[KATARIBE 26795] [HA06L]チャットログ:『四大怪人・吹利史上最大の決戦』

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Date: Sun, 28 Sep 2003 19:10:25 +0900
From: chita <chita@ma.akari.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 26795] [HA06L]チャットログ:『四大怪人・吹利史上最大の決戦』
To: kataribe-ml@trpg.net
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#HA06 2003/08/24のログ。
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[HA06L]チャットログ:『四大怪人・吹利史上最大の決戦』
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登場人物
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 神楽真夜   :霊的戦闘力に目覚めた女性。闘争心と獣性に満ちている
 兎夜宵姫   :多彩な異能を駆使し、闇に君臨する吸血姫
 濱野真砂   :変化能力と奇術を活かして、悪ふざけを繰り返す魔物
 見桐子    :酔っぱらい。何をしでかすかわからない

魔術師の登場
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 宵姫     :「最近は手品でおひねりを稼ぐのが日課」
        :「今日はトランプマンとかの格好にしてみました」
        :(じゃらら〜ん♪)
 真夜     :「……おひねり?」(通りすがり)
 宵姫     :「はっ、トランプマジックなんて使えないっ!?」
 真夜     :「……じゃぁ、マギー司郎と呼んであげるわ」
 宵姫     :「や〜め〜て〜」
 真砂     :(割り込んでくる)「トランプは簡単に覚えられるよ」
        :「ほら、よく切って広げるから一枚抜いてみて」
 宵姫     :(抜いてみる)
 真砂     :「見たら、適当なところに戻して」
 真夜     :「……見せて見せて」>宵姫
 宵姫     :「はいはい」(こっそりと見せる)
 真夜     :「……なるほどーおっけ」
 宵姫     :「じゃ、戻しますね〜」(適当なところに戻す)
        :「……っていうか、トランプマンが観客の方に回ってちゃ
        :ダメな気がします」
 真夜     :「新機軸でいいじゃない(笑)」
 真砂     :「ここでシャッフルを始めるわけだけど、手元に注目され
        :たくないから喋りに気を取らせた隙に、手早くこの手品の
        :ミソを実行して、しゃかしゃか」
 宵姫     :「口で言っちゃおしまいです」
 真夜     :「……口で言うのがマギー流」
 真砂     :「貴方が引いたカードはこれでしょう」
 宵姫     :「違います」
 真砂     :「え?」
 真夜     :(うなづく)
 宵姫     :「うふふ、私が引いたのはハートのAでしたよね?」
 真砂     :「そんなばかな」(カードを確かめる。全部クラブの9)
 宵姫     :「ふっふっふ、このように、視聴者をだましておいて」
        :(さっと袖元からトランプ)「隠してたりするわけですよ」
 真夜     :「なるほどー」(素直に感動)
 真砂     :「こいつら……」
        :「あんた最初から1枚仕込んでいたんか。そういえばトラ
        :ンプマンだし」
 真夜     :「ワタシはただの観客なんだけど?」
 宵姫     :「っていうか、私が手品師なんですけど」
 真夜     :「……ってことは……このこは?」(真砂を指差す)
 宵姫     :「どうでしょう? 観客?」
 真砂     :「要らん事をするお客さんは放っといて」
        :「そっちのお嬢さんにだけコツを教えましょう。戻された
        :カードを覗くのは無理でも、カードの束の最後のを盗み見
        :するのは簡単なので」
 真夜     :「……ふむふむ」
 真砂     :「シャッフルするふりをして、差し込まれた位置からカー
        :ドを割り、覚えておいたカードが目印になるように置く。
        :素手で練習すればそのうちできるようになる」
 宵姫     :「両方に聞こえてますよ」
 真砂     :「細工のおかげで、差し込まれたやつを探すのは簡単。
        :これですね」(クラブの9を見せる)
 真夜     :「……ふむぅ」
 宵姫     :「と言う事で、観客はおひねりを投げるように」
 真砂     :「カードの割り方を練習すれば、リフルシャッフルを2度
        :繰り返して、シャッフルをなかった事にする事も出来るよ」
        :(ばさささっ)
 真夜     :「おー」(おひねりを投げる)
 宵姫     :「ありがとうございま〜す」(帽子で拾う)

争いの火種
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 真砂     :「もう一つ、手間のいらない手品を。この手のひらに飴玉
        :をのせます。ほらね」
 真夜     :「はい」
 真夜     :(今度こそ見逃さないようによーーーーく見ている)
 宵姫     :(観客から取れた稼ぎは宵姫がせしめるので、止めないで
        :見てる)
 真砂     :「もう片方の掌を上にのせて、貴方の顔の前でひょいひょ
        :いと上下させます。息を吹きかけてみて」
 真夜     :「ふー」(軽く一息)
 真砂     :(真夜が息を吹きかけた直後に両手を見せる)「ほら消え
        :た。……そこ笑わない」>宵姫
 真夜     :「おお、すごいですねー」
 宵姫     :「笑ってませんけど」
 真砂     :「ならいい。何してるかばれたら恥ずかしい。じゃあもう
        :一回飴を出して、ひょいひょい、いつでもどうぞ」
 真夜     :(今度はちょっと本気)「ふー」
 真砂     :「ほら消えた。わかんないものでしょ」
 真夜     :「……すごいですっ」(にこにこ)
 宵姫     :「外から見たら丸わかりですけど」
 真砂     :「そりゃ、相手の頭越しに投げ捨ててるだけだもんな」

 宵姫     :「とりあえず、おひねり〜」
 真夜     :「……ん?」
 真夜     :「ああ、忘れてた」(真砂におひねりを渡そうとする)
 宵姫     :「ああ、ダメです。こっちに渡してくれないと」
 真夜     :「……むっ。キミは何をしていたんだい?」
 宵姫     :「何もしてませんが、その人ショバ代払ってませんから、
        :お金が流れると恐いところにつれてかれてしまいます」
 真夜     :「……恐いところって……」
 宵姫     :「堅竜会は恐いところですよ」
 真夜     :(……って、このトランプマンは堅竜会の構成員?)

 真砂     :「何をもめてるんだろう。飴玉探してみる?」
 真夜     :「……ワタシが?」>真砂
 真砂     :「息を吹かせて目線を固定させるだけの簡単手品でした。
        :ほらあそこ」(飴玉を指差す)
 真夜     :「……あ」(背後を振り返る)
 真砂     :(振り返った真夜の背中に「カモ」と朱書きされた半紙を
        :貼る)
 真夜     :「……?」
 真砂     :(貼ったら、隠れ蓑を被って逃げる)
 宵姫     :「京レの2902型熱光学迷彩っ!?」

 真夜     :「……さぁってと……」
 宵姫     :「(スルーされちゃったみたいです)」
 真夜     :「……ねぇ、そこのおねーさん?」>宵姫
 宵姫     :「はい?」
 真夜     :「こ、れ、な、あ、に?」(上着を脱いで背中に貼り付け
        :られた朱書きを見せる)
 宵姫     :「いや、私に聞かれても」
 真夜     :「二人がかりで私を陥れたりしちゃって」
 宵姫     :「っていうか、知りませんって」(困り)
 真夜     :「さっきなんとか会がどーのこーのと言ってたわね」
 宵姫     :「(奴め、今度会ったら刎ねる!)」
 真夜     :「まさかワタシを売るつもりだったとかいいませんかぁ?」
 宵姫     :「は?」
 真夜     :「こんなの貼って街あるいたらはずかしいじゃないっ」
 宵姫     :「だから、私に言われても」

二人の超越者
------------

 真夜     :「まぁ、さっきの人探してくれたら許してもいいわ」

 真砂     :(慌てて、遠くから真夜と立ち位置を入れ替える)
 真夜     :(ん?)

 真夜     :(あれ、あれれ?)
 真砂     :「何も聞くな、ダッシュ」>宵姫(走り出す)
 宵姫     :(本気ボディブロー)>真砂
 真砂     :「ぐご」
 宵姫     :「変な事するから私が何か誤解されちゃったじゃないです
        :か」(真砂をごりごり)
 真砂     :(地に伏している。ごりごり)
 真夜     :(……さっきのところまで本気ダッシュ)
        :「……おーまーいーらー」(怒髪天をつく状態)
 宵姫     :「とりあえずこれは突き出しますが、その何か先走りやす
        :い性質は直した方がよろしいですよ」
 真夜     :「急に別の場所にとばされて怒らないってほうが変よ?」
 真砂     :「……お姉さん、それをしたのは私だ」(真夜の足を掴む)
 真夜     :「足じゃまっ」(真砂に蹴り)
 宵姫     :「じゃあ、今度からは飛ばされないようにするんですね」
        :(にっこり)
 真夜     :「飛ばされないようになんて、ふつーーーーーはできない
        :わよ?」
 真砂     :「頼むから頭の上で口論しないで下さい。横隔膜に響く」
 宵姫     :(真砂を踏みにじりながら)「じゃあ、普通をやめること
        :ですね」
 真砂     :「ぐぎゅー」

 真夜     :「……キミが普通を止めているのなら、こっちもやめても
        :いいわよ?」
 《宵姫》´  :(突然真夜の後ろから)「お望みなら、そのとおりに」
 真夜     :「……(きた)」
 《宵姫》´  :(しなだれかかる)「うふふ」
 真夜     :「……どうするのかしら?」(振り向きざまグーパンチ)

[Luna]   # 避けるなり受けるなりご自由に
[TK-Leana] # じゃあ、パンチを受けた《宵姫》´は溶けて闇に還る

 真夜     :「むっ」
 真砂     :「なぜケンカになるんだあ」
 真夜     :「おまえのせいじゃぁぁぁぁ」(とりあえず真砂に蹴り)
 宵姫     :「わたくし、名誉を傷つけられてとっても不快ですのよ」
        :(にっこり)>真夜
 真夜     :「……マジシャンの名誉を傷つけたのはそっちでしょ」
 宵姫     :「濡れ衣を着せられた事についてです」
 真夜     :「……キミら、グルじゃないのね?」>宵姫
 宵姫     :「最初っからそう言ってますが」(にっこり)
 真夜     :「……早合点したことを許してもらえます?」
 宵姫     :「別に良いですけど」
        :「興が醒めました」(足元の影にずぶずぶ沈んでいく)

[TK-Leana] # しかし、考えてみればトランプマンのままだ
[TK-Leana] # うああ、格好がつかないっ

 真夜     :「……逃げたか」

取り残される者
--------------

 真夜     :「……でも、こいつだけは……」(真砂を引きずりあげる)
 真砂     :「まだ何か御用ですか」
 真夜     :「……おしおきしないと気がすみませんわ」(ふっふっふ)

 真夜     :「……わたしが『カモ』ってどういうことかしらー?」
 真砂     :「こっちなら勘弁してもらえましたか」(言いつつ、
        :『無罪』と書かれた半紙を出す)
 真夜     :「……いっしょじゃぁぁぁぁぁ」(げし)
 真砂     :(真夜の蹴りを、相手と位置を入れ替えることで回避)

[Kyrie]   # つまり地面をガツンとやる事になるわけだ
[Luna]   # 超反射神経
[Luna]   # ガツンとはやらないけどからぶる

 真夜     :「……物の怪……?」
 真砂     :「エキサイトしないで下さいよ、お客さん」
        :(服の土を払う。悠然と)
 真夜     :「……エキサイトしているんじゃなくてよ……おもしろく
        :て、うきうきしてるのよ……」
        :(一瞬真夜の姿に”獣”の気配がかぶる)
 真砂     :「またマギー司郎さんの体験談だけど」
 真夜     :「……?」
 真砂     :「お客さん一人を突き合わせて、白紙を一万円札にする手
        :品を披露したら、その人が興奮して『もっとやれ』と言い
        :出し、扱いに困ったそうな」
 真夜     :「……なぁる」
 真砂     :「芸に巻き込まれた人が自分を見失うのは、よくある事で
        :す(断言)。どうか落ち着いて私の説明を聞いてください」
 真夜     :「……」
 見      :「訳の分からん事を言い出しよって」(ずびし)>真砂

[Kyrie]   # 現れた。

 真砂     :「つまり」(ばったり)
 真夜     :「……」(ぽりぽり)
 見      :(げしげし)
 真砂     :(ぴくりぴくり)
 見      :「ふー。悪は滅びた」(すっきり)
 真夜     :(ぱちぱち)
 見      :「いえーい」(ハイタッチ)>真夜
 真夜     :「いえーい」(つられる)
        :「正義はかぁっつ!」(ぶいっ)
 見      :(万歳)
 真夜     :(万歳)
 見      :(ガクッ)
 真夜     :(あれ?)「……だ、大丈夫ですか?」
 見      :(くー)
 真夜     :「寝てるし……」
 真砂     :「――」
 真夜     :「……まぁ、いいか」

時系列と舞台
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 2003年8月、夜半の吹利市内、どこかの路上

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