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Date: Fri, 26 Sep 2003 20:12:29 +0900
From: Motofumi Okoshi <motoi@mue.biglobe.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 26791] [HA06L] チャットログ:『癒しの目覚めと狐の分裂』(中編)
To: KATARIBE ML <kataribe-ml@trpg.net>
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MOTOIです。
03/09/05、#HA06-02のログを編集しました。
いろいろと獣人たちが大変なことになってしまいます。
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チャットログ『癒しの目覚めと狐の分裂』(中編)
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登場人物
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那須野莉子(なすの・りこ)
:狐獣人。狐火を操るが、それが引き金となって大変なことに……
岡啓介(おか・けいすけ)
:狼獣人。本人も知らない力が眠っている。
神楽真夜(かぐら・まや)
:狼獣人。いろいろな能力を引き出すきっかけになっている。
氷川美琴(ひかわ・みこと)
:こっくりさん憑き。莉子を慕っている。
那尾狐(なおこ)
:莉子の分身のくだ狐。微弱ながら予知能力を持つ。
バトル!
--------
莉子 :「美琴……大丈夫だから」
美琴 :「……はい……」
那尾狐 :「……」
莉子 :(那尾狐を肩に乗せて)「……しっかり掴まってなさい」
那尾狐 :(ぎゅ)
莉子 :「那尾狐。あなたがどんな力を持ってるのか知らないけれ
:ど……」
:「落っこちたら、タダじゃ置かないわよ」
那尾狐 :「……はいでしゅ」
真夜 :「……」(にっこり)
:「……なんか戦闘態勢……みたいだけど……?」
莉子 :「……(狐火を薄く広げていく)」
真夜 :「……啓介君、そっちはよろしくね」
啓介 :「は、はい(宜しく、といわれてもなぁ)」
真夜 :(白銀の髪が白く輝きだす)
莉子 :(濃度の低い狐火が、周囲を満たし始める)
真夜 :「……結界……か?」
莉子 :「結界とか、そんな難しいものじゃない」
:「あらかじめこうしておけば、すぐに狐火を出すことが出
:来る、って言うだけ」
:「ゼロからつくるよりも、あらかじめ出しておいたものを
:集める方が、少しだけ速いからね」
真夜 :(左手に月の光珠を一つ作る)
:(光珠を啓介のほうに流す。啓介の目の前でふわふわ浮か
:ぶ)
啓介 :「これは……?」
真夜 :「……啓介君、なにかあったらそれ飲みなさい」
:「……キミには力になるはず」
啓介 :「は、はい」
:(手に取って)「(なんだろう……すごい力を感じる)」
[Luna] #月の光を凝縮したものです
真夜 :「……わたしには狐火は通用しないわよ?」
莉子 :「いろいろやってみるだけ」
真夜 :(……人狼になれば、掃うこともできるが……まぁいいか)
:「……そうやって、いろいろやってみると……いいわよ」
莉子 :「……はっ!」(ライダーダッシュで、急接近)
真夜 :「……但し! そこの二人には危害は加えないようにっ」
:(すばやく莉子のほうへ)
莉子 :「そっちこそ、美琴に怪我をさせたら、タダじゃ置かない
:ッ!」
真夜 :「……」(なるほど、あの子、莉子の『大切な者』か……)
:「……受けて立ちますわ……」(莉子と正面から組み合う)
美琴 :「……なんだか……す、すごい……」
啓介 :「……(ここまで本格的とは)」
莉子 :(濃度を高めた狐火を『踏みつけて』空中から殴りかかる)
真夜 :(頭から攻撃をくらう)「……ぐっ……やりますね……」
:(殴りかかる腕をつかむ)
莉子 :「っ!?」
真夜 :(わざと啓介と美琴の方向に投げる)
:(直撃はしないように多少ずらす)
啓介 :「!」
真夜 :「……力技じゃ、勝てないよ?」
莉子 :「このっ!」(狐火を後方で自分に向けて爆破。衝撃を利
:用して、その場に落っこちる)
那尾狐 :「はぁうぅ〜っ(お目目ぐるぐる状態でしがみついている)」
真夜 :「……狐火、多少使いこなせるようにはなっているけど…
:…ワタシの知っている焔使いには遠く足元にも及ばないわ
:ね」
啓介 :「これは危険だ、もっと離れてたほうがいいよ」>美琴さ
:ん
美琴 :(腰が引けて動けなくなっている)
:「……り……莉子さん……」(ひくひく)
莉子 :「……大丈夫よ、美琴」
:「よく言うでしょ」
:「正義は勝つって」
美琴 :「……か、勝ってください……」
那尾狐のちから
--------------
真夜 :「……それに、なおこさん、目まわしていますよ?」
:「……公園壊して……なにが正義だか……」(ふっ)
那尾狐 :「(ぽそっと、莉子に何かをつぶやく)」
莉子 :「……『そこで右手を伸ばして、あたしをつかむ』?」
真夜 :(莉子のほうへ歩き出す)
:「……あなたの正義っていうのは……こういうものなの?」
:「……力なき正義など存在しない……」(歩みをゆっくり)
:「……どうした……何もしないのか?」
莉子 :「ええと……」
美琴 :「……り……莉子さん……」(ぷるぷる)
啓介 :「(明らかに挑発してるな……何か考えでもあるのかな)」
真夜 :(美琴の声に振り返る)「……そこの……子……」
:「……ワタシの眼を……みなさいっ!」
:(破邪の眼発動/金縛り)
美琴 :「……あっ……あぅ……」(ぺたんと座り込んでしまう)
真夜 :「……莉子さん……早くなんとかしないと……あの子……」
莉子 :「……どうするって言うの?」
真夜 :「……昨日のあなたへしたのと同じ力で金縛りさせてある
:からね……」
:「……どうなるかは……わかるよね?」
:(……って、普通の人なら気絶してもおかしくないはずな
:んだけど……妙な霊気があるから……)
啓介 :「真夜さん、それはやりすぎでは……」
真夜 :(啓介君に「伝心」)(その子、妙な気配するのよ、ごめん)
啓介 :「……(妙な気配、か……この姿だと何も感じないんだよ
:なぁ……)」
美琴 :(左眼あたりに違和感が現れる)
莉子 :「……(つかつかと真夜に近づく)」
:「……ダダじゃおかないって、言ったわよ」
:(真夜の『避ける方向へ』ビンタっ)
真夜 :(『避けもせずに』ビンタをくらうが直立不動)
:「……タダじゃおかない、って言ったら……どうするの?」
那尾狐 :(キッと真夜を見据えている)
莉子 :「……那尾狐。あなたの言ったとおりにやるからね」
那尾狐 :(こくんっ)
真夜 :(……莉子と那尾狐の波長が合ってきたな……)
莉子 :「オールレンジ・アタック!」
:#全方向からの、小さな狐火の集中砲火
真夜 :「……こんな狐火では……ワタシは倒れなくてよ?」
莉子 :「だんだん大きくなるわよ」
:#言うとおりだんだん大きくなってくる
真夜 :(白銀の髪だけではなく、全身が白く輝いてくる)
啓介 :「おおおおおおっ!?」<単純に驚いてる
真夜 :(だんだん身体が筋肉質になってくる)
:(服がすこしづつぴちぴちになってくる)
:「……まだまだ……」
莉子 :「……物理攻撃だったら、避ける必要がないってわけ?」
真夜 :「……このくらいの攻撃、避ける必要もあるまい」
:(下手に動いてもスキみせるだけだし)
莉子 :「……なんだ、えらそうなこと言ってるわりには、要は避
:けなくてもいいほど身体が硬いだけか」
真夜 :「……動かしてみたかったら、もっと本気だしなさいっ」
:「……いまから……いくぞ……」
:(身体全体から白銀の体毛が生え……)
:(莉子に突っ込むと同時に服が破けて人狼化)
啓介 :「そんな、人前でその姿になるなんて」
真夜 :「……啓介君……あなたもしっかり見ていなさいっ」
莉子 :「……変身」
SE :ひゅごっ
美琴 :「……あ……あぅ……」
:(声も出ない)
啓介 :「……」<言われたとおりに見てる
莉子 :(真夜の1秒後の位置を予知して、足払い)
真夜 :(足払いをくらってちょっとよろける)
:「……やるなっ」(右手でパンチ)
莉子 :「(を予知して、ライダーパンチ)」
真夜 :「(パンチの動きをみて左腕で受ける)……これが……人狼
:の腕……」
莉子 :「もっと速くないと、ダメか……」
:「アクセル・フォームっ!」
[MCL-240] #解説しようッ! 狐火の爆発力を利王して高速移動するライ
ダーダッシュのさらに上をいく、アクセルフォーム!
#体中の動きを、狐火で高速化する、諸刃の剣である!(笑)
真夜 :「……全身を狐火で覆ったか……いい考えだ」
:(ささっと、莉子と美琴の直線状に位置を替える)
那尾狐 :(連続で真夜の動きを予知し、そのデータを莉子に高速転
:送している)
莉子 :「そういうことは、するなと言ったっ!」(微妙に軸線を
:ずらす)
真夜 :「……だが、身体が狐火に……耐えられるかな……?」
:(莉子に向かっていき、目の前でジャンプ)
:(ふわっと宙へ)
莉子 :「(予知して、間合いを取る)」
真夜 :(着地)「……これが……人狼の跳躍力……」
:「そして……(右足でかかとおとし)」
莉子 :「(そこにはいない)」
真夜 :「……これが人狼の脚……っていないっ??」
:(莉子をさがしてうろうろ)
莉子 :「(うー……予知、ねぇ……)」
:「(たしかに相手の行動がわかるけど……追いつこうとし
:たら、アクセルフォームでないと無理じゃないっ!)」
:「(使えない……使えるようで、この能力は、使えない…
:…!)」
人狼とは
--------
真夜 :「……啓介君……」
啓介 :「は、はい?」
真夜 :「……人狼のこと……だいたいわかった?」
啓介 :「は、はぁ……」<呆気にとられながら
真夜 :「……人、とか狼、っていうのは見ていれば理解できるけ
:ど、人狼ってそうそういないでしょう?」
:「……人と狼の中庸、それが人狼よ」
啓介 :「……」
真夜 :「……人にも狼にもなれる……貴方なら……人狼にもなれ
:る……」
[Luna] (啓介の目の前の月の光が一瞬強く輝く)
啓介 :「!」
:「で、でも……」<美琴さんに目をやる
:「(やっぱり、人前で変身はまずいよ)」
ダウン
------
莉子 :「アンタの相手は、あたしよッ!」
:「ライダーぁぁぁぁぁぁぁぁっ」
:「激爆・キーックッ!(予知済みっ)」
真夜 :「……ぐっ」
:(直撃をくらう)
:(莉子へ)「……や、やるじゃない……」
莉子 :「だめ……持たない……(その場で崩れ落ちる)」
真夜 :「……下手に避けたりすると、二人にあたっちゃうからね
:……直でうけとめるしかない……ってか」
:「……どうした、もう時間切れか?」
莉子 :(こんがりと焼ける匂いが周囲に漂う)
美琴 :「……ぁぅ」(気絶)
啓介 :「お、おいキミ」
:「……(気を失っただけか)」
真夜 :(啓介君に)「……大丈夫……心配しないで……」
真夜 :(莉子に)「……エネルギー切れか?」
莉子 :(ところどころ煙が)
真夜 :「……限界を超えたか……」
:(莉子に近づく)
[MCL-240] #全身火傷。
真夜 :「……こういうときは……(手に月の光を集める)
真夜 :(口にいれる)
啓介 :「!?」
莉子 :「う……(ぺ、と口から吐き出そうとする)
真夜 :「……月の光は……力になるのよ……」(ぼそ)
:(莉子に)「……悪いこと言わないから、飲みなさい。悪意
:は入ってないわよ」
莉子 :「……あたしはあたしよ……自分と同じと、思わないで…
:…」
真夜 :「……じゃぁ、その火傷、自分の力でなおしてごらんなさ
:い?」(月の光をひきあげる)
那尾狐 :「(おろおろおろ)」
真夜 :(那尾狐に)「……莉子さんを、たすけてあげてね」(にっ
:こり)
莉子 :「……」
真夜 :(そのまま啓介のほうへ)
:「……どうする?」
啓介 :「……」
:「怪我をしている人を放っておくわけにはいかないでしょ
:う」
真夜 :「……ワタシね……けが人を治す力はないのよ」
:「……でも、貴方なら……」
:「……できるかもね……」
啓介 :「……オレが?」
真夜 :(だまってうなづく)
啓介 :「でも、そんなこと考えたこともありませんよ」
[MOTOI] #PLもな(爆)
真夜 :「……あなたの生命力を分けるくらい、たやすいことよ…
:…人狼ならば……」
莉子 :「よけいな……おせわよ」
真夜 :「……人狼には……人の常識も……狼の常識も……通じな
:い……から」
:「……人狐に……人の常識も……狐の常識も……通じない
:のと……同じにね……」(一瞬莉子のほうをみる)
莉子 :「(ずるずる)……コレでも日本国籍なんだから……保険だ
:って、父さんが入ってるのよ……」
:「……病院ぐらい、自分で行くわよ」
:#ずるずると、歩いていく
真夜 :「……からだ、調べられてもいいの?」
啓介 :「病院行くのはいいけど、医者にどう説明するつもりなん
:だい?」
真夜 :「……そんな傷くらい、正義の力があれば治せるんじゃな
:くて?」
莉子 :「……あなたたちみたいに、長生きしてるだけの人たちと
:一緒にしないで」
莉子 :「あたしたちは、何千年も、人の世で生きてきたのよ?」
:「そうするための術と、仕組みを……つくってきたの」
真夜 :「……にしては、やりすぎだけどな……」(公園のあちこ
:ちが焼けているのをみる)
莉子 :「普通に病院にいけるし……普通に学校にも……いけ……
:る……」
真夜 :「って……」(莉子のほうに駆け寄る)
莉子 :「近寄ったら……自爆するわよ?(にっ)」
真夜 :「……こんなときに、人も狐も狼もあるかっ!」
:(莉子の言葉を無視して抱き上げる)
啓介 :「無理しちゃいけないよ! このケガじゃ病院行く前に行
:き倒れだぞ!」
莉子 :「(気絶)」
解説
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莉子の力を引き出そうと戦いを受けて立つ真夜だが、莉子は重傷に陥ってし
まう。
$$
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後編に続きます。
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Motofumi Okoshi
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