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Date: Wed, 08 Oct 2003 01:29:22 +0900
From: Paladin <paladin@asuka.net>
Subject: [KATARIBE 26838] [HA06N]しばしの再会
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <20031008011306.D8A4.PALADIN@asuka.net>
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Web: http://kataribe.com/HA/06/N/
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ぱらでぃんです。
小説というより小話ですが。
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小説:しばしの再会
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しばしの再会
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「あ、宇多君」
駅のホームで唐突に声をかけられ人違いかセールスだったら嫌だな、などと
いつも通り嫌な想像をして振り返った環の前にはどこかで見たような少女が立
っていた。
「ん?えっと……」
金色と黄色の間っぽい色になったが形はそう変わらないミディアムショート
の髪に意志の強そうな瞳。
「久しぶりい、全然変わってないね」
少し成長したようだが声も変わっていない。
「あ、久しぶり」
あの頃の友人だ。記憶の中にある彼女の面影と目前の少女を比較し、環はそ
う確信する。
「宇多君の家に近いとは思ってたけどまさか会えるなんてねー」
「うん。そっちは旅行か何か?」
「今回はコンサート。たまにだけどこっちに来てる」
そうこうしてるうちに列車の到着を告げるベルが鳴り、ホームに列車が滑り込
んでくる。彼らもぎりぎりまで話してはいたが二度目のベルが鳴り始めたとき、
「あ、もう行かないと。じゃまた」
そう言うが早いか彼女は発車しようとする列車に向かって駆けていった。
「また」
環も軽く手を挙げ別れを告げる。割と存在の大きな友人のはずだが、彼女の
名前をまた聞けなかったというわだかまりを抱えながら。
時系列と舞台
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某年某月某日、どこかにある駅のホームで。
解説
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忘れっぽいのか初めから聞いてないのかわかりませんが、こういうことって
ありませんか?
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Paladin <paladin@asuka.net>
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