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Date: Mon, 26 Apr 2004 23:33:18 +0900
From: アキト <akito@trpg.net>
Subject: [KATARIBE 27518] [HA06P]エピソード『悪と正義の激闘(中編)』
To: kataribe-ml@trpg.net
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エピソード『悪と正義の激闘(中編)』
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登場人物
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結夜 :闇の眷族としての本領発揮中の学生。
健一郎 :結夜の友人。常識人だが普通人ではない。
猫丸 :只者ではないが猫。ワッフル盗難の重罪猫。
カレー仮面 :ずんぐりむっくりの正義の味方。正体は謎。
鶏か飛行機か
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SE :しゅるるるるるるるるーーー
[OTE] 空気を切り裂く音。地面に刺さる円盤状の物体!
結夜 :「むっ、何奴っ!?」
[TK-Leana] # 飛んできた方向を見る。お約束
(男) :「はっはっは。そこまでにしたまえ君達。ある」
猫丸 :「にゃーっ」
[OTE] # ずんぐりとした……ドラえもん?
私の名は
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(男) :「西洋食い物で命をかけていては
:もったいないであるよ?」
健一郎 :(唖然)
猫丸 :(しゅたっ)
[OTE] # ひらひらと風に舞うドジョウ髭
仮面はバリ島のランダ
[Catshop] # なぜバロンじゃないですか? 正義なのに(笑)。
結夜 :「ふっ、笑止! 守るべきものを守るために
:命を賭けるのは当然の事。何故邪魔をする。
:カレー屋っ!?」
(男) :「とおお!!」(ジャンプ)
SE :ずぼっ
カレー仮面 :「わ、わたしは愛と平和とカレーの使者。
:カレー仮面!」
カレー仮面 :「インドに変わって、お仕置きよ!」
[OTE] # 地面に突っ伏したままポーズ
健一郎 :(呆然)
あれは放っておこう
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結夜 :「…………」
結夜 :「こら、ドラ猫。貴様の飼い主ァどこじゃ」
猫丸 :「にゃ、にゃー」(にじり下がる)
カレー仮面 :「え、ええと。この焼き立てナン(ナッツと蜂蜜いり)を
:あげるから。ごふ」
カレー仮面 :「君達、争いは止めたまへ」
[OTE] # 密封容器(無事)に入ったナンを掲げる
猫丸 :「にゃーにゃー」(そうそう、と言いたげに激しく頷く)
[Catshop] # でもワッフルは離さない。
結夜 :(一瞬カレー仮面を見て、首を振る)
:「……わかった、この猫をいじめても
:ワッフルが帰ってくるわけでもなし。
:ちなみに、ナンはいらん」
カレー仮面 :「ナンだってーーー!!」(激しく動揺)
[OTE] # 言って見たかったらしい
健一郎 :「(結夜も将来あーゆー大人になるんやろか……)」(溜息
方向転換
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結夜 :「方針を変えよう」
猫丸 :「にゃ──」(厭な予感を感じてる模様)
結夜 :「おら、ドラ猫。てめえの飼い主の居場所まで
:案内してもらおか。ワッフル代と慰謝料
:きっちり払ってもらうからな。逃げても無駄故」
健一郎 :「野良やったら?」
カレー仮面 :「そ、そうだそうだ」# よわっ
[TK-Leana] # しゅるると伸びた黒い糸が猫に巻きつく
結夜 :「ただの猫じゃないみたいだし、
:その場合猫から金もらう」
猫丸 :「にゃ、にゃー」(じたじた)
結夜 :「もしくは保健所」
そういや、ボクはただの猫じゃないんだった
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猫丸 :「──にゃ」(頭の横に電球が灯る)
カレー仮面 :「吹利の保健所、下手に行くと面倒よ」
猫丸 :「にゃ、にゃーん♪」(尻尾ふりふり)
[Catshop] # 猫丸の姿がゆっくり消えていきます。
尻尾と顔を残して。
結夜 :「逃すか」(がしっと掴む)
カレー仮面 :「それは感心しないな。カレー魔術空間治癒!」
健一郎 :「うお。たしかにただの猫やないみたいや」
猫丸 :「にゃっにゃにゃーん」
[TK-Leana] # 頭蓋をぎしぎしと
チェシャ猫の力を用いて妖精界に渡ろうとする猫丸。
影渡りの要領で影から猫丸を縛ろうとする結夜。
猫丸の作った空間のほつれをカレー粉で埋めようとするカレー仮面。
三者三様の異能が激しくぶつかり合い、猫丸の脱出は失敗に終わる。
示談で済ませようや
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結夜 :「君」
猫丸 :「にゃっ、にゃーっ」(じたじた)
結夜 :「先に眷族にして
:精神の自由を奪ってほしいかね?」(ぎりぎり)
猫丸 :「にゃぁぁぁぁぁあああああ」
[Catshop] # 辺りに、世にも哀れな声が。
カレー仮面 :「まてまて。それは示談のやりかたではないだろう」
健一郎 :「猫相手に本気で脅すなっ」
結夜 :「大人しゅう飼い主の元まで案内するんやったら
:わしも鬼やない。そこまでせん」
カレー仮面 :「猫君、君も自我があるようだし、
:罪はきちんと償いたまえ。
:正義のカレー仮面からのお願いだ」# サムズアップ
猫丸 :「にゃーっ」(じたじた)
解説
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カレー仮面が役立たずどころか、逃げるのを邪魔する敵と判明。もう誰も大
人を信用できなくなった猫丸君に結夜は鬼のような追い込みをかけてゆく。
悪が栄える退廃の街、吹利市に猫丸君の悲痛な叫びがこだまする。
猫丸君の運命はどうなってしまうのか。
もう誰も彼を救うことはできないのか。
次回完結編をお楽しみにっ
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