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Date: Mon, 08 Mar 2004 11:49:52 +0900
From: アキト <akito@trpg.net>
Subject: [KATARIBE 27397] [TRPGL]「誘拐という交渉手段」の具体例を考えてみる
To: "[kataribe-ml]" <kataribe-ml@trpg.net>
Message-Id: <200403080246.i282kem13494@sv1.trpg.net>
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アキトです。
[KN] 日報:2004-02-17 の一言につっこみを入れてみる。
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「誘拐という交渉手段」の具体例を考えてみる
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発端となったTRPGな一言
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> TRPGな一言:誘拐という交渉手段
> -----------------------------
> 中世の初期などには略奪するこみとや誘拐して身代金を得ることなどは通
> 常の経済活動だったという話がありまして。ダンジョンで住人を殺して奪っ
> てくるなどの活動は経済活動の一環として、我々が思うよりも普通の観念な
> のかも知れません。
> 相手に合意を呑ませる手段としての誘拐恐喝ってのは、戦闘ルールを中心
> にデザインされてるTRPGでは、たいへん効果的な手段なんで、もちっと使っ
> ても良いのかしらん。敵も味方も。
戦闘で不利になったオークが人質釈放を交換条件として提示する
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エクストラシナリオの導入として「地下牢に繋がれた姫君」というのは定番
な気がします。ささやかなダンジョン攻略のついでに発見した牢屋に姫君がと
らわれていて、いきなり話が大きくなっていくという展開でよく使いました。
これの援用として「交換条件として重要人物の釈放を提案する」というのも
プレイヤに色々と考えてもらう要素としては面白いかと。
より具体的には、オークの要人が自分を人質にする代わりに、本拠地に捕虜
として捕らえている姫君を吐き出させるという形が基本プロットにありそう。
少し捻った形としては「自分だけが知っている秘密の合言葉でなければ解除
できない魔法の鍵」があるとかですか。これなんかは世界観によっては高レベ
ルの術者であれば外せる気もしますがそれはそれで悩みどころが提供できるの
で良いかもしれませぬ。
性悪な森の魔女との交渉手段としてその娘を抱きこむ
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力のある人物を相手にして誘拐恐喝を行うというのは、TRPGでプレイヤをや
る際には忌避する傾向にあります。これはGMという生き物に対する不信感（あ
るいは鏡像として見たGMとしての自分への恐怖）から、強烈かつ陰湿なしっぺ
返しが発生するのではないか、という点かもしれません。
# ここらへんから、誘拐恐喝についてはルールレベルで「後腐れはない」
# という明言が整備される必要性があるんではと考えたり。
そこでとりあえずは「力ずくの誘拐恐喝」というのとは違う、プレイヤが入
りやすい形を考えてみることに。
力ずくの恐喝誘拐、というのは恐喝時点及び恐喝成立後も一貫してPCとNPC
が対立状態にあると考えます。それをずらして考えるのであれば恐喝成立後は
対立状態が解消されるような形──「あのときはあのように言うしかなかった
が実際はこうであったのです」──といった形になるかと。
あるいは、力ずくの恐喝誘拐というのを恐喝誘拐犯が被誘拐者および被恐喝
者と対立状態にあると考えてみる手もありましょう。すると恐喝誘拐犯と被誘
拐者が対立せず共謀関係にあり、恐喝は被恐喝者を折れさせるための狂言であ
るという形になると考えます。
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