Goto (kataribe-ml ML) HTML Log homepage
Date: Sat, 01 May 2004 03:04:49 +0900
From: アキト <akito@trpg.net>
Subject: [KATARIBE 27522] [HA06P]エピソード『悪と正義の激闘(後編)』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200404301759.i3UHxum07512@sv1.trpg.net>
In-Reply-To: <200404261428.i3QESXm21090@sv1.trpg.net>
References: <200404261428.i3QESXm21090@sv1.trpg.net>
X-Mail-Count: 27522
Web: http://kataribe.com/HA/06/P/
Log: http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/27500/27522.html
#HA06 2004/01/18のログ。
**********************************************************************
エピソード『悪と正義の激闘(後編)』
==================================
登場人物
--------
結夜 :闇の眷族としての本領発揮中の学生。疲れてる。
健一郎 :結夜の友人。常識人だが普通人ではない。
猫丸 :只者ではないが猫。ワッフル盗難の重罪猫。
カレー仮面 :ずんぐりむっくりの正義の味方。正体も謎。
達大 :猫丸の知り合い。大人な対応を見せる。
前回までのあらすじ
------------------
結夜くんの大切なワッフルを猫丸君が略奪したものの、これに激怒した結夜
くんが人間としての尊厳をかなぐり捨てて奪還に乗り出す。これを自称正義の
味方であるカレー仮面が止めに入るが、結夜くんは頑として譲ろうとしない。
混乱に乗じて猫丸君が逃げようとしたが、結夜くんはもちろん、味方である
はずのカレー仮面からさえも妨害されてしまう。
健一郎 :「……(何しにきたんやこのおっさん)」>仮面
懲らしめてやる
--------------
結夜 :「それとも、このままここで短い人生終えるか? ああ?」
達大 :「──む」
達大 :「いつぞやの学生さんが、猫丸を懲らしめている」
仲裁の手
--------
達大 :「えと──学生さん、猫丸が何か粗相を?」
結夜 :「……んむ、飼い主ですか?」
達大 :「いえ。友達です」
結夜 :「じゃ、飼い主知ってます?」
達大 :「飼い主──は、いないと思いますよ?」
猫丸 :「にゃっにゃーっ」
結夜 :「そうか、いないか……」
カレー仮面 :「ふむ。示談に入ったようだな。
:これで体を温めると良いだろう」
:(そっと、結夜が買ったのと同じワッフルの袋を置く)
[OTE] # そして、カレー仮面は消える。しゅるるー
いっそ売り飛ばして
------------------
結夜 :「なんか珍しそうな猫やし、前野さんあたりなら
:実験とかに買ってくれるかもしれない」
健一郎 :「………」(寒気
達大 :「ところで猫丸が何をしてしまったんでしょう?」
結夜 :「ふふふ〜。私の大切なワッフルさんを
:奪ってしまわれたのでございますよ、この猫さん。」
結夜 :「支払能力がないのなら最早売り払うしかない」
:(くっくっく)
健一郎 :「……」(そして恥ずかしい
猫身売買は止めよう
------------------
達大 :「えと──あの、友達なんで実験とかに使われちゃうと
:こう、いろいろと──」
達大 :
結夜 :「……ふむ」
達大 :「(まー、いざとなったら前野さんと直接交渉して
:身請けするって手もあるだろうけど)」
大人の提案
----------
達大 :「ここは一つ、如何でしょう?
:この近くの喫茶店で、それはもう
:美味しいワッフルを焼く店があるんですが」
達大 :「そこでワッフルと紅茶をご馳走するってコトで
:手打ちにしませんか?」
達大 :(にこにこ)
結夜 :「……ふむ」
達大 :「もちろん、そちらのお友達も一緒に」
達大 :「(もう一押しかな?)」
健一郎 :「……(流石に大人やな)」>達大さん
大人と大人じゃない対応
----------------------
健一郎 :「それはありがたいですけど……でも、
:俺は自分で払いますて」
結夜 :「(いや、私は駅前でワッフルを買い食いする
:ささやかな幸せを奪われた怒りを
:猫にぶつけているのであって、別にワッフルが
:食いたいわけじゃないんだけどなぁ)」
結夜 :「(しかし、そんな事を言ったら
:私は外道みたいじゃないか)」
もう一押し
----------
達大 :「猫丸もほんの出来心でしたことでしょうし。
:今ごろ、心からお詫びしたいところでしょう。
:とは言え、猫の身でお詫びの言葉を
:口にできるわけもなく」
達大 :「心から後悔していることでしょう。
:ここは一つ、代わりと言ってはなんですが
:ボクのお詫びということで?」
達大 :「(さ、どう出る?)」
どうする?
----------
結夜 :「(というか、ここでうんと言って
:ワッフル奢ってもらうのもなんかダメっぽいしなぁ)」
健一郎 :「つーか、これで断ったら
:ただ猫苛めたいだけに見えるわな」>結夜君
結夜 :「……いや、そんな事をしてもらっても
:壊れてしまったささやかな幸せはもう戻らないのだ」
[TK-Leana] # ぽいと猫を投げる
最後の一押し
------------
達大 :「(──うーん。まだ迷ってるな。
:ワッフルと紅茶で一人\1,000-弱。
:まぁ、もう一押ししとくか)」
結夜 :「もーいいですわ」(くるり)
達大 :「本当に申し訳ありません。
:猫丸に代わってこの通りお詫びいたします」
達大 :「どうでしょう、お詫びということで
:申し出を受けては頂けませんか?
:ただお返しするのでは、友達として心苦しい」
健一郎 :「こっちこそ申し訳ないですわ。
:大人気のない友人で」>達大さんにボソッと
結夜 :「いや、いいです。失礼……」
[TK-Leana] # と、去ります
結夜 :「(ああ、最後に残ったワッフルも
:もう冷えてしまって……切ない……)」
[TK-Leana] # なんか暴走してたところをふと冷静に返り、
色々鬱になってる感じもありそうだ
そして大人なフォロー
--------------------
健一郎 :「ホンマに、申し訳ないです」>達大さん
達大 :「──うーん。なんかとても哀れを誘う背中だ」
健一郎 :「まぁ、受験で疲れとる、ちゅうことにしたってください」
達大 :「いやいや。どうやら、猫丸が
:非道いコトをしてしまったのがコトの発端のようです」
達大 :「これで、彼に何かご馳走してあげてください」
:(2000円札を渡す)
健一郎 :「あ、いや、それじゃかえって悪いですって」
達大 :「いえいえ。そんなことはありません」
達大 :「それでは。猫丸には、ボクの方から
:とっくりと言って聞かせますんで」
猫丸 :「にゃーっ」
達大 :(猫丸を摘み上げる)
健一郎 :「……すみませんです」
達大 :「では」
[Catshop] # 達大、制止をやんわり振り切って退場。
健一郎 :「(勿体無いけど結夜に渡すか。
:これで俺が使うたらネコババやしな)」(もう一つ溜息
こちらでもお説教
----------------
達大 :「──お前ね、オヤツなら
:いつもボクからせびってるだろうに」
猫丸 :「にゃーっ」(てへっ、という感じで)
達大 :「もうこれで懲りろよ。
:学生さん、かなり落ち込んでたぞ?」
猫丸 :「にゃーっ」
達大 :「──反省しろってば。まったく」(溜め息)
解説
----
まじんはワッフルの匂いが苦手なのだ。
$$
======================================================
ログ切りまじん
kakoi@kataribe.com
http://www.kataribe.com/user/kakois-room/logjinny.html
======================================================
---------------------------------------------------------------------
http://kataribe.com/ 語り部総本部(メインサイト)
http://kataribe.com/ML/ メーリングリストの案内
http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/ 自動過去ログ
Log: http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/27500/27522.html