[KATARIBE 26937] [HA06P]エピソード『大きい何か』

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Date: Fri, 14 Nov 2003 15:48:39 +0900
From: Higashimatsubara Lokai <persimon@trpg.net>
Subject: [KATARIBE 26937] [HA06P]エピソード『大きい何か』
To: kataribe-ml@trpg.net
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Web:	http://kataribe.com/HA/06/P/
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蘆薈でする。
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エピソード『大きい何か』
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2003/11/07、午後9時過ぎからの#HA06にて。

登場人物
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ねこのようなもの:動物。うたがすき。
         http://kataribe.com/HA/06/C/0354/
 忌野朱里   :人間。ねこのようなものになつかれる。
         http://kataribe.com/HA/06/C/0287/
 大きいもの  :おおきいねこのようなもの。
 宇多環    :少年。とかく災難に遭いやすい。
         http://kataribe.com/HA/06/C/0223/
 桜木達大   :人間。動物その他の言葉がわかる。
         http://kataribe.com/HA/06/C/0365/
 障子     :障子の精。扉の陰のシャイな人。

近づいてくるものは
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ねこのようなもの:「ぷのーののーのー♪(呼)」
 忌野     :「……どうかしたか?」
ねこのようなもの:「のの(ちかづいてくるの)」
 SE      :ずしーんずしーん

 遠くで何やら地響きが。

 忌野     :「ふむ……お正月が来るには……まだ早いが」
ねこのようなもの:「のーののーのー♪」
 SE      :のーののーのー♪

 地響きとともに、たくさんのねこのようなものの歌が近づいてきます。

 忌野     :「…………でっかいのか?」
ねこのようなもの:「(ちょっと考えて)『ぷもー』」

 ねこのようなものには発音不可能な固有名詞を、ねこのようなものなりに発
音してみたようです。

 忌野     :「……むぅ(汗)」
 SE      :のーのーののー♪
 忌野     :「…………」

とりあえず、待ってみる忌野君。

ねこのようなもの:「のーのーののー♪(ずるずる)」
 大きいもの  :「ぶもおおおおおおおおおおおう」
 忌野     :「……大きいな」
 環      :「うわああああああああ(ずるずる)」

 原っぱのむこうから、『ひよ子』を2mほどにして猫のパーツをつけたような
生き物が一匹。
 その横っ腹には、環君が巻きつかれたままずるずる。

ねこのようなものたち:「のーののーのののー♪」

 うしろから、ねこのようなものたちが一列になってついてきます。

 忌野     :「……大きなものだ」

 感心したように。

ねこのようなもの:「ぷも、のぷのの(『ぷもー』、うたウマイの)」
 忌野     :「ふむ……なるほど」
 大きいもの  :「ぶもーももーぶもももー♪」
ねこのようなものたち:「ぷのののーのーののー♪」
 環      :「うわあああああああ(ずるずる)」
 大きいもの  :「ぶももーももー、ぶも?(じー)」>環君

 てっぺんのひとつ目がぎろり。

 環      :(ばたばたばた)
 忌野     :「……(じー)」>環君
 大きいもの  :「もー(つんつん)」
 環      :「とれーなーいー」
 忌野     :「……ひっかかったか?」

 どこかの触手に絡まってます。

 大きいもの  :「ぶも(ちょっと困った様子)」
 環      :「ぐー(じたじた)」
 忌野     :「……どれ」(近付く)
 大きいもの  :(ざわざわ)
ねこのようなもの:「ぷのの、のの」>大きいもの
 大きいもの  :(ぴたり)
 忌野     :「……暴れないで……」>環君
 環      :「はーい」
 忌野     :(ごそごそ)

 服のどこかが触手に巻きついてるらしいです。

 忌野     :「……むん」
 大きいもの  :「ぶも?」

 忌野君と環君を見比べています。

 SE      :ぶちっ(服切断)
 忌野     :「……これで外れた」

 環君を持ち上げて、大きいものに見せる忌野君。

 環      :「うわああああああああああああああ」

 絶叫。

 大きいもの  :(ざわり)
 忌野     :「……どうした?」>環君
 環      :「だだだだだ大三枚大三枚三枚三枚三枚さんま(ぶつぶつ
        :ぶつ)」

 どうやら三万円もする、とても高いよそいきだったようです。

 忌野     :「……もう大丈夫だ」>大きいもの
 大きいもの  :「もー(ぽむぽむ)」>環君
 環      :(虚脱)
ねこのようなものたち:「のーのー(ぺたぺた)」

 ねこのようなものたちも環君の周りに集まってきます。慰めているつもりで
しょうか。

 環      :「ゑへーへー(ねこのようなものを撫でてる)」
 大きいもの  :「もー……」
 忌野     :「……さて……」
 忌野     :「……またあおう」
 大きいもの  :「もー」
 環      :「む……待たんか、い……三万……(へなへな)」

 大きいものに手を振って、忌野君は人間の世界へ帰ってしまいました。

 大きいもの  :「ぶも(ちょいちょい)」
 環      :「うー」
 大きいもの  :(しゅるる(触手で環君を持ち上げる))
 大きいもの  :「ぶももー」
 環      :「あー」
ねこのようなもの:「ぷののぷの(おうちいこうって)」
 環      :(なすがまま)
 大きいもの  :「ぶもーもーももー♪(ずしんずしん)」
ねこのようなものたち:「ぷのーのーののー♪(ずるずる)」
 環      :「うーあー」

 虚脱した環君(と、こねこのようなもの数匹)を乗せた大きいもののあとに、
ねこのようなものたちの行列が続いて行きます。
 環君を知っている個体を先導に、行列は金仙に向けてずしんずしん。
 しばらく、人気の少ないところを抜けて。

 大きいもの  :「(ぴたり)ぶもおおおおおおおお」

 店の前で止まったようです。

 環      :「えーへー」
 大きいもの  :(しゅるる、すとん(おろす))
 達大     :「──わっ?」

 どうやら人に出くわしてしまったようです。

 大きいもの  :「ぶも(ぽむぽむ)」
 達大     :「こんにちは」(降ろされた環君に)
ねこのようなもの:「のー?(じー)」>達大君
 達大     :「やぁ。こんにちは」(ねこのようなものたち大小に向かっ
        :て手を振る)
ねこのようなものたち:「ぷのーのー♪」
 達大     :「また──面白いお友達がいるんですね」(ひきつり笑い
        :で環君に)
 環      :「うー?」

 パンチドランカー。

 達大     :「む。どーしちゃったんです?」> ねこのようなものた
        :ちに聞く

 達大君は、どんなものともコミュニケーションが可能な異能の持ち主です。

ねこのようなもの:「ののぷもぷのー、ののー(『ぷもー』にくっついて、ぐ
        :あいワルくなっちゃったの)」
 達大     :「ぷもー?」
ねこのようなもの:「ぷもー」<大きいものを見上げる
 達大     :「──あぁ、なるほど」(同じく見上げて)
 環      :「もー」
 大きいもの  :「もー」
 達大     :「もー」
 達大     :「──って、真似してる場合じゃなかった。どなたか、ご
        :家族をお呼びしますか?」> 環君に
 環      :「うー?」
 大きいもの  :「ぶもー?(ぺちぺち)」
 達大     :「うーん。中から人を呼んできましょう」
 SE      :がらっ
 達大     :「すいませーん。お宅のお嬢さんがーっ」

 女の子と勘違いしてる模様。

扉の陰にいる人は
----------------

 ?      :「あれ?」

 背後の扉に影。

 達大     :「あっ、お嬢さんが、ちょっと具合悪いみたいなんですけ
        :ど」

 振り返って。

 ?      :「え、そうなんですか?どうしよう……(あたふたしてる
        :影)」
 達大     :「──む」

 達大君は、言霊鑑定の技能により、会話するだけで、だいたい相手の正体の
あたりがつきます。

ねこのようなもの:「のー?(ダイジョブ?)」
 達大     :「まー、大丈夫だよ」> ねこのようなものに

 出てきた何かは裏の人。広義の人間のようですね。

 達大     :「とりあえず、彼女を中にいれません?」> 裏の人
 ?      :「あ、はーい。ちょっと待っててくださいね(戸を閉める)」
 SE      :がらがら

 戸が開いて、ふらふらの環と裏にいる人の手。

 達大     :「あとは任せてお帰り〜」> ねこのようなものに
ねこのようなもの:「のー(アリガトー)」
 達大     :「──む。どーして、こー、いかにも怪しいことをするか
        :なぁ」
 達大     :「覗きたくなっちゃうじゃないですか」

 と、本能のままに覗き込んでみたり(笑)。

 ?      :「大きい方が門の前にいてくれて助かりましたわー」

 覗き込んでもそっち側には誰もいません。
 代わりに反対側に影。

 達大     :「──あぁ、なるほど。そーゆーコトですか」(一人納得)

ねこのようなもの:「ぷののの、のぷの」>大きいもの
 大きいもの  :「ぶもー(ずしーんずしーん)」
 ?      :「猫さん達もありがとうございましたー(扉の向こうから
        :ぺこり)」
 達大     :「じゃーねー。ばいばーい」(手を振ってお見送り)

 大きいものは、ねこのようなものたちを引き連れて去って行きます。

 達大     :「なかなか、不便ですねぇ──ところで大丈夫ですか?」
 環      :「あははははははははははははは」
 達大     :「(──なんか、よっぽどショックなことでもあったのか
        :な。見事な壊れっぷりだ)」
 ?      :「不便だなんてー。そうでもないですよー桜木さん」
 達大     :「おや。名前をご存知でしたか」
 ?      :「ええ、私を最初に呼ばった方ですから」
 達大     :「えっと──ボクが呼んだ人って言うと──」(考えてる)

 一度会ったことのある人物のようです。プレイヤーはピンと来たものの、キャ
ラクターは忘れている模様。

 ?      :「いけずですわー(照れている影)」
 達大     :「うーん。この店の方、なんですよね?」
 ?      :「ええ(しゃき)」
 達大     :「(環君の他に話をしたって言うと、オシラサマ似の人形
        :さん? や、でも言霊の質が違うしなぁ)」
 達大     :「──もーちょっとヒント貰えません?」
 ?      :「ではヒントー(がらがら)」

 戸が開いた先は、さっき入った庭じゃないところに繋がっています。
 仮にもじぶんのうちですから。

 達大     :「扉の怪──あっ」

 ぽんっ、と手を叩く。

 達大     :「もしかして、障子さん?」

 先は店の方の入り口です。

 障子     :「はいー」
 達大     :「あぁ、なるほど。妖怪さんだったんですねぇ」

 最初から妖怪だったのだ(=自分が話し掛けたのが原因だとは夢にも思ってな
い)と認識してる模様。

 障子     :「そちらの分け方ではそうなりますねー。ここでではみん
        :な人ですけど」
 達大     :「はぁ。しきたりの違いと言う奴ですかねぇ」

 その辺の椅子かなにかに適当に腰掛けて。

 達大     :「さてと。彼女があんな様子じゃ、お茶してくのは難しい
        :かな」
 障子     :「家族とお客と店の人くらいの分け方で充分だって教わり
        :ました」
 達大     :「なるほど。そりゃ、面白い」
 達大     :「まぁ、この中で暮らしてく分には、そんなもんで十分な
        :んでしょうねぇ」
 障子     :「私が扉を渡ったりできるのも楓さんの背が高めとかと同
        :じで……個人のトクチョウ……で、ゴサの範囲らしいです」
 達大     :「そういうのは、個性とか特技って言うんですよ」
 障子     :「へー」
 達大     :(立ち上がる)
 障子     :「環さんは放っておけばそのうち直るらしいです」

 誤字ではありません。

 達大     :「それは良かった。何かひどくショックな事があった様子
        :でしたけど」
 障子     :「服がどうこう言ってましたー」
 達大     :「服、ですか。あぁ、女の子にとっては重大事ですから
        :ねぇ」
 障子     :「あれでも男の子なんですけどねー」
 達大     :「──おや? まさか」
 障子     :「染み付いた女装癖(棒読み)らしーです」
 達大     :「──女装癖? なんとも、はや──それも個性って事な
        :んですかねぇ」
 障子     :「さー?」
 達大     :「そーいうコトにしておきましょう」(にこにこと)
 達大     :「では、今日のところは失礼します。近いうちにまた」
 障子     :「はーい(両手で障子の両端を持って歩行)」

 外に出ようと戸を開く達大君。

 達大     :「(うーん。なかなかユーモラス。なんか、障子の陰に誰
        :か隠れてる感じだなぁ)」
 障子     :「またー(片手で手をふる)」
 達大     :「はいはーい」

 ついたての陰から手だけ。

話のあとで
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[Catshop]  ──ふーむ。障子が、ここまで化けているとは。
[PaLiLitH] 最近変な場所にいる環はワープアウトの失敗らしいです。
      さっきもねこのようなものの巣に落とされたりしたのかも。
[Catshop]  なるほど。こないだのお出迎えも障子さんでしたしねぃ。
      巣──そっか。ねこのようなものの巣があるのかぁ。
[YamiWolf] ぎっしりいるの?(げふ
[PaLiLitH] 霞みたいにその場にわいて出るのかも。
[lokai]   群れ生活はしませんが、集会場所があるようです>ねこのような
      もの
[Catshop]  なるほど。
[YamiWolf] ねこのようなもの集会。
[Catshop]  ──見てみたくはあるかも。
[lokai]   そしてごくまれに巡回してくる大きいもの。
[Catshop]  ふむり。歌が上手い大きいもの、ですねぃ。
[lokai]   環君は大きいものの通り道にぶつかってしまったのかも。
[PaLiLitH] そのままずるずるずる。
[Catshop]  しかしそう考えると──環君、懲りないですよねぃ(笑)。
[PaLiLitH] 出不精ですから。
[Catshop]  ホントに首から下は不要を目指してるんですね(笑)。
[PaLiLitH] 通信販売バンザーイとか。
[Catshop]  ──しかし。それでは、折角買った服も自慢できないとゆー欠点
      が。
[PaLiLitH] なんというアンビバレンツ。

[hari]   ねこのようなものの集会は
      冬場は、良く忌野がまきこまれています
[YamiWolf] こたつの中で発生する!?
[Catshop]  とゆーか、きっと忌野君の居場所が集会場所になるに違いない、
      とか(笑)。
[Luna]   『ねこのようなもの各位 忘年会のお知らせ 会場 忌野朱里付
      近』
[lokai]   ねこのようなもの集会は、適当に開けた人気の少ない場所で
      歌とかすりすりとか散漫な会話をするもののようです。
[Catshop]  なるほど。マンガの猫集会みたいな感じですねぃ。
[hari]   忌野がまきこまれるのは、あったかいからで
      居なければ居ないで、みんなでぷのーってやってるっぽい
[lokai]   誰かがネコミツをみつけたときとか、毛替わりで痒い時とかにも
      集会が。
[Catshop]  ネコミツ?
[lokai]   猫にとってのマタタビのような物質です>ネコミツ
[Catshop]  なるほど。

リアルねこ乱入
--------------
[Luna]   マタミツ?
[sf]    55555
[hari]   ねこのようなものの好物です
[Luna]   ふむぅ
[hari]   ときどき発酵して、お酒みたいになる模様>ねこみつ
[sf]    猫がキーボードの上で暴れた
[Luna]   ぎゃー
[lokai]   猫語でしたか>55555
[sf]    のでネコミツの正体は55555らしいです。
[Morris]  ごごごごご
      # WQのねこもけ?
[lokai]   さすがに猫は御存知でしたか
[sf]    水位いいいはるりれねもろ
[Catshop]  なるほど。やはり猫とねこのようなものは近縁種だったのです
      ねぃ。(←違う)
[hari]   おおあばれ(w
[sf]    暴れるな。キーボードから液晶ディスプレイの彼方に旅立とうと
      していた。
[Luna]   うひぃ
[PaLiLitH] 何か見つけたとか。
[Catshop]  うわはは。猫はやっぱりお構いなしですねぃ。
[Morris]  文字が読めるらしい

時系列と舞台
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2003年秋、吹利市街近郊の草原から料亭『金仙』にかけて。

解説
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秋の日の草原を、歌いながら地響きを立てて近づいてくるものは。

$$
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よるのしじまにただひとり

東松原蘆薈(ひがしまつばら・ろかい)
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