[KATARIBE 27101] [HA06L]チャットログ:『レタス畑でメルヘン』

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Date: Sun, 4 Jan 2004 13:29:52 +0900
From: chita <chita@ma.akari.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 27101] [HA06L]チャットログ:『レタス畑でメルヘン』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <20040104132952.B4728460.chita@ma.akari.ne.jp>
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#HA06-02 2003/12/21のログ。
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[HA06L]チャットログ:『レタス畑でメルヘン』
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登場人物
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 マイマイ   :大きくて、とても賢いカタツムリ。なんてメルヘン
 達大     :物言わぬ道具や動物とお話できる青年。
         カタツムリの言葉もわかるぞ。これぞメルヘン
 少女(美香)  :引っ越してきたばかり。12歳。うーん、メルヘン

遭遇/レタス畑にて
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 マイマイ   :(レタス畑の中をうろうろ)
 達大     :「妖怪? それとも謎生物か?」
        :「──あー、そこの生き物さん。とっとと逃げないと人間
        :に捕まって実験されますよ?」
 マイマイ   :「びのーん」>達大
 達大     :「『助言をありがとう』? お礼なんて良いですから」
 マイマイ   :「びのびのーん」>達大
 達大     :「『市街地のレタスは歯応えに欠ける』? それはボクに
        :言われても困りますし」
 少女     :「あれ〜? なんか変なのがいる〜」

 マイマイ   :「あぐ」(レタス一玉を一口)
 少女     :「あ〜っ、畑荒らしだ〜っ」
 マイマイ   :「びのん」(少女のほうに眼柄を向ける)
 少女     :「え〜い」<石を投げてマイマイを威嚇
 達大     :「ほら、あっちから女の子が追いかけてきそうですよ?」
 マイマイ   :「びのんびのん」>達大(少女のほうに動き始める)
 少女     :「むむっ、向かってくるか〜っ?」(臨戦態勢(?))
 達大     :「『彼女は私に用があるのだろうか』? そうじゃなくて
        :……わっ、ダメですってばっ」(殻をひっつかむ)
 マイマイ   :「びのーん、びのんびのんびのんびのんびのん」>少女

[chita]      # 達大をひきずっていったらしい

 達大     :「力負けしたか」
 少女     :「農家の人が一生懸命作った物を盗んじゃダメ〜っ」
 マイマイ   :「びのん」>達大(目をそっちに向ける)
 達大     :「『だそうです』? ボクは盗んだりはしてないですよ?」
        :(じと目)
 少女     :「盗んだのはどう見てもキミ〜っ」>マイマイ
 達大     :「こんなコトを繰り返してるといつか捕まえられますよ?」
 マイマイ   :「……」(眼柄をくるくる)

達大、この場を納めにかかる
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 マイマイ   :「びのののん」>達大
 達大     :「『友好関係を樹立したい。こういう場合はプレゼントだ
        :ろうか』?」
 マイマイ   :(眼柄で別のレタスを持ち上げて少女に差し出す)
 少女     :「あ〜っ、また盗んでる〜。そんなことしちゃダメ〜っ」
 達大     :「友好関係を樹立したいなら、まず盗んだものを素直に返
        :す。プレゼントってのは、盗んだものじゃダメです」
        :>マイマイ
 マイマイ   :「……」
        :(ゆっくりとレタスを元の位置に戻して、根を土に埋める)
 少女     :「よしよし」
 マイマイ   :(眼柄をぐにゃりとうなだれさせる)

 達大     :「そうだお嬢さん。このカタツムリは恐くないんですか?」
 少女     :「え〜? なんでこのくらいでこわいの〜?」
 達大     :「──このくらい、ですか」
        :「どうやら、彼女とはお友達になれるかも知れませんよ?」
        :> マイマイ
 少女     :「え〜〜〜?」<不満そうな顔
 マイマイ   :(眼柄を立てる)「びのーん、びのーん」>少女
 達大     :「──お嫌ですか?」
 少女     :「野菜ドロボーとは仲良くしたくないな〜」
 マイマイ   :「びのんびのん」>達大
 達大     :「うん、『理解する限りでは彼女は、私がレタスを食べて
        :いたのが気に入らない』」
        :「そうそう。それで、もうレタスを盗んだりはしませんっ
        :て約束すればいいんですよ」
 少女     :「……? 難しいこと言ってもよくわかんな〜い」

 達大     :(とは言え約束できるかな──見た感じ、食性はカタツム
        :リと似た感じだしなぁ)
        :(──やっぱりレタス泥棒やめるのは無理か)
        :(どこで妥協するか──)

 少女     :「……おじさーん、何考え込んでるの〜?」
 マイマイ   :「……」(眼柄を不規則に動かす)

マイマイ、達大を問いただす
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 マイマイ   :「貴方と言う知性はは今、友好関係の基礎となるはずの、
        :私がレタスを食しないという約束を実行できるか、疑問に
        :思っていますか」
 達大     :「まぁ、なかなか難しいかな──と思い始めてますね」
        :「よくよく考えれば、他にレタスを入手する手段はない訳
        :ですし。貴方がレタスを食べないで生命を維持できるかど
        :うか」
 マイマイ   :「友好関係の前提条件を生理的欲求を理由に破棄するとい
        :う予測は、私と言う知性に対する重大な侮辱です」
 達大     :「とすると、可能なんですか?」

 マイマイ   :「びのーん、びのんびのんびのん」>達大
 達大     :「びのんびのん」>マイマイ
 少女     :(ていうか、なんで言葉が通じるんだろう)

[MOTOI]     # こっちの方が驚きらしい(w
[Catshop]   # 彼女の驚きは、積極的に無視(笑)。下手に反応すると説明を求
            # められますし。

 マイマイ   :「よろしい。この友好関係を維持する価値や、相手のほう
        :が破棄してくる可能性について問うのは停止しましょう」
 達大     :「ふむ」
 マイマイ   :「彼女に伝えてください。私は貴方と友好的な関係を樹立
        :する意思があります。そのために、今後一切レタスを口に
        :することはないと保証します」
 達大     :「伝えるのは良いんですが、えっと──大丈夫ですか?」
        :「約束を守れないと、多分友好関係が崩れますし。逆に、
        :約束を守ることでマイマイさんの生命が危険になると、介
        :添えしたボクも困るんですがねえ……」
 マイマイ   :「……」(眼柄を伸ばしたり縮めたり)

ええい、じれったい
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 マイマイ   :「びのんっ」(いきなり人間の女性の上半身が生える)
 少女     :「うわっ、変身したっ」
 達大     :(──げっ。変態までするのか)
 マイマイ   :「唐突ですが、貴方には私との暫定的な敵対関係を忌避し、
        :この場を友好的に解散したいと考える意思がありますか」
        :>少女
 少女     :「だから〜、難しい言葉で言われてもわかんないの〜っ」
        :(じたばた)
 マイマイ   :「友好の礎として、私が今後一切畑に生えているレタスを
        :食することをしない、そのことを保証します。この限りに
        :おいて貴方は私との友好関係の樹立を望みま……」
        :「この反応は何事だ。私は人間の言語を使うことに失敗し
        :ていますか」>達大
 達大     :「いえ。発言としては正しいですよ。ただ単語の選択が難
        :しすぎます」

 達大     :「彼は仲直りしたい、って言ってるんですよ」>少女
        :「代わりにレタス泥棒をやめると」
 少女     :「仲良くしたい、って?」(きょとん)
 達大     :「そうそう」
 少女     :「……うんっ、いいよっ」(笑顔になる)
 マイマイ   :「互いの友好の意思を確認できたことを喜ばしく思います」
        :(手を差し出す)
 少女     :「……もうちょっとわかりやすい言葉使ってよ〜」
        :(とりあえず握手には応える)
 達大     :「仲直りできて嬉しい、ってコトですよ」

 達大     :「お友達になれたところで、さて。あなたのお名前は?」
 マイマイ   :「固体識別名称は持っていません」>達大
 達大     :(カタツムリみたいなものか──)「では、マイマイとお呼
        :びしましょう」
        :「そちらのお嬢さんは?」
 少女     :「ワタシの名前? 御法川美香(みのりかわ・みか)だよっ。
        :おじさんは?」
 達大     :「ボクはまだおじさんというほどの年じゃないですよ?」
        :(苦笑)
 マイマイ   :「オジサンというのか」

[MOTOI]     # 基本です(ぉぃ>おじさん呼ばわり

 達大     :「ボクの名前は桜木といいます」
 達大     :「おじさん、ではないですよ?」
 美香     :「じゃあ、さくらぎのおじさんだ」
 マイマイ   :「ミノリカワミカと、サクラギノオジサンか」
 達大     :「友達同士、名前も知らないので不便ですからね」>マイ
        :マイ
 マイマイ   :「それは貴方の経験談ですか、サクラギノオジサン」
 達大     :「ですから、オジサンではないですってば」
 マイマイ   :「話は変わりますが、そちらの異なる知性は、既に友好関
        :係を結んでいたのですか」
 達大     :「──いや。初対面」
 美香     :「ていうか、今日吹利に引っ越したばっかりだよ〜」
 マイマイ   :「この知性も食糧を求めて平地に生活拠点を移したのでし
        :ょうか」
 達大     :(感覚が人間離れしすぎてる──ちょっと面倒だったかな)

今はお別れ
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 マイマイ   :「では私はこれで失礼します。今度あった時にはいま少し
        :円滑な意思の疎通が成されることを期待します」>美香
 美香     :「やっぱりわっかんない〜〜〜〜〜〜」(じたばた)
 達大     :「次にあったときには、もうちょっとスムーズにお話でき
        :ると嬉しいです──ってコトです」
 美香     :「だってあのマイマイっていう変なのが使う言葉、難しく
        :てわかんないんだも〜んっ」(じたばたじたばたじた……)
 マイマイ   :「私はやはり人間の言語を発音できていないのでしょうか、
        :サクラギノオジサン」
 達大     :「発音が悪いわけじゃなくて、単語の選択が高度すぎるん
        :ですよ。もうちょっと解りやすい言葉を選ばないと」
 マイマイ   :「ではまた、ミカサンとサクラギノオジサン」(去る)
 達大     :「──ちなみに“ノオジサン”は必要ありません。桜木だ
        :けで結構ですよー」

時系列と舞台
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 2003年12月、吹利市内、住宅地付近のレタス畑

解説
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 御法川美香が吹利に引っ越してきて早々、怪生物と接触したお話。
 チャット中「マイマイが日本語を話しているかいないか判り辛い」……との
指摘を受けたので、今回の編集の際、マイマイの発言は達大の翻訳を参照する
体裁とした。……なおさら判り辛くなったね。

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