[KATARIBE 27672] [KAU04R]コズミック・ハープナーリプレイ『鯨を見たい!』後編

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Date: Fri, 09 Jul 2004 07:31:44 +0900
From: Paladin <paladin@asuka.net>
Subject: [KATARIBE 27672] [KAU04R]コズミック・ハープナーリプレイ『鯨を見たい!』後編
To: kataribe-ml@trpg.net
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コズミック・ハープナーリプレイ『鯨を見たい!』後編
==================================================
 2004年7月7日に行われたコズミック・ハープナーのリプレイ、『鯨を見たい!』
の後編です。

登場人物
--------
 ファビオ・スズキ・クラッスス:
         脱サラしたモリ撃ち。
         http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/27600/27662.html

 ペリーヌ・カルブレイス:
         元気な老船長。
         http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/27600/27663.html

 少年&少女  :ファビオのところに転がり込んできた少年と少女。

 アントニウス :フレンドリーな借金取り(?)爬虫類系の顔。

鯨を探せ
--------
 ソナーで宇宙鯨を探すと早速反応があった。カルタゴの翼号とジャクソン三
世号のコンソールが慌ただしく情報を表示する。

 ファビオ   :「船長!いましたぜ」
 ペリーヌ   :「よーし、いいこだ」
 コンピュータ :「……目標確認。データベースを照合……照合完了。識別
          名アクトゥス・スピノスス。棘だらけの角」

 コンピュータの照合が済むと同時にモニタに映し出される三面図のシルエッ
ト。脹らんだハリセンボンの頭付近から巨大な角が伸びているような姿の宇宙
鯨だ。

 少年&少女  :「うわー」
 アントニウス :「こりゃすげェ」

[miburo]  どんな行動を取るか知りたいのですが、宇宙鯨知識とかで。PL的
      には特長とか余力とか技能とか。
[PaLiLitH] 特徴推測なら難易度3、さらに技能推測なら難易度4、さらに行
      動推測なら難易度5、さらに余力推測なら難易度6です。
[miburo]  コズミックハープナー3は足せますか?
[PaLiLitH] 足していいです。
[miburo]  人間余力はこれが最後だし難易度5で。

 一発成功。

[miburo]  でたぽん。
[sf]    おー。

あくとぅす・すぴのすす【アクトゥス・スピノスス】《宇宙鯨》
     至近の獲物に対し頭部の角で突撃、離れた場合、体の棘を全方位に
    発射すると推測される。
    【余力】不明
    【特徴】角:3  大量の棘:2
    【技能】体当たり:14   全方位発射:13   次元潜行:10 
        本能:10

 ここまで判明。

[sf]    守りをかためるかとも思ったけど、やはり飛ばしてくるかー。

 ファビオ   :「やつはあのびっしりと生えた棘を飛ばしてくるんだ。派
          手に船を動かすから、しっかり体を固定しておけよ」

 客を盛り上げつつ注意するファビオ。

 少年&少女  :「はーい!」

ブリーフィング
--------------
[miburo]  ところで、攻撃を特徴でキャンセルというのは防御側がいつでも
      選択できるんですか?
[PaLiLitH] PC側ができます。
[miburo]  なるほど。
[PaLiLitH] 相手が無効化に失敗した場合特徴をさせる攻撃宣言と、PCが受動
      側な場合無効化に失敗して特徴をつける宣言ができます。

 このあたりのルールはまだ考える必要があると感じました。

[sf]    さて、わりと体当たりは恐ろしいわけだが、逃げられても困るわ
      けだ。角の特徴を加味すると、ほとんど防ぎようが無いよな。ま
      あ全方位発射でも同様に手ごわいわけで。
[miburo]  体当たり厳しいですねー。ファビオはモリと火器管制でなんとか
      防げます。
[miburo]  やはり前に立つしかないか。
[sf]    次元潜行への対抗手段はどうなるんだったっけ。
[PaLiLitH] 次元潜行したらソナーで強制力ロール挑めば次どこに出るか分か
      ります。

[PaLiLitH] ある程度負傷を付加させるというのも手ですね。
[miburo]  当然、できるだけ負傷や特徴を削らないほうがおいしいわけで。
      余力そのものを削るとか、殺害するのはどうするんでしょう。
[PaLiLitH] 余力0になったら戦闘不能で捕獲できます。
[miburo]  次元潜行したまま逃げてしまうこともあるわけですね
[PaLiLitH] そうですね。ただ次元潜行も強制力ロールなので、潜行するとき
      攻撃をすることでキャンセルさせることもできます。
[miburo]  ふむふむ。
[sf]    なるほど。
[miburo]  鯨は、攻撃に対してはかならず無効化に成功するまでロールする
      んですか?
[PaLiLitH] はい。
[sf]    こちらとしては、高技能値の銛を生かして強制力高めに取り速戦
      即決か。
[miburo]  となると負傷を一個つけたところで、一気に無力化という方向で
      すかね。
[sf]    ああ報酬金額は 特徴−負傷特徴 なんだな 特徴−外傷特徴 
      ではないのか。
[PaLiLitH] 今のところは。そのあたりはこの後バランス調整したりします。

[sf]    つまりつけるなら一種類の負傷特徴にしたほうがいいわけだな。
[PaLiLitH] 外傷の方が恐らくよいでしょうね。
[sf]    ふむ。攻撃側が、どちらを選んでも、鯨は「余力が尽きるまで」
      無効化をするのであれば、無力化狙いでいいんだな。
[miburo]  ですよね。じゃあ前に出て、いっきにばーんと。
[sf]    母艦は後方からちまちま。
[miburo]  ということでブリーフィング終了です。
[sf]    捕鯨艇は同航戦でというとこかな。
[PaLiLitH] 了解です。

 ペリーヌ   :「さあ、いくよ。固定を確認したね?」
 少年&少女  :「はい!」
 アントニウス :「いつでもどうゾ」
 ペリーヌ   :「スリー、ツー、ワン、ゼロ。ゴー!」


戦闘開始!
----------
 では浮上場所をトレースしたカルタゴの翼号がしかける。
。
 ファビオ   :「スマートにいくぜ。観客もいるこったしな」

 火器管制システムの助けを借りた超剛性モリは一発で成功。宇宙鯨は対抗し
て角を振り回す。

 ファビオ   :「いけっ」

 しかし、宇宙鯨は少々疲れながらもモリを角で弾き飛ばす。

 ファビオ   :「そうこなくっちゃ」

[sf]    目標値6だよ。
[PaLiLitH] うわ。
[miburo]  ほんまやw
[PaLiLitH] 思いっきりミスってました。

 よく間違えます。すみません。

 ペリーヌも母船付属の電磁誘導カノンで鯨を撃つ。

 ペリーヌ   :「牽制だけどね」

 目標はかなりの棘を発射しながらも、電磁誘導カノンを迎撃。

 ペリーヌ   :「これが鯨ってやつさ」
 少年&少女  :「おー」

 宇宙鯨はカルタゴの翼号に突進。捕鯨艇はモリを撃ちながらかなり無理な機
動でそれを避ける。

 ファビオ   :「そうくると思ってたよっ」

[sf]    一本で余力回復一回分だから、期待値的には銛のほうが有効か。
      ごーごー。
[miburo]  早めにしとめないと、防御しきれない。強制力を高めにとって勝
      負を賭けるか。
[sf]    いや、攻撃防御共に技能値の高い銛を利用したほうが余力の損耗
      が少ないなあと、いうだけ。
[miburo]  後3本しかないですよモリ。
[sf]    そーだねー。トータルで一差なので、目標値を5か6に取るのが
      セオリーかな。

 ここで5を取って攻撃。カルタゴの翼号は電力を限界までモリに注ぎ込み発
射する。

[sf]    あとは運だなあ。

[kataribe] miburo: 8(2D6) = 8
[kataribe] miburo: 8(2D6) = 8
[kataribe] miburo: 7(2D6) = 7
[kataribe] miburo: 12(2D6) = 12
[kataribe] miburo: 10(2D6) = 10
[kataribe] miburo: 12(2D6) = 12
[kataribe] miburo: 6(2D6) = 6

 ここで余力1残してダイスロール終了。

[sf]    出目が酷いなー。
[miburo]  ぬう、あと1か。終了。
[sf]    やばいな、勝ち目がなくなったか。
[miburo]  僕たちの夏は終わった。
[sf]    さて、これはどうするかな。

 ファビオ   :「くそったれ、船長だめだ。肝心なところで」
 ペリーヌ   :「あの鯨相手には機体が持たなかったみたいだね。母船じ
          ゃ勝てないので逃げるよ」
 少年&少女  :「えー」
 アントニウス :「す、すみませン」

 宇宙鯨は逃げる人間たちに対し棘を発射しようとするが、ファビオはそれを
知っていたのでモリを撃って気をそらそうとする。

[miburo]  無効化した場合棘が飛んでくる?
[PaLiLitH] そうですね。抵抗は本能で行います。
[miburo]  それは分の悪い賭けだなぁ。素直に棘を操艦でよけるほうがいい
      かも。
[sf]    本能は低いから。
[miburo]  おお。
[PaLiLitH] 本能で察知したら動揺せずに棘を発射するということで。
[miburo]  では。

 ここで大振り。モリの牽制に気づかれ、宇宙鯨から「来るな」と言うように
棘がばらまかれた。

 ファビオ   :「ぬおお、神の領域ー」

 辛くも避けるカルタゴの翼号。船が去っていくのを見届けたかのように事象
海面へダイブする宇宙鯨。


戦い終わって
------------
 ファビオ   :「ちっくしょー」<どさりと操縦席にもたれる

 そんなファビオに母船から通信が入る。

 少年     :「すごいすごい、かっこよかったよ!」
 ペリーヌ   :「あそこで機体にガタが来るとはねえ。さすがに一隻じゃ
          これが恐いか」
 アントニウス :「す、すみませン(へこへこ)」
 ファビオ   :「おー、楽しかったか(ちっ見物人は気楽でいいぜ)」
 ファビオ   :「機体剛性か電力供給システムがへたってるかもしれませ
          んわ」
 ファビオ   :「そっちは怪我ないっすか」
 ペリーヌ   :「いやいや、こっちの不手際さ。人を集めるのを怠ったの
          がまずかった。慢心さね」>アントニウス
 アントニウス :「こっちはだいじょうぶでス」
 ペリーヌ   :「そっちが引きつけてくれたおかげで、こっちは無理一つ
          かかってないよ。ありがとよ」

 母船は余力が少しも減っていなかった。

 ファビオ   :「そいつぁよかった……ところで船長、金貸してくんない?
          (たはー)」
 ペリーヌ   :「あいよ。次は稼がないとおまんまの食い上げだよ」
 客一行    :「それならマニフォルド相互金融をぜひどうぞ!」

 そんなこんなで近くの寄港地に向かう一行であった。

 オチはみぶろさんのものを採用させていただきました。


終わっていろいろと
------------------
[sf]    強制力を低く取ることのハイリスクな面が出てしまいましたな。
[miburo]  出目悪すぎー。
[PaLiLitH] もう少し鯨のデータを調整する必要がありそうです。回避用技能
      を作って、威力の高い攻撃をガリガリ受けつつこっちも攻撃とか。

 できあいの技能、特徴を多く作ってできることを限定するのも手かもしれな
いと思いました。

[sf]    まあ、目標値5で7回振って失敗に終わる確率は14%ありました
      から。
[miburo]  モリの数が有限なんで、どうしても早めの決着を。特徴の温存と
      初期金額から10万クレジット使って射撃技能を14にすべきかもし
      れない。防御の人、射撃の人、モリの人。
[sf]    13上限だったと思います
[miburo]  ぐあー。
[PaLiLitH] 一応上限13です。
[miburo]  でした。
[sf]    母艦に銛をつんでいれば、戦えたんですけどね。
[PaLiLitH] 回避用に数回使える推進剤とかも設定してみましょうか。
[miburo]  そですね。使い捨てシールドみたいな。
[PaLiLitH] 技能15アイテムの、数回使えて1万クレジットあたりでモリより
      はリーズナブルなものとして。
[miburo]  あと、モリはもうちっと積むべきだった。
[sf]    銛は実は余力修復よりもリーズナブルですからね。余力の先買い
      のようなもんでしたね。

[miburo]  特徴3と2の鯨で50万。
[miburo]  ただ、仮に3人でわけるとすると、そうそう10本も使えないの
      よねー。
[sf]    人数が多いなら、わりとちまちまと目標値7くらいで13の砲撃し
      ても結構削れると思います。
[miburo]  ふむー。
[PaLiLitH] 專門装備がないけど数がいる軍隊なんかはそういう戦い方かもし
      れませんね。
[sf]    人間余力があるので、余力に余裕がないのは辛いとこかな。実は
       人数×15 の余力があると、全部銛をつかって、ようやく互角。
[miburo]  うむ。まあ私はタイトで好きです
[sf]    実は 人数×15 の余力が鯨にあると、PC側は全部銛をつかって
      も、ようやく互角に持ち込める程度、という意味ね。

 実は鯨の余力は今回ちょっと少なめの15に設定してました。

[PaLiLitH] もうちょっと余力上限と技能上限を上げた方がいいかもとは思い
      ました。初期作成では13だけど、上限15あたりで伸びしろもたせ
      て。余力は最初から18くらいの。技能値14以上の船はピーキーな
      ので整備に金がかかるあたりをルール化して、上限余力15もいい
      かなと。
[miburo]  ふむふむ。
[PaLiLitH] いろいろと参考になりました。ありがとうございます。
[miburo]  モリを2万。電磁ネット1万。ネットは無力化に失敗で行動が鈍
      る、みたいな。
[PaLiLitH] 拘束付与でよさげですね。
[miburo]  まあそんな感じ。
[PaLiLitH] 回避用推進剤は一万で二回程度を考えてます。
[miburo]  どのみち全力で防御するがデフォルト行動だと意味は無いんです
      が。
[PaLiLitH] 本能を13くらいにしてこれで回避させるというのも考えました。
      宇宙鯨が攻撃手段を使って防御行動したら次の手番でその攻撃を
      使えないとか。
[miburo]  ふむふむ。

[PaLiLitH] 回避技能を固定化する武器ってのもいいですね。
[miburo]  ですねー。そうなると、鯨の種類特定が重要になったり事前情報
      収集したりと。
[PaLiLitH] 情報収集が重要になりそうですね。

> [miburo]  本能に働きかける武器、というわけですね。

 という発言がありました。

[miburo]  たぶんアニメにすると綺麗っぽい。事象平面から出る鯨

 実はGダライアスというゲームにDIMENSION DIVER という敵がいて、そのあ
たりからビジュアル面をかなり参考にしています。

[PaLiLitH] 所持金がマイナスになりやすそうなゲームなので、借金ルールも
      作りたいですね。
[miburo]  そうですね。社会的信用にマイナス特徴がついたりするですよ。
[PaLiLitH] 酒を振舞っても借金漬けのクセにとか思われるんですね。
[miburo]  痛々しいなぁ。
[PaLiLitH] 宇宙(うみ)じゃかっこいいんですよ。
[miburo]  わしの若いころには超なんちゃらモリなんぞなかったもんじゃ。
      自分の腕ひとつで戦う真の漢ばっかりだったのう。
[PaLiLitH] それが数千年前とか。

 結構悠大な時の流れみたいです。


$$

-- 
Praeterea censeo Carthaginem esse delendam.
Paladin<paladin@asuka.net>

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