[KATARIBE 27073] [TRPG] オンラインショートセッションレポート

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Date: Tue, 23 Dec 2003 03:57:23 +0900 (JST)
From: みぶろ  <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 27073] [TRPG] オンラインショートセッションレポート
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200312221857.DAA74882@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 27073

Log:	http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/27000/27073.html

2003年12月23日:03時57分22秒
Sub:[TRPG]オンラインショートセッションレポート:
From:みぶろ


 みぶろです。
 ウェブジン用の記事をつくってみました。
 やっつけ風味満点です。埋め草です。
 これでウェブジン読者にわかるか、引用したMLはリンクでなく全文
書くべきか、その他改善点があればご指摘ください。

 ……こっからどうすればいいんだろう。
 ※タグはKJでよかったんでしょうか?
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オンラインショートセッションレポート 
====================================
 
 語り部で活動しております、みぶろと申します。
 学園退魔西生駒2003というシステムで、何度かGMをやらせていただき
ました。
 「短時間でさっくり、告知あり」でより参加しやすい体制を目指し、2時間
で出来るチャットセッションを実験的に行っているところです。
 というわけで、実施したセッションのゲームマスターレポートをば。

0.レポート目次
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 このレポートは以下のような内容となっております。

 1.なぜ2時間なのか
 2.流した告知と解説
 3.シナリオアイデア
 4.シナリオになるまで
 5.完成シナリオ
 6.実際のプレイ
 7.改善点

 なおシナリオ作成に無関係の事項については、省略した形となっております。

1.なぜ2時間なのか
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 オンラインセッションには時間がかかります。
 一般にはオフ卓の3倍とも言われますので、通常のセッションであれば、4
〜6時間かかることもざらです。
 これではきつい。しかし、キリのいいところで次回持越しとなると、意欲や
メンバー集合の点で難しくもあります。
 しかし、平日にさっと集まって日が変わる前に終わる。それが出来れば、「
人が集めやすい」というオンラインの利点を、目一杯活かせるのではないでし
ょうか。
 そこで、状況とゴールを明示して、プレイヤーの勝手に遊んでもらうという
手法を試すことにしました。
 GMは物語を作らず、判定と進行役に徹するという立場です。

2.流した告知と解説
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 サークルのメーリングリストに投げたメール。

『セッション強化月間』
http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/26900/26976.html

『セッション告知12/10』
http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/27000/27013.html


 まず、2時間で確実に終わらせるために、2時間経ったらタイムオーバーと
しました。
 真相に迫る手がかりをうまく与え、見せ場を作りつつクライマックスへ、と
いうGM側の操作を放棄し、プレイヤーに一任します。

 次に、告知の中に、依頼情報をある程度出しております。時間短縮のためで
すね。
 セッションでは、「状況は以上です」からスタート。プレイヤーは、依頼人
から詳しく聞きだすか、いきなり動き出すか選択できます。

3.シナリオアイデア
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 学園退魔西生駒には、シナリオランダムジェネレーターがあります。
 「○○な△△が××している。解決してほしい」・「△△が、○○な□□に
××された。解決してほしい」の2パターンでシナリオネタが出てくるように
なっているので、ここから考えます。
 自分で表を作成してダイスを振るのもいいでしょう。
 なんせ2時間です。凝ったことはできません。変わった状況を思いついたら
それでよしとしましょう。
 例えるなら、サッカーの試合をフルタイムでするのではなく、ゴールまで3
0メートルの地点からフリーキックでスタート。ゴールできれば勝ち、みたい
な。

4.シナリオになるまで
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 上記セッション告知の元ネタは、「カメラ片手の写真部員を見たという自転
車部員が行方不明となった。原因を調査して復帰させて欲しい」でした。ここ
から考えます。
 カメラ・行方不明、という点から、魔法のカメラで封印というネタが出てき
ました。行方不明のままいなくなると話が大きくなるので、何度もいなくなる
けど、帰ってくる、ということにします。
 そこで、何故そんなことになるかを考えます。部員のせいで部員がいなくな
る、という点を使い、「うまいやつがいなくなれば、自分がレギュラーになれ
る」と考えた生徒が、先生の不興を誘うために練習時間だけ封印したとしまし
た。カメラですから写真の中におさめ、人気の無いところに放置。カメラは偶
然手に入れたことにし、犯人生徒自体は障害としません。
 これで一応、状況とゴールが見えました。捜査に手間取って時間切れになれ
ば、被害者がレギュラーをはずされるという不利益で、タイムオーバーの理屈
もつきましたね。

 次に、このセッションをクリアするために必要な事柄を整理します。
 ・魔法カメラの破壊
   →魔法カメラの存在を知ること
   →使用現場を押さえる。痕跡感知からつかむ。
 ・犯人の特定
   →被害者が特定していることから調査。
   →状況証拠だけ提示してあたりをつけさせる。
 
 さらに、これを達成するための障害を設定。
 ・魔法カメラとの戦闘
  →戦闘能力の設定。短時間で終わらせるために、防御力を薄めに。
 ・魔法カメラの所在を調べるための難易度
 ・犯人を割り出すための調査難易度(技能が無くても、時間をかけて聞き込
 みをすればわかる)
 ・どこを調べるか、誰に聞くかの設定。さらに、調べるべき場所のヒント。
  →生徒会・被害者・部員・先生・被害者の友人・事件のあった場所・下駄
  箱(カメラのありか)

 セッションを解決するには、Aをする必要がある→AをするためにはBを知
らなければならない→Bを知るためにはCをしなければ……
 この連鎖が短いほど、わかりやすいシナリオになると思います。逆に長いと、
達成感が得られやすいかもしれません。ただ、ダレたり、なにをすればいいか
わからなくなったりします。(DQ2でサマルトリアの王子を探すのに苦労し
た人も多いのでは)
 今回はCまで設定しました。
 Aだけ提示して過程を楽しむ方法も試してみてはどうでしょうか。

5.完成シナリオ
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「陸上部員が何度も異界にとらわれてます。数時間で戻ってきますし、実害
 は無いものの、エスカレートする可能性があります。原因を探り、再発を防
 止してください」

 メインルートは、被害者への聞き込み(レギュラーでもうすぐ大会であるこ
との情報提供)→犯行現場の痕跡感知(技能判定で器物を使った犯行との情報)
→部員への聞き込み(技能判定で被害者のために補欠である人間の判明)→容
疑者監視→容疑者が次の犯行→現場を押さえて戦闘(手間取ると、被害者を人
質に取られる)
 サブルートとして、カメラの所在を直接調査。この場合、戦闘はないものと
する。(器物なので操作する人間が必要)

 基本的に判定は容易で(サブは難しい)、その代わり、調査の進度によって
は、タイムオーバーの危険があるという形です。
 後でわかったことですが、部員への聞き込み捜査を行わない場合、容疑者候
補が出てこないので、わけがわかんなくなるのですね。
 
6.実際のプレイ
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 実際のプレイでは、依頼者と被害者への聞き込みに1時間かかっています。
 そして、1セッションに1回だけ使える「生徒会の助力」というカードを切
って、午後の授業を休み、校内を捜査するという行動に出ました。
 しかしながら、真相に近づくためには「部員への聞き込み」が必要なため、
逆効果となってしまいます。なまじカードを切ったために、学内のいろいろな
ところを探してしまい、時間を使ってしまいました。(カメラを直接探すヒン
トにはなったが)
 結局、カメラの所在を探し当てる直前でタイムオーバー。セッション失敗。

7.改善点
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 絶対やらなければならないことを複数設定したために、膠着してしまった。
 →アプローチ数を増やす。

 なお、プレイヤーの行動を見て助けるのはどうかと思います。最初から複数
用意しておき、それでもだめなら仕方ないのではないかと。

 見込み時間の甘さ
 →すべてを知っている視点でプレイし、1時間で終わるくらいが適当ではな
 いかと思います。今回は最善手を打ってもぎりぎりだったかもしれません。
  

おわりに
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 いかがでしたでしょうか。
 素人文芸サイトなぞを持っているので、意外な真相や盛り上がりそうなシナ
リオを思いついたら、そっちへ持って行きたくなるので、GMとしては無味乾
燥に進める性質です。
 ですので、シナリオ集に載ってるような手駒はまったくなく、「プレイヤー
はつまんねぇだろうなぁ」と思いつつマスターしております。いい話を思いつ
いたら誘導したくなりますし。
 特定のラストに誘導する気が無ければ、GMはずいぶん楽な稼業だと思いま
す。GM経験のない方は、ウェブジンの他の記事を参考にしつつ、是非挑戦し
てみてください。その経験は、プレイヤーをするときにも役立ちますよ。
 
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文責:みぶろ
toukaen@khaki.plala.or.jp
http://www.cre.jp/user/miburo/


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