[KATARIBE 26783] [HA06L]チャットログ:『解き放たれし月ふたつ』前編

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Date: Wed, 24 Sep 2003 20:01:41 +0900
From: 瑠奈(るな) <luna-web@jcom.home.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 26783] [HA06L]チャットログ:『解き放たれし月ふたつ』前編
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ども、瑠奈です。

人狼二人がそれぞれの想いをつのらせて……


**********************************************************************
チャットログ:『解き放たれし月ふたつ』前編
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登場人物
--------
月岡林檎:『魔性の月』というドラッグによって人狼に目覚めた男性。最近
     別の人格にも目覚めた。
神楽真夜:月の化身である女性。人狼であり、目覚めたばかりの林檎くんを
     心配してる。

(前段にだけ出てくるキャラについては紹介省略)


前段
----

[MCL-240]  ここ二日で、急激に冷えてきました。
[hari-AFK] そーだね
      ぶるぶる
[MCL-240]  台風の通過で、寒気が流れ込んだからなワケですが

 衣留  :「くしゅんっ」

[Yaduka]  #ふとんがふっとんだ。
[MCL-240]  夜出歩く癖のある人は、こーなります。
[Luna]   がーん

 莉子  :「くしゅんっ!」

[MCL-240]  こーなるんです。
[Luna]   でも寒いの強いしなぁ

 右子  :「くしゅんっ」
 右子  :「夜出歩いてないのにっ! ?」
 左子  :「お腹出して寝てるからだよ、お姉ちゃん……」

めっきり寒い季節になりました……というところで話が始まります。


始まりは電話から
----------------

 林檎 :「やっぱり暖かいコーヒーが一番だよ。うん」@自宅
 真夜 :「やっと夜の散歩がしやすい季節になった……」

[YamiWolf] で、つながらないのですか(ぇ
[Luna]   自宅にいたのではなかなか、ねぇ
[YamiWolf] ですよね;
[Luna]   電話番号しってるや(ぉ
      電話かけてみてもいい? 
[YamiWolf] どーぞ。
[Luna]   林檎君の携帯電話に着信が

 SE    :ジリリリリリーン、ジリリリリーン

[YamiWolf] 着メロ:黒電話

 林檎  :「誰から……?」

[YamiWolf] 表示:「神楽 真夜 090-XXXX-XXXX」

 林檎  :「……」
 SE    :ピッ
 林檎  :「もしもし……」
 真夜  :「……もしもし?」
 林檎  :「どうかしました? 神楽さん」
 真夜  :「……うん、ちょっとね……」
 林檎  :「……?」
 真夜  :「……こないだのこと……なんかうやむやになっちゃって……」
 林檎  :「……この間……?」
 真夜  :「……あれから、体調は変わりない?」
 林檎  :「ああ、大丈夫ですよ。別になんにも」(弾むように言う)
 真夜  :「……それはよかったっ」
     「……あのね……」
 林檎  :「はい?」
 真夜  :「……こんな電話、しちゃって……ごめんなさいっ」
 林檎  :「別に良いですよ。僕も暇だったし」

[MCL-240]  まるで遠距離恋愛のカップルのような会話だ……(笑)
[YamiWolf] ヒィ

 真夜  :「……ほら、林檎くんって、学生さんでしょう? 昼は学校だし、
      夜は自宅だし……ね」
 林檎  :「え? 、うーん……」
 真夜  :(って、何を言っているんだ、ワタシはっ)
 林檎  :「最近は夜目が冴えちゃって、夜更かしバリバリなんですけどね」
     (はは
 真夜  :「……え?」
 林檎  :「はい?」
 真夜  :「今何って?」
 林檎  :「いや、元々ネットとかやっていると夜更かし……」
 真夜  :「……夜目がどうとか……」
 林檎  :「ちがいますよ、よる、めが、さえちゃって」
 真夜  :「……なら……いいんだけど……」
     「……逆に、昼間とか眠くない?」
 林檎  :「……あぁ、それはもう」
     「ノート移したら爆睡してますからね」
 真夜  :「やっぱりね……実は自分もそうだったのよ」
 林檎  :「つらいですよね、学校の授業とか」
 真夜  :「うん……でもなぜか、本番にはつよかったりしたり、ね?」
 林檎  :「ノートさえ移せれば別にテストなんて楽勝ですし」
 真夜  :「林檎君って、頭いいんだっ」
 林檎  :「要領が良いだけです……別に良い訳じゃないです」
 真夜  :「まぁ勉強とか学習って、最後は要領のよさ、だと思うよ」
 林檎  :「ですよね。僕も勉強なんて適当ですからー」
 真夜  :「ワタシはね……夜行性の体質になってから、勘が冴えはじめてね
      ……」

[YamiWolf] # 電話しながらラジオの電源を入れ、電話に音楽が流れる……

 林檎  :「……」
 真夜  :(おや?)
 林檎  :「……勘、か。僕はさっぱりです」(にしし
 真夜  :「……どうしてかは……今にしてみればもっともだな、って思うん
      だけど……」
     「当時は全然そんなことわからなかったから、『運がいいなー』っ
      てくらいにしか思ってなかったです」
 林檎  :「そのほうが、幸せだった……って、思うことは?」
 真夜  :「……過ぎちゃったことだからね……でも……」
 林檎  :「でも?」
 真夜  :「『幸せだった』か、って聞かれちゃうと……難しいかな」
 林檎  :「……」

[YamiWolf] 明かりを消して、ゆっくりと体を変化させてみる
[YamiWolf] 部屋の鍵を掛ける

 林檎  :「今が幸せなら、それでも良いかもしれませんね」
 真夜  :「……林檎君……?」
     (ちょっとばかし声色が変わったような気がした)
 林檎  :「あれ? ばれちゃいました?」(くすっと笑って
 真夜  :「……林檎君は……幸せ?」
 林檎  :「いまは……幸せかな」
 真夜  :(林檎君に呼応するように人狼に)@自宅
     「……うらやましい……」
 林檎  :「……?」
     「だって、刺激があるんですから。今に」
 真夜  :「……そっか……」
 林檎  :「って、何しんみりしてるんですか」(苦笑
 真夜  :「……林檎君は……強いよねっ」
     「ワタシ安心しちゃった」(わざとらしく明るい声で)
 林檎  :「まぁ、この体になって色々変ったから……」
 真夜  :「……ワタシも、ね……」
     「……でも未だにわからないことだらけ……だけど……」
 林檎  :「だけど?」
 真夜  :「……いつかは、ね……わかる日がくるのかなぁって」
 林檎  :「……絶対来ますよ!」
 真夜  :「……そっか……そうだよね……あははっ」(乾いた笑い)
 林檎  :「元気になってくれるには、どうしたらいいですか?」
     「もしも一つだけ、何でもするって言ったら……」

[YamiWolf] 真面目な声で(爆

 真夜  :「……会いたい、な……」(ぼそ)
     「……って、無理だよねっ……」
 林檎  :「……」(少し考えて
     「そういうんだったら良いですよ」
 真夜  :「えっ?」
 林檎  :「何処が良いですか?」
 真夜  :「……って、家出ても大丈夫なの?」
 林檎  :「鍵掛けて音楽掛けてれば気付かないでしょう?」(ふふり
 真夜  :「……なるほどっ……じゃぁ……あの森でいい?」
 林檎  :「解りました」
 真夜  :「……じゃ……のちほど……」
 SE    :ガチャ
 SE    :ツーツーツー

 林檎  :(会いたい……か)
 SE  :ピッ
 真夜  :(……会ってくれる……)
     (……なんだろう……この気持ち……)
     (狼になって森へ向かう)

[YamiWolf] 携帯と財布とガムをポケットの中に入れてベランダから脱出ー。
[YamiWolf] ↑抜け出すときは何時もこうらしい

 林檎  :(スタッ)
 林檎  :「いって、きます」(ぽそり)

[YamiWolf] で、移動ー


会いたい理由
------------

[Luna]   森

 真夜  :(狼から人狼に変わる)

[YamiWolf] 林檎 in 森の前

 林檎  :(……まだちょっと、怖いな)
     (ゆっくり森の中へ)
 真夜  :(池の前で夜空を見上げる)
     「……林檎君……」(呟く)
 林檎  :「お待たせしました」(スッと横から)
 真夜  :「……林檎君……」
 林檎  :「……神楽……さん?」
 真夜  :(思わず林檎君を抱きしめてしまう)
     「……会いたかった……」

[YamiWolf] 本日の格好>白シャツ(上から2つボタンがはずれてる)、ジー
      ンズ。
[Luna]   本日の格好>人狼(ぉぃ
[YamiWolf] 美男子と野獣(ぇ
[Luna]   きゃぁ<野獣

 林檎  :「……」
 真夜  :(少し震えている)
 林檎  :「……どうか、しました……震えてますよ」(優しい声で)
 真夜  :「……ご……ごめんなさい……」
 林檎  :「……」
 真夜  :「……ワタシ……どうかしちゃっている……」
 林檎  :「……どうにか……か」
 真夜  :「……おかしくなってる……」
     「……なんで……林檎君に会いたかったのか……わからないの…
      …」
 林檎  :「おかしな人ですね……」(くすりと怪しく笑って

……このあたりから林檎君の人格豹変……かな

 真夜  :「……そう……おかしいの……」(震えている)
 林檎  :「それって……やっぱり……恋、なのかな……」
     (少し苦笑いをして
 真夜  :「……恋?」
 林檎  :「じゃなかったら、僕がだしてるフェロモンにやられちゃったと
      か」(冗談交じりに
 真夜  :「……えっ……えっ??」
 林檎  :「……多分、僕が変身した後……心配し通しだったから情がうつっ
      たとか」

[YamiWolf] ことごとく酷
乙女心にずきずきと来ますね(ぉ

 真夜  :「……わからない……こんな気持ち……なったこと……」
     (心臓の鼓動が激しくなる)
 林檎  :「へぇ……もう大人だと思ってたのにな」(ニヤリ
 真夜  :「……まだ……ワタシは……」
     (……子供だよ……)
 林檎  :「……じゃあ、教えてあげましょう」
 真夜  :「……え?」
 林檎  :(いきなり唇を奪う)

[YamiWolf] #うひゃー(吐血)
[MCL-240]  #!(笑)

 真夜  :「あっ……ああっ」
 真夜  :(未だかつてない鼓動)
 林檎  :「落ち着きました?」(ぐふ
 真夜  :「……ああああっ」
     (林檎を押し倒す)
 林檎  :「……って、ちょっと!?」
 SE    :ドサッ

[MCL-240]  おしたおすっ!?
[YamiWolf] 真夜さん発情期っ(ゲフゲフ
[Luna]   いやいや
[Luna]   キャラチャぎりぎりになってる(ぉ
林檎君ににつられて人格豹変です(ぉ

 真夜  :「……はぁ……はぁ……はぁ……」
     (興奮と困惑の入り混じった表情)
 林檎  :「なっ……」
     「やめてください……」(さっ、と逃げてみる
 真夜  :「……林檎……クン……」
 林檎  :「……気持ちは嬉しいけど」
 真夜  :「……ワカラナイ……」
 林檎  :「……?」
 真夜  :「……コノ気持チ……ナニ?」

[MCL-240]  ほっとくとキスし始める久遠×衣留よりはいいと思います
      (きっぱり)
どっちもどっちだと思います……(苦笑

 林檎  :「……好きで、好きで、溜まらなくて」
     「……一緒にいたいという気持ち」(静かに
 真夜  :「……一緒ニ……?」
 林檎  :(でも、いつかは冷めてしまうものでしょ? )
     「……いま、溜まらなく僕と一緒にいたいんでしょう?」
 真夜  :「……一緒ニ……イタイ……」
     (林檎君に近づく)
 林檎  :(しょうがないな……)
     (大人しく受け止める体勢)
 真夜  :(そのまま身体をあずける)
 林檎  :「……これじゃあ、僕がお兄さんじゃないですか……」
 真夜  :「……林檎君……」
 林檎  :「……なんでしょう?」
 真夜  :「……林檎君ノ……身体……人狼……ナンダヨネ……」
 林檎  :「……今ですか?」
 真夜  :(右手を林檎君の胸にのせる)
 林檎  :「……え」(汗
 真夜  :「……林檎君……ドキドキシテイル……」
 林檎  :「……」

[YamiWolf] #そりゃそーだ(謎

 林檎  :「……もっと、ワイルドな方が良いのかな……」
 真夜  :(だまってうなづく)
 林檎  :「……はぁっ……」(目を閉じて、念じる)
 真夜  :(そこに口づけ)

[YamiWolf] 口づけされながら変身ー

 林檎  :(体が膨張して、獣の体に変っていく)
 真夜  :「……」
     (口づけをつづける)

[YamiWolf] とーぜん抱いてますし、真夜さん足が付きません(にしし

 林檎  :(今日は苦しくない……なんでだろう)
 真夜  :(……このまま……ずっと一緒にいられればいいのに……)
 林檎  :(……いいのかな……でも)
     (でも僕は、まだ、神楽さんのこと……)
 真夜  :(……知りたい……?)
 林檎  :(……知りたいし、自分もまだ良くわからないから)
 真夜  :(……いいよ……教えてあげる……アナタが望むなら)
 林檎  :(……それだったら……)
 真夜  :(……だったら……?)
 林檎  :(ゆっくり、真夜さんを下ろす)
 真夜  :「……林檎……君?」
 林檎  :「……」
     「でも、僕よりももっといい人が居ると思うから」
     「ごめんなさい」
 真夜  :「……林檎くんって……やさしいよね……」
 林檎  :「……それしか、取り柄がないから」
 真夜  :(首を横にふる)
 真夜  :「……強いから……」
 林檎  :「……別に……」
 真夜  :「……さっき、林檎君、言っていたよね……『幸せ』だって」
 林檎  :「ええ」
 真夜  :「そんな心の強さ、ワタシには……ない、から……」
 林檎  :「……」
 真夜  :「だから、だからっ……」
 林檎  :「でも……」
 真夜  :(うまくいえなくてぽろぽろと涙をこぼす)
 林檎  :(また、ため息をついて)
 林檎  :(子供を抱くようにひょいっと持ち上げる)
 真夜  :「あっ」
 林檎  :「……仕方ないですね、強くなるまでですよ?」
 真夜  :「……あ、ありがとう……」
 林檎  :(……や、で、でも……これって不味いんじゃ……)

[YamiWolf] 岡さんとか(えぇえ


鍵主の目覚め
------------

 林檎  :「さて、これからどうしますかね」
 真夜  :「……林檎君……苦しくない?」
 林檎  :「?」
     「大丈夫ですよ」
 真夜  :「……以前は……あんなに苦しがっていたのに……どうしたの?」
 林檎  :「……なぜでしょう……」
 真夜  :「……だんだん……成長しているのね……人狼として……」
 林檎  :「……そうなのかな?」
 真夜  :「……身体も……精神も……人から……人狼に、ね……」
 林檎  :(哀しそうに笑ってみせる)
 真夜  :「ワタシには……よくわかる……」
 林檎  :「……まったく、困った物ですよ」
     「はは……」
 真夜  :「……林檎君……ワタシ……」
 林檎  :「……」
 真夜  :(林檎君を見つめる)
 林檎  :「……なんですか……?」

[YamiWolf] 瞳と瞳がごっつんこ(謎
[Luna]   金色の獣の瞳同士が見つめあう

 真夜  :(……覚醒……いや、いやや……そんなことは……)
 林檎  :(なんだなんだか意識が……ぼーっと……)
 真夜  :「……今こそ……解き放て……」(ぼそっと)

[YamiWolf] 林檎から暗いオーラの様な物がうっすらと発生する

 真夜  :「……月の化身の……白銀の……狼の名のもとに……」
     「……汝が姿を……映し出せ……」(ぼそ)

[Luna]   真夜の中の銀狼が真夜の口を借りて告げる
[YamiWolf] 姿って言われても困る(カクカク
[Luna]   別に意味はない(ぉ
      姿じゃなくてもいいし(ぅ

 林檎  :「……ワレ……ナモナキ……カギヌシ……」
     「……トキハナツ……モノナリ……」
 真夜  :「……かぎ……ぬし?」
 林檎  :「……フウインサレシ……モノ」
     「……トキハナツ……モノナリ」
 真夜  :「……ときはなつ……ふういん……?」

[YamiWolf] オーラが林檎の首もとに集まって、鍵の形をしたチョーカーにな
      る

 真夜  :「……鍵?」
 林檎  :「……そう」
 真夜  :「……封印を解き放つ……人狼……?」
 林檎  :「……みんなが自分で隠した物を……」
 真夜  :(……聞いたことがない……)
 林檎  :「……見つけてあげるのが、僕の仕事」
 真夜  :「……それならば……まずアナタ自身を解き放つことね……」
 林檎  :「……そうかも、しれない……ね……」
 真夜  :「……もし……それがアナタの仕事なら……人狼である必要はある
      の……?」
     「ワタシには……その姿は……アナタに力を使わせないための……
      枷に見える……」
 林檎  :「……かもしれない」
     「昔、恋をしてね」
 真夜  :「……え?」
 林檎  :「……君も生まれてない昔」
     「……そのときの罪で、この体になった」
 真夜  :「……ええっ?」
     (そ、そんな……)
     (ワタシが生まれるよりも、前……?)
 林檎  :「……だれも、知らないよ」
     「だって、林檎でも誰でもないある人が、鍵を掛けた記憶だから」
 真夜  :(黙って聞いている)
 林檎  :「だから鍵を操るには、この姿か」

[YamiWolf] すっと『獣の瞳の青年』に

 林檎  :「この姿でないと行けない」
 真夜  :「……『魔性の月』、か……」
 林檎  :「無闇に使っては行けないから」
     「……魔性の月は、カギヌシの遺伝子を量産させて」
 林檎  :「マインドコントロールをするための兵器だった」
 真夜  :「……マインドコントロール……」
 林檎  :「……遺伝子を複製する」
 真夜  :「……恐ろしい……人の……」
 林檎  :「さらにその遺伝子は、人の心を読み取って、その人を示す動物の
      遺伝子を混ぜる」
 真夜  :「……」
 林檎  :「僕たちの場合は、狼だった」
 真夜  :「……僕たち?」
 林檎  :「……わからないの? 僕だよ、もう1人の林檎」
 真夜  :「……そう、なのね……」
     「……アナタは……知っているのね」
     「……もう一人の……アナタの知らないことも……」
 林檎  :「君が、いろいろと引き出してくれた影響でね」
 真夜  :「……そう、か……」
 林檎  :「多分、僕と君は違う……でもね」
     「アイツは、結構、君のこと、思って居るんだと、思うよ」
 真夜  :「……アナタは?」
 林檎  :「さあね。よくわかんないや」(えへへ
 真夜  :「……でも……不思議ね」
 林檎  :「なにが?」
 真夜  :「……『魔性の月』を飲んで……アナタや人狼が目覚めて……力を
      持った」
 林檎  :「そうだね」
 真夜  :「……そんなアナタを好きになった……」
 林檎  :「……」
 真夜  :「……普通だったら……出会うことすらない……でも……出会った
      ……」
 林檎  :「……そうかな」
 真夜  :「……これは……偶然?……必然??」
 林檎  :「どっちだろう? でも、君が幸せなら、それでいいんじゃな
      い?」
 真夜  :「……幸せ、か……」(うつむく)
 林檎  :「ショックだったよね……アイツ、馬鹿だから」
 真夜  :「……」
 林檎  :「あんなに弱気なこと言ってたのに、いまは強がって」
 真夜  :(……強がって……? )
 林檎  :「……甘えたいのにさ」
     「どうして欲望抑えるのか、わかんないなぁ……」
 真夜  :(林檎の首の鍵を見る)
 林檎  :「ん? 気になるの? この鍵」
 真夜  :「……この鍵は……アナタ自身のためには使えないの?」
 林檎  :「……どういうこと?」
 真夜  :「……そんなに……彼のことが気になるなら……彼のことを……解
      放してあげたら?」
 林檎  :「どうしよっかなー」
 真夜  :「……どうしたの?」
 林檎  :「……いやね、苦しむことを選んだ彼に悪いんじゃないかな? っ
      てさ」
 真夜  :「……もし……解き放ったものが……欲望なら……ワタシがすべて
      受け止めるわ」
 林檎  :「……んー……」
     「まいっか。おもしろそうだしな」(シシシシシ
     「……じゃあ、やってみるよ」
 真夜  :「……ワタシは……このままでいいのかしら?」
 林檎  :「ドッチでも良いよ。好きな姿で居てくれれば」
 真夜  :「……じゃぁ……ワタシはこのままで……いるよ……」
 林檎  :「そっ、じゃあ……」
 真夜  :(……林檎君……信じているからね……)
 林檎  :(右手の手を見つめるとポゥと明るくなる)
     (そして、ゆっくりと、手を胸に当てる)
     (そしてガックリと倒れた)
 真夜  :「……林檎君?」(駆け寄る)
 林檎  :(涙がうっすらと流れる)
 真夜  :「……林檎……くん……?」
 林檎  :「……隠しておきたかったのに、何故無理矢理開けようとするの…
      …」
 林檎  :(そして、力尽きる)
 真夜  :「……林檎くんっ?」
     (……でも……これでいいんだ……このまま……嫌いになってくれ
      れば……林檎君は……人として……幸せになれる……人狼の恐怖
      を……忘れないで欲しい……)
     (ぽろっと涙をこぼす)
     「……今まで……本当にごめんね……」(身体を軽くなでる)
     「……さようなら……」


幕間
----

[Luna]   特になければ収束かな
[YamiWolf] うい
[YamiWolf] 失恋話になっちまったよ、オイ(お前が悪い
[Luna]   別れる気はないんだけど
[YamiWolf] げふ
[Luna]   あー言われてしまった以上仕方ない
[YamiWolf] まー、そうなわけですけどね
[Luna]   むしろ襲い掛かってくれたほうがよかったかも(ぉ
[YamiWolf] そんなことしてしまったら林檎がコワレテシマイマス;
[Luna]   失恋どころか二度と会うこともないであろう
      真夜は自分を悪者にして、もう一人の林檎君を止めたかった&林
      檎君に気がついて欲しかったんですよ
      というわけで、真夜さん壊れ決定(ぉ
[YamiWolf] うひ
      ことごとく林檎は酷い奴(ししししし
[Luna]   ですねぇ
      てか、今からでも方向修正したい(まじ
      いろんな意味であんまりすぎだから
[YamiWolf] ……別の意味で狼さんです(うん
[Luna]   てか
      真夜さん引退かなぁ
      どうあがいてもうまくいかない
[YamiWolf] ……えぇ;
[Luna]   たぶん「さよなら」とかいいつつも目がさめるまでそばにいるん
      だろうけど、さすがにほっとけないし、「すべてを受け止める」っ
      て覚悟はあるし……
      #真夜:「……ワタシを恨むということは……人狼を否定するっ
       てことね……?」ってね
[YamiWolf] ……うぅ


 隠しておきたかったものを自分の内の『鍵主』に解放させられた林檎……
 林檎の言葉に心を打ち砕かれる真夜……
 二人は……どうなってしまうのか……

 【後編に続く】

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