[KATARIBE 27638] [IC04L]チャットログ:『本日の被害者、3本立て』

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Date: Sun, 20 Jun 2004 19:04:39 +0900
From: chita <chita@ma.akari.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 27638] [IC04L]チャットログ:『本日の被害者、3本立て』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <20040620190439.070F3520.chita@ma.akari.ne.jp>
X-Mail-Count: 27638

Web:	http://kataribe.com/IC/04/
Log:	http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/27600/27638.html

#IC  2004/04/07 00:00のログ。
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[IC04L]チャットログ:『本日の被害者、3本立て』
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登場人物
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 長月千草   :弁舌に長けた少女。振るまいに隙が無い。荻の姉
 長月荻    :必殺の金属バットを振るう少年。姉に頭が上がらない
 在藤純    :通りすがり。調子は良いが、要領は悪い

第一の被害者――吊るされた腐女子
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[gombe]   .rg IC04event
[Role]   rg[gombe]IC04event: 目の前にスクール水着(男子用)を持った
      逆さまになった文芸部員が立ちふさがった ですわ☆

[gombe]   (がふっ
[gallows]  こらまたw
[gombe]   ……実は女子とか(ぉ >文芸部員

 千草     :「見ればわかるけど死んでいるね」
 千草     :「しかし……死体はともかく女子の水着泥というのも珍し
        :い。理解に苦しむというか。どうだい荻」
 荻      :「どうだいっても……吊られてるなあ。ていうかやっと見
        :つけたと思ったらなんで被られてるんだ俺の水着……」
 千草     :「そんな涙目にならなくても」
 荻      :(がっくし)
 純      :「あ、なんだか可哀想な男の子が。きゅん」
 千草     :「うん。どうやら間違いなく荻のだねえコレ」
 荻      :「こらそこ! つまんでんじゃねえ!」
 千草     :「いや検分しないと。彼女も変態さんとは言え、下ろして
        :あげないと可哀想でしょ」
 荻      :「だぁぁーらッ。俺がやるからお前下がってろ!」
 千草     :「ハーイ、オギくんは意識しすぎだとおもいまーす」
 荻      :「しっかしなんなんだこりゃ。目撃者もいそうにねーし」
 純      :「そうね。彼女のためにも目撃者がいないことを祈ろう」


第二の被害者――弄ばれる、水着の持ち主
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 千草     :「彼女が真実変態さんだったのか。そうだとしたらなんで
        :選りにも選って荻のを狙ったのか。姉としてはその辺が気
        :にならないでもないんだけどなー」
 純      :「こういうのはどうか。犯人は萩さん」
 千草     :「ああ、なるほど。この変態弟めー。シスコンの上にこん
        :な趣味か。いや、正直悲しいよ私は」
 荻      :「……ああ、なんだろう。バットが独りでに動きそうだ」
        :(ふつふつ)
 純      :「ほらほら、疑われて慌ててる。怪しい」
 純      :「……念のために別の可能性も模索するか。気のせいか自
        :分の身に危険が迫ってるような」
 千草     :「変態の上にキレやすい若者なんていう馬鹿モノだとは思
        :わないけど、一応懐柔策を取っておこう」
 荻      :「ああ、なんかもう早くコフィンに帰って泣きてえ……」
        :(燃え尽き)
 千草     :「よしよし。可哀想可哀想。さて、状況の整理をしようか」
 千草     :「まず荻君は水着を何者かに盗まれてしまった。これは
        :『使用前』だったのかな、それとも『使用後』?」

[gombe]   # きゃー

 荻      :「変な訊き方するんじゃねえ。だいたいてめー一緒の授業
        :に出ただろうがッ」
 純      :「フリチンで泳いでた?」

[gallows]  # ミシっと、金属バットが純と千草の間に突き刺さる

 純      :「うわ……」
 千草     :「年頃の女の子があんまりフリチンとか言わない方がいい
        :とおもうなー」
 純      :「違うのだと確信しました。年頃の女の子が勇気を出して
        :質問して良かったです」
 荻      :(るーるるー)
 千草     :「その勇気、価値ある一歩だったと思います。で、履き替
        :えてから盗まれてしまったわけだ。迂闊だなあ」
 純      :「犯人より罪深いよね」
 千草     :「そして昼休みに水着のないことに気づいた彼は姉に泣き
        :つき捜索開始」
 荻      :「強引に聞き出したんだろが」
 千草     :「幸い目撃者が居たのですぐに足取りは掴めた」
 荻      :「通行人を半殺しにしたくだりを省くな」
 純      :「で、足取りを追って、たどり着いたのがここ?」
 千草     :「そういうわけ。時既に遅し、犯人は今日の分の命をなく
        :してしまったあとでした」
 純      :「……」

第三の被害者――墓穴を掘る者
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 純      :「正直に答えて欲しいんだけど、この子つるしたの、2人
        :のうちのどっちかじゃないのね?」
 千草     :「私なら決闘ではない殺人に見えるような殺し方はしない
        :し、弟ならもっと直接的に粉砕してる」
 純      :「そうかあ。じゃあ状況から見て一番怪しいのは、私かあ」
 千草     :「犯人が現場にいつまでもいるってのもおかしな話だと思
        :うんだけど、あなたなの?」
 純      :「もちろん、」(違います。と言おうとする)
 千草     :「ありがとう。水着の救い主。ほら、荻も感謝する」
 荻      :「へ?」
 純      :「え?」
 千草     :「自供があったんだからそれでいいじゃない」
 千草     :「このあとの展開を予測するとね、今日中にこの子の身元
        :調べて明日以降本人縛り上げたりすることになるわけで
        :しょ。そうすると多分もう少し面倒くさい組織が出てくる
        :のが明白なのよ。そんなのにつきあってられないと言って
        :いる」
 純      :「あ、あ、あの、」
 千草     :「『判決。被告の果断な行動は男子の領域の秘密を守るた
        :めのものであり、価値ある決闘と認めるに値する』」
 荻      :「うわぁ……投げた。丸投げだ」
 千草     :「あなたの行いは一人の男子のちょっと過敏な自意識を守
        :るためにやむを得ないモノでした」
 千草     :「むしろ立派だったと言いたい」
 千草     :「荻君はみんなに愛されて守られて幸せです」
        :(芝居がかった口調で適当並べながら帰っていく
 純      :(ひしっ)>萩
 荻      :「……」
        :(純を引きずるように死体に歩み寄り、水着を取り戻して
        :懐に突っ込み、傷心のまま姉の後を追う)
 純      :「ち、違うの違うのー」(声が遠ざかる)

[gallows]  # 収束?
[chita]   # では収束

[chita]   しまった。真相は文字どおり藪の中になってしまった
[gallows]  蛇が出なくて良かった良かったということで

解説
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 悪夢都市に過適応した学生達の日常風景。

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