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Date: Fri, 2 Jul 2004 21:28:50 +0900 (JST)
From: みぶろ <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 27655] [HA06L] チャットログ:『6月3日(1)』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200407021228.VAA70542@www.mahoroba.ne.jp>
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2004年07月02日:21時28分50秒
Sub:[HA06L]チャットログ:『6月3日(1)』:
From:みぶろ
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チャットログ:『6月3日(1)』
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登場人物
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霞原 珊瑚(かすみはら さんご)
:高性能アンドロイド学天則3号。創造主を探している。
兎夜 宵姫(うさぎや よいひめ)
:目的を持たない女吸血鬼。暇つぶしに珊瑚をからかう。
時系列と舞台
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六月上旬 夕方 吹利の街角
突発的な何か
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ネオン灯れど日は落ちず、街角に人多けれど知る人ぞ影もなし。
待ち人の音無く少女に心無く、信号の上鴉啼く。
珊瑚 :「……」
[gombe] # 18時半を過ぎても今日も雄人さんは来ない
[TK-Leana] # これだけやってもまだ恋する乙女にはなれないんだな
[gombe] # 今日はメールも来ない
[gombe] # まあ時間通りに来て待って、ある時点で帰るきっかけが出来る
から帰ってる、だけだからねえ
[TK-Leana] # また宵姫でちょっかい出そうかしら
[gombe] # うふ
[gombe] # こないだのシーン、正体ばれてなかったのにばれてるつもりで
やっちゃったと言ったけど
[gombe] # 読み返したら、決定的なことは微妙に言ってなかったっぽい(ぉ
宵姫 :「はぁい」(にょきっと後ろから出てくる)
珊瑚 :(ぴく)
[gombe] # 超常な湧き方をするだろうから、センサーにかからなくてさす
がにびっくり
宵姫 :「また待ちぼうけですか? 飽きませんねぇ」(ふふ)
珊瑚 :「……どこから出てきたんですか?」(いぶかしげに
宵姫 :「どこからだと思います?」
珊瑚 :「どこからか飛んででも?」
宵姫 :「ぶっぶー、残念でした〜」
宵姫 :「正解、知りたいですか?」
珊瑚 :「……」(いぶかしげな表情を崩さずに、視線を合わせたまま頷く)
宵姫 :「ふふっ」(さぁと霧散する)
[gombe] # ここ大学通りだぞ(汗
珊瑚 :(びく)
宵姫 :「ここからです」(足元の影から這い出す)
[gombe] # 1mくらい反対側へ飛び退いて身構える
珊瑚 :(さらに驚いて、足下の宵姫に気付く)
宵姫 :「種も仕掛けもございませ〜ん」(一礼)
[gombe] # センサーには、奈落の穴に見えるか、あくまで地面か、どちら
かかな >影
[TK-Leana] # 地面ですね
[TK-Leana] # ただ、出てくる周辺部だけ光を反射しなくなってる
珊瑚 :(身構えたまま)「……あなたは、妖怪か何か?」
宵姫 :「そうですよ?」
[TK-Leana] # センサーによったら奈落にしか見えないか
[gombe] # 相対的には奈落状態かな
[gombe] # んで、元通り立ち上がると、地面なんだよね
[TK-Leana] # んだね
珊瑚 :「……」(目を見張ると言うよりは、あっさり認められた
:ので次の反応が出遅れている)
宵姫 :「あれ? 気付いてなかったんですか」
珊瑚 :「気付けるものですか?」
宵姫 :「それなりに意味深な発言をしておいたのに。ちょっとが
:っかりです」
珊瑚 :「……それをむしろ信じてもらえると思う方が、世間に比
:べて麻痺しているんじゃないですか?」
[gombe] # 怖がらないで正論を言うやつ(ぉ
宵姫 :「そうですね。所詮人の日常には要らない部分ですから」
[TK-Leana] # にこにこと
珊瑚 :「……それで、あなたは何をしているんですか?」
宵姫 :「別に単なる暇つぶしですよ。あなたに興味があったんで」
珊瑚 :「……そうですか」(じっと見やって離さなかった視線を、
:元に戻す)
宵姫 :「また待ちぼうけですか?」
珊瑚 :(無言)
宵姫 :「飽きませんねぇ」(横に座り込む)
珊瑚 :(無視)
宵姫 :(じーっと上目遣いで見上げてる)
哲学的な何か
------------
珊瑚 :「……よっぽど暇なんですか?」(宵姫を横目で見下して)
宵姫 :「そりゃそうですよ。何せ、何もやる事がありませんから」
珊瑚 :「やる事がない?」(見やって
宵姫 :「なぁんの目的も無く生まれて、永遠の時を持っていて、
:何もしなくても生きていける」
宵姫 :(肩をすくめて)「むしろ忙しかったら張り合いもあるんで
:すけどね」
珊瑚 :「何も……しなくても?」
宵姫 :「ええ、食べる物はどこにでもありますから」
珊瑚 :「どこにでも?」
珊瑚 :「服や、住むところはどうするんですか?」
宵姫 :「日を避ける所があればどこだって生きていけます。服は
:自分で作れますし」
[TK-Leana] # タンと一歩退いて、くるりと身を翻すとドレスが別の物になっ
てる
珊瑚 :「…………羨ましい話ですね」(顔と目線を元に)
宵姫 :「そうですか?」
:当然でしょう?」
宵姫 :「何をする事も無く生きるのは辛い事ですよ。時に消えて
:しまいたくなるくらい」
珊瑚 :「持たない者が、持つ者と同じ位置に近づこうと思うのは、
珊瑚 :「……持っている物が違っているだけですね」
珊瑚 :「あなたが持っている力か何か、それは私たちには絶対に
:ない物ですから」
宵姫 :(くすくす)「そうですね」
珊瑚 :「毎日を苦心しながら生きている人間からすれば、毎日を
:そんなにのんびりと生きていける人は……」
宵姫 :「あなたも、こう成りたい?」(くすくすくす)
珊瑚 :「……許せませんね」
[gombe] (言葉は同様に淡々としながら、初めて感情めいたものの浮かん
だ厳しい視線を向ける)
[gombe] # 自分の苦労を思い返してしまったらしい。
宵姫 :「それは嫉妬から来るものかしら? 私がうらやましい?」
珊瑚 :「嫉妬……」
珊瑚 :「これが嫉妬だというなら、そうかも知れませんね」
宵姫 :「正直な事はいい事です」(くす)
宵姫 :「貴方が人間なのだったら、《同じ者》にしてあげるのも
:容易いのだけれど」
珊瑚 :「……」
[gombe] # 実は答えに窮している
[gombe] # 否定する事はできないが、認めてはいけない指摘。
宵姫 :「戯言でしたね」
珊瑚 :(ややあって、ゆっくりとまた視線を通りへと戻す)
宵姫 :「理解しろとは言わないけれど、知っておいたほうがいい。
:私を羨むと言うことはつまり生きているより死んでいるほ
:うがマシだと言うのとほとんど変わりませんよ」
珊瑚 :「安心してください。羨ましいとは思わない。なりたくも
:ないし、許せないだけです」
宵姫 :「ふふ、そうですか。それは良かった」
宵姫 :「それじゃあ。また、いずれか」
珊瑚 :「……おやすみなさい」
[TK-Leana] # そのまま去る
[gombe] # では再び待ち続ける
続く。
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