin] 何に影響するんだろう?
[TK-Leana] 電磁波で壊されたりするんですか、もしかして。
[PaLiLitH] 心理や電子に攻撃を当ててきそうです。
[TK-Leana] 対電子戦装備:1しかないのに……つうか、勝ち目無いかも。
[PaLiLitH] ちなみに唄う: 15は技能のみでの運用です。
[yusin] 大丈夫…攻撃以外は……
[TK-Leana] 心理戦だと抵抗できないんじゃないかな。人間余力残り3。
[yusin] 僕は6あるし、図太いし。
[TK-Leana] 自律……7。
[yusin] それが問題ですね……
[PaLiLitH] 鯨は人間の思考波トレースに慣れていないので3ほどペナルティ
をつけましょう。
[TK-Leana] ところで、母船からの援護はあるんですか?
[PaLiLitH] 電磁誘導カノン:10を飛ばします。
[TK-Leana] なるほど。
出撃
----
アマ :「厄介なのが出たな。御老人」
ハーマン :「人間の波形パターンを読まれるまでが勝負だな」
リロイア :「あいつ…こっちに気づいてんのか?」
ハーマン :「今はまだ大丈夫なようだが……」
リロイア :「んじゃ、先手でいくか?お二人さん」
アマ :「どうする。行くか」
ハーマン :「俺はかまわん(ぐびぐび)」
リロイア :「こうしててもなんだしな、行くか。」
アマ :「出るか……行くぞ、リロイ」
リロイア :「そうだな、『シェリル』!」
ハーマン :「気をつけろとは言わん」
ハーマン :「戻ってこい。分かったな」
リロイア :「もち、死にそうになったら戻ってくるよ」
アマ :「命を粗末にする奴は一流の鯨捕りになれんよ」
戦闘
----
早速ファニーラビットが鯨に吶喊する。軽い攻撃だったはずだが、鯨の鈍重
な動きで避けることは難しく、ファニーラビットの衝角は翼を貫き外殻を大き
く抉った。
ゲーム的に言うとこの攻撃を余力12費やしてようやく無効化。
鯨の残り余力3。
アマ :「とどめだ、リロイ!」
リロイア :「んじゃ、行きますか! シェリル! スタンバイ!!」
シェリル :「では、電磁誘導カノン発射します」
しかし、この攻撃は翼で軽く弾かれる。
鯨の残り余力3。
アマ :「何をやっているっ!!」
リロイア :「チッ! 防がれたか……」
鯨 :「拒否:否同胞:否否:可」
鯨から不可解な通信が可視、不可視のあらゆる波長で放たれる。
鯨 :「交:可」
シェリル :「マスター…、何やら鯨から通信が来てますが?」
リロイア :「? ……っ!」
[TK-Leana] 対電子戦装備:1で無効化できるんですかね、それって。リロイは
2あるのか
[PaLiLitH] 電子装備への攻撃なのでそうですね。
[TK-Leana] がんばれ〜。
[yusin] う〜ん……、じゃあ自律しか無いか……
[PaLiLitH] コンピュータへの接触なので戦術電子戦システムで可です。
[yusin] ならそっちで(^^)
[yusin] 戦術電子戦システム:8+対電子戦装備:2-強制力:8=目標値:2
[kataribe] yusin: 9(2D6) = 9
[yusin] 機体の方で?
[PaLiLitH] ですね。
[yusin] じゃあ余力。
何度か判定するが振るわず。
[TK-Leana] 相殺させた方がよろしくないか
[yusin] う〜ん、駄目ですね、止めときます。
[PaLiLitH] では負傷特徴に電子:1をどうぞ。
[yusin] ん……はい。
シェリル :「マズダー……、ナンガ、ゴワレダガンジデズ」
リロイア :「くそぉ〜……、何て音しやがるんだ! シェリル! 電
磁ネット用意しろ!」
シェリル :「リョウガイ……、電磁ネッドダジマズ」
余力を使って通そうとするも失敗。電磁ネットは鯨をかすめるにとどまる。
ファニーラビットからもモリが発射されるが、鯨も体が温まってきたのか避
けられてしまう。
鯨の残り余力3。
ハーマン :「よし、照準OK。撃つ!」
だが、出力が出ずに失敗してしまう。
ハーマン :「すまん、駄目みたいだ」
リロイア :「ありゃりゃ……」
アマ :「くっ、なかなかしぶとい」
鯨 :「接触:同化<保持」
鯨はファニーラビットに向かい歌を発動させる。ファニーラビットは防壁プ
ログラムの一つを犠牲にして防衛に成功。
ファニーラビットはそれに対抗するかのように鯨に突撃する。また鯨の体に
傷をつけるも、決定打には至らない。
鯨の残り余力1。
リロイア :「アマ! 離れろ!! もう一回電磁ネット行くぞ!」
アマ :「了解っ」
リロイア :「っ! 止まっちまった、後は任せるぞ!!」
イルカ号は機体性能を限界まで使い電磁ネットを発射。機能が停止する。鯨
もまた捨て身の一撃を受けきれず、ノイズを放出しながら電磁ネットの中で力
尽きた。
鯨 :「消滅:未知数:対価」
ハーマン :「よくやった! 回収するぞ」
アマ :「お手柄だ、リロイ」
リロイア :「おまけに俺達も回収してくれ〜」
リロイア :「やったな! アマ!!」
イルカ号と鯨はモービィ・ディックから出てきた曳航策により回収された。
アマ :「ああ。しかし、大丈夫か? 船体が消耗しまくっている
が、収益は出るのか」
リロイア :「そういや、もうボロボロになってんな〜……どうしよ」
別れ
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そして三人はポルトゥス・バルバに帰還した。
ハーマン :「換金してきたぞぉ(ヒック)」
アマ :「おお、いくらになった?」
ハーマン :「お前らは頑張ったからな、奮発してやる。一人頭16万だ」
ヨレヨレになった札束が二人の前に投げてよこされる。
リロイア :「おお〜!! でも船代に消えるな確実に……」
リロイア :「まあ、でも良いか別に。収入アリだしな」
ハーマン :「また何かある時は頼まぁ、俺はここらで管巻いてるから
よォ」
アマ :「うむ、よろしくたのむ」
リロイア :「またな、爺さん…ハーマンさんよ」
そう言うと、老人は街の雑踏に消えていった。
始末
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[TK-Leana] さて、対電子戦装備を修理して収入15万。
[PaLiLitH] 船の余力修理もお願いします。
[yusin] よし、じゃあ船体の修理で10万使って……っと。
[yusin] スプレーで直すのって駄目ですか?
[TK-Leana] ふっ、船余力消費してないや。
[yusin] そりゃいいなぁ……
[PaLiLitH] その場合は強制力使用してください。
[PaLiLitH] 目標値は攻撃ので。
[yusin] う〜ん…どうやるんでしょう?
[PaLiLitH] 目標値8で修理判定です。
このへんちょっと厳しくて修理キットの使いでが無いかもしれないですが、
戦闘中に回復できるのをアドバンテージと考えていました。
[TK-Leana] ところで、このキャラ次回機会があったら転用していいものでし
ょうか。
[PaLiLitH] そうですね。GM許可が出ればどうぞ。
[yusin] 修理、無理ですね(^^;)
[TK-Leana] 許可が無ければ、初期状態からはじめるとかするか。とりあえず、
成長させて明日にでも流しておこう。
[yusin] じゃあ良いか、とりあえず機体余力10で。
[PaLiLitH] 完全回復させて対電子戦装備1つ買い戻したら13万ですね。
[yusin] 中途半端駄目ですか?
[PaLiLitH] あ、それでもいいです。
[PaLiLitH] そういうわけで給料の三か月分貯めるだけでも数セッションでキ
ャンペーンになりそうなシステムでした。
[yusin] ……ん〜まあいいや、完全回復させて、対電子戦装備……って消
耗していない気が……
[PaLiLitH] 間違えて電子負傷に入れてました。
[PaLiLitH] 電子戦装備と相殺だったのを忘れてしまっててすいません。
[yusin] いやいや、じゃあ直しときますか。合計13万+電磁ネットも2つ
買い足しときます。
[PaLiLitH] はい。
[yusin] 合計15万で所持金3万っと。
[yusin] ではでは〜、ありがとうございました。お休みなさい〜。
[PaLiLitH] おつかれさまでした。
[yusin] お疲れ様でした、凄く楽しかったです! また!!
[PaLiLitH] ありがとうございます。
[yusin] れあなさんもお休みなさい〜(^^)
[yusin] ぱらでぃんさんありがとうございました(^^)お休みなさい〜。
[TK-Leana] おやすみなさいまし。
以下が成長後キャラです。
アマ(成長後):
http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/27700/27726.html
リロイア・パーソナル(成長後):
http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/27700/27723.html
$$
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Praeterea censeo Carthaginem esse delendam.
Paladin<paladin@asuka.net>
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