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Date: Sat, 17 Jul 2004 18:04:55 +0900
From: chita <chita@ma.akari.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 27689] [HA06L]チャットログ：『愛のチャットは所嫌わず、という訳にもいかず』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <20040717180455.741C03F0.chita@ma.akari.ne.jp>
X-Mail-Count: 27689
Web: http://kataribe.com/HA/06/
Log: http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/27600/27689.html
#HA06-01 2004/05/25 00:00のログ。
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[HA06L]チャットログ：『愛のチャットは所嫌わず、という訳にもいかず』
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登場人物
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前野浩 ：無道家の執事として日々所用に忙殺される青年
桜居津海希 ：無道家の住人。前野浩にとってのお嬢様
霞原珊瑚 ：情緒に乏しい少女型アンドロイド。雑貨屋「龍穴」店員
shiva ：前野浩（上記）のハンドル
headless ：桜井津海希（上記）のハンドル
sheila9 ：自称bot。IRCサーバーに常駐している
雑貨屋「龍穴」にて、いつもとおなじ前野さん
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前野 ：(カタカタ)
[hari] キーを打ってる
前野 ：「ふふ……」(カタカタッカタタッ)
こちらもいつもと同じ、吹利某所のIRCサーバ
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[headless] 今晩は早く帰ってこないとふて腐れて死んでしまうかも。
[shiva] 大丈夫。今日の仕事は報告だけだから、急いで戻るよ
[shiva] お土産はなにが良いかな？
「龍穴」
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前野 ：「……何か言いたそうだな」
[hari] # たぶんジト目の珊瑚さんに
珊瑚 ：「……誤解してほしいなら止めないけど、振る舞いには注
：意してほしいわね、って思ってただけ」
[gombe] # カウンターを拭き掃除しながら
前野 ：「……なら黙って打つとしよう」(カタタカタ)
珊瑚 ：「無駄ね」
前野 ：「なにがだ」
珊瑚 ：「既に」
前野 ：「既に？」
[hari] 手を止めて
珊瑚 ：「真実・誤解含めて、そういう人だと思っているから」
[gombe] # 背中を向けて冷たく言い放つ
[gombe] # 拭き拭き
前野 ：「そーかね」(カタカタカタ)
チャット
--------
[headless] そうねえ。夜時間を作ってくれればそれで満足だけど。。とか。
[shiva] ふふふ
[headless] なにそれ。余裕ぶってえ。
[headless] 気が変わったからカニバルのシュークリーム10個ないと部屋には
入れてあげない。
[shiva] うわっ、今からだと売り切れじゃないかな？
「龍穴」
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前野 ：「……(携帯を取り出す)」
：(ぼそぼそ)「……５個か……取りおきを……」
珊瑚 ：(すい、とキッチンにさがって、茶海を持ってくる)
：「飲む？」
：(カウンターに置く)
[gombe] # ジャスミン茶の匂い
前野 ：「頂こう」
チャット
--------
[headless] それじゃあ、おいしいお茶とドライフルーツでもいいことにして
あげましょう。
[headless] 具体的に何にするかは執事さんにお任せね。
[shiva] うぅ〜。了解しました
「龍穴」
--------
珊瑚 ：(茶碗に茶海のジャスミン茶を注ぎ、前野氏の前に置く)
前野 ：「うむ……(ずずっ)」
チャット
--------
[Sheila9] 近場で間に合わせるつもりか＞shiva
[headless] うわ、プライベートチャンネルにボットが。やりますわねシェー
ラさん。
[Sheila9] プライベートだったのですか(；_；)
[shiva] プライベートですよ
[Sheila9] ……今の発言無し(；_；)
[headless] べつにいいのだけどね。見つかったからには見られて困るような
発言はしないしー
*** Sheila9 has kicked by Sheila9(Sheila9). ***
[shiva] 自分で自分を蹴ってる
[headless] ……いいぼっとだ。
「龍穴」
--------
前野 ：(腕時計を見る)
珊瑚 ：「……本当に、ここで何をしているの？」
前野 ：「ん？ クライアントとの待ち合わせだよ」
珊瑚 ：「……大変ね」
前野 ：「いや、ほんとなんだがね」
[hari] 頬をぽりぽり
チャット
--------
[headless] ふーむ。そうか。ここだったら誰にも見つからないし記録も残ら
ないワケだ。
[shiva] 公式には……だけどね
[headless] なにか言ってみて。私を喜ばせるようなことを。
[shiva] ごほっごほっ
[shiva] えー……あー……
[headless] ん？(微笑)
[shiva] 好きだよ
[headless] 私もー。
「龍穴」
--------
前野 ：「んっ(咳払い)……ふぅ」
：「あっと」
[hari] お茶に手を伸ばして、うっかり倒してしまう
珊瑚 ：「あら」
：「大丈夫？ ちょっと待って」
前野 ：「あ、いや、大丈夫だから」
珊瑚 ：(乾いた布巾を持ってくる)
[gombe] # 食器拭くようなやつ
前野 ：「貸してくれ。自分で拭く」
珊瑚 ：「ああ、じゃあ自分の服はお任せするわ」
：(台拭きも持ってカウンターを回ってくる)
前野 ：「あああ、カウンターも私がやるから」
sheila9 ：(突然チェックボックスを開く。チャット画面を隠さない)
前野 ：「チッ」
珊瑚 ：(前野に構わず、机と椅子を拭き始める)
sheila9 ：「ぴーぴーぴー」(画面フラッシュ)
前野 ：「このクソbot」
珊瑚 ：「？」(顔を上げる)
SE ：バキッ
前野 ：(液晶面を砕く)
珊瑚 ：(ノートパソコンから前野に目を移す)「……どうしたの？」
前野 ：「……なんでもない」
珊瑚 ：「………………ふうん」
珊瑚 ：(何事もなかったようにカウンターを回って元に戻る)
：「手は。怪我はない？」
前野 ：「手がどうかしたか」
[gombe] # ぶん殴ったんじゃなければ、発言自体キャンセルだけど
[gallows] # いやいや、一連の動作自体をなかったことにしようと
してるのです
[gombe] # とぼけてるのねー
[gallows] # 面白すぎるぞ前野君
前野 ：「…………」(画面が壊れていても構わずキー入力を続行)
壊れたノートパソコンに表示されていたメッセージ
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sheila9 ：《さきほどは済みませんでした[OK]》
前野 ：(放置)
チャット
--------
[shiva] 急いで帰るね
[headless] 気を付けてねー。
*** shiva has quit (Leaving). ***
雑貨屋「龍穴」
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前野 ：(腕時計を見る)
珊瑚 ：「お帰り？」
前野 ：「いや」
珊瑚 ：「一つ訊いて良いかしら？」
前野 ：「なんだ？」
珊瑚 ：「愛ってプライベートなモノよね？」
前野 ：「……そうだろうな」
珊瑚 ：「ふうん」
前野 ：「……なにか？」
珊瑚 ：「……愛情って、どうやれば育つものかしら」
前野 ：「……まずは、感情を持つこった」
：(溜息)
時系列と舞台
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2004年5月下旬、中華雑貨屋「龍穴」店内
解説
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前野浩が雑貨屋店員と会話しているシーンと、彼が参加していたチャットの
シーンは、別のチャンネルで進行していた。
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