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Date: Thu, 4 Dec 2003 18:12:20 +0900
From: Higashimatsubara Lokai <persimon@trpg.net>
Subject: [KATARIBE 26989] [HA06P]『炬燵の重力に負けた人々』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <F6B80036-2639-11D8-836D-000A9589C472@trpg.net>
X-Mail-Count: 26989
Web: http://kataribe.com/HA/06/P/
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蘆薈でする。
こたつのあたたたたたたたたたたかい季節になりました。
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エピソード『炬燵の重力に負けた人々』
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登場人物
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小松訪雪 ：だらけるのと猫が好きなおやぢ。
http://kataribe.com/HA/06/C/0095/
宇多環 ：訪雪のだらだら仲間。実は狐。
http://kataribe.com/HA/06/C/0223/
煌 ：訪雪のだらだら仲間。実は猫型アンドロイド。
http://kataribe.com/HA/06/C/0135/
炬燵の重力に負けた人々
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2003/11/10、22時前からのHA06-01。
訪雪 ：「こーたーつー(ずるずるずる)」
店と茶の間の間のガラス戸を開けて、店の方へ首だけ出した珍妙な格好で、
こたつに首まではまってごろごろ。
環 ：「みーかーんー(ひげ)」
剥いた皮をアゴにもっていって。
訪雪 ：「あとはねこさえあればー(ごろごろ)」
環 ：(もぞもぞ)
煌 ：「にゃー(ごそごそ)」
みかんをぐわしっ。
こたつにもぐりこんで、むきむき。
環 ：「こっちにも一匹」
訪雪 ：「ねこー？」
落書きのように茫洋としたフォルムだけど猫らしき小動物がぴょこぴょこ。
訪雪 ：「ねこー！」
煌 ：(もぐもぐ)
訪雪 ：(そろりそろり)＞小動物
煌 ：「おお、広くなった」(ずずい)
ねこ ：「に゛ゃー」
訪雪 ：「わーい(ぐわし)」
ねこ ：「に゛お゛ー」
訪雪 ：「かわいー(ひげすりすり)」
環 ：(無心にみかん食べてる)
煌 ：(むきむき、もぐもぐ)
訪雪 ：(すりすりすりすりすりすりすり)
摩擦熱で発火するんじゃないかという勢いですりすり。
訪雪 ：「……よくみるとねこのようなそうでもないような」
ねこ ：「に゛ー(かちかち)」
訪雪 ：「かちかち？」
ツメたててます。
訪雪 ：「…………いででででででで」
顔を離すまで気がつかなかったみたいです。
訪雪 ：「顔が、かおがああああああああ」
煌 ：「んー、美味しいみかんじゃ(もくもく)」
環 ：「そういえば猫にみかん……(もぐもぐ)」
訪雪 ：「えうえうえうえうえうえうえうえうえうえうえうえう
：(びたんばたん)」
ねこ ：(ごろごろ)
訪雪 ：「消毒してくる(よろり)」
環 ：「あうち」
煌 ：「ほれほれ、こっちでやすんどけ」
ねこを、あったかくなったこたつ布団に呼ぶ煌。
ねこ ：(ごろごろ)
訪雪 ：「(ぺったぺった)うー」
ほっぺたにばんそうこう。
戻ってきてみれば、いままで潜っていたあたりにねこが。
訪雪 ：「……うう(じー)」
ねこ ：(ちょろ)
こたつの中へ。
煌 ：「あんまり入ってるとのぼせるぞい？(もくもく)」
環 ：「むー(もくもく)」
訪雪 ：「ねこー(こたつに頭から潜り込む)」
ねこいないです。
訪雪 ：「あれ？あれ？」
こたつ内をごっつんごっつん移動。
環の近くに尻尾みたいなのが。
訪雪 ：「いたー(むんず)」
しっぽをつかもうとします。
環 ：「うあ」
訪雪 ：「あり？」
しっぽをつかむと、妙な感触。
煌 ：「うーん、みかんは良いねぇ(もぎゅもぎゅ)」
訪雪 ：「でておいでー(ぎゅむー)」
環 ：「そうですねぇいたたたたたた」
なかなかひどいことをしています。
訪雪 ：「おいー(ひっぱりー)」
環 ：「ぐ」
訪雪 ：「……あれ？環君どしたの」
炬燵から首を出して。
環 ：「べつにー(いたた)」
その隙に尻尾を隠したり。
訪雪 ：「足でも踏んだかと思った(ごそごそ)……あれ？ねこー」
環 ：(むぐむぐ)
訪雪 ：「ねこいなーい(しょんぼり)」
もぞもぞとこたつから這い出てきます。
環 ：「残念」
訪雪 ：「みかんたべよう」
訪雪 ：「……あれ？みかんは？」
籠の中を手さぐり。
環 ：「あれ？」
からっぽ。
訪雪 ：「ひょっとしてみんな食べちゃった？」
煌 ：「ふー」
こたつには皮の山。
訪雪 ：(ガーン)
煌 ：「ごっつぁんです」
訪雪 ：「みーかーんー(うるうる)」
みかん籠をかぶってがっくり。
環 ：「虚無僧？」
訪雪 ：(ひゅるりらー)
煌 ：「次は、あつーいお茶が怖いー♪」
ぬくぬく。
環 ：(ごろごろ)
訪雪 ：「へーい(ひょろりひょろり)」
台所からお茶一式のお盆を片手に、ポットを提げて戻ってきます。
環 ：「わーい」
訪雪 ：「おまたせわああああ」
足元にはこたつコードが。
煌 ：「ぎゃー」
世界がスローに見える中(主観的視点)、見事なマトリックスこけ。
SE ：がちゃんがちゃん、ごぱー
環 ：「わー」
訪雪 ：「ぎいいいいいいいやああああああああ……(べちゃり)」
とびちるお茶っぱとお湯。
煌 ：「……(あちゃぁ)」
環 ：「こたつ布団も干さないと」
訪雪 ：「えうー(T-T)」
煌 ：「ああ……びちょびちょ」
訪雪 ：「ぞうきんとってこようか……」
台所から雑巾を持ってきて、煌はあたりを拭き始めます。
環 ：(布団をずーりずーり)
訪雪 ：(こたつ撤去)
環は炬燵を縁側の方に持っていってます。
煌 ：「うーん、人類にはコードレスこたつが必要だ」
ふきふき。
訪雪 ：「うむ(T-T)」
環 ：「ほりごたつ？」
訪雪 ：「アレは落ちるから」
煌 ：「それに、移動できないしねー」
どうやら先シーズン、首まで入ったまま亀移動を試みた結果、見事に炬燵ご
とほりごたつの穴にはまった模様。
時系列と舞台
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2003年初冬、松蔭堂茶の間にて。
解説
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炬燵の魅力にはまった人々が巻き起こすプチ騒動。
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