[KATARIBE 26696] [KA] 語り部の判定に関する説明書き(ベータ版)

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Date: Sun, 14 Sep 2003 00:33:02 +0900
From: "K.Nakayama" <k-naka@naxnet.or.jp>
Subject: [KATARIBE 26696] [KA]  語り部の判定に関する説明書き(ベータ版)
To: kataribe-ml@trpg.net
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どうも、最近めっきり稼動していない天狼でございます。

語り部における判定の説明書きをかいてみましたので流してみます。
記述ミスや矛盾点、日本語でない箇所などの指摘がありましたらお願いしますです。

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
判定方法について

1.この文書って何?
 この文書では、語り部システムにおける判定方法について説明を行います。


2.判定方法ってどうやるの?
 まず、語り部の判定について簡単に見ていきましょう。用語が分からないとしても 
後ほど説明をおこないますので「こういう手順を踏むんだ」程度の認識で十分です。

 A:行動を宣言する
 B:使用する技能と特徴を宣言する
 C:技能値を「目標値」と「強制力」に分ける
 D:ロールを行う

3.じゃぁ、具体的にはどうするの?
 では、ここからはひとつずつ細かく見ていきましょう

 3−A:行動を宣言する
  判定をするにあたり、あなたがなにをしたいのか宣言を行います。
  漠然としたものでもかまいませんが、具体的に説明をしたほうが後々便利ですの 
で、できる限り詳細のイメージがあればここで説明を行います。

 例:「持っている刀で相手を袈裟切りにする」「とりあえずボディーブロー」「な 
んとなく隕石を落としてみる」「ボケに対して突っ込みを入れる」「目の前にあるカ 
レーを食べる」

 3−B:使用する技能と特徴を宣言する
  自分がなにをしたいのかが見えてくれば、次に自分のキャラクターシートを見ま 
しょう。
  そして、自分が持つ技能の中から今自分がしたい行動に一番近い技能をひとつ選 
択します。
  さらに、特徴からも有利に働くものと不利に働くものをひとつずつ選びます。

 例:先ほどの「持っている刀で相手を袈裟切りにする」を例にしてみましょう。仮 
想キャラクターシートを見ると技能に「剣術:13」が。刀を使用している以上これが 
一番最適だと思いますのでこれを使用しましょう。
 次に、特徴の項目を見ます。一番合っているのは「剣豪の記憶:3」ですので、これ 
を有利な特徴として選びましょう。他に特徴を見ますと……「妖刀の呪い:2」という 
のがありますね。どうやら設定上所有している刀には呪いがかかっているようです。 
これを不利な特徴として今回は用いることにします。


 3−C:技能値を「目標値」と「強制力」に分ける
  判定に使用すると宣言した技能の技能値を強制力(威力・効果の強度)と目標値 
(成功の難易度)に分けます。このとき、目標値は2以上になるようにしましょう。
  さて、技能値は強制力と目標値に分けましたが、特徴はどうなるのでしょうか? 
これは、特徴にすべて加算されます。もちろん、有利なものはプラスに、不利なもの 
はマイナスに影響しますよ

  例:引き続き、袈裟切りを例にしましょう。今回は13を振り分けますが、先に特 
徴の分を見ておきましょう。「剣豪の記憶:3」が有利に、「妖刀の呪い:2」が不 
利になりますので、特長による強制力の修正は+1です。
  では、袈裟切りがどの程度の威力か考えてみましょう。「板を割る」程度の威力 
で3、「厚い板を壊す」ぐらいで6です。まぁ、普通の袈裟切りですので7辺りと考 
えてみましょう。特徴による修正が+1ですので、技能値から強制力にはあと6割振 
る必要があります。そして、13−6=7が目標値となります。


 3−D:ロールを行う
  さぁ、いよいよ判定です。語り部で使用するのは2個の6面ダイス(略して2d6で 
す)。これを振って目標値か目標値より小さい目が出れば成功です。

 例:では振ってみましょう。(ころころ……)3と4、合計は7です。目標値は7 
でしたので判定は成功したことになります。


 3−D’:失敗したら?
  もしも、ダイスの目が目標値よりも大きければ……2つの選択肢があります。

  1:あきらめる
   これは単純です。自分の行動が失敗したことにします。

  2:余力を消費して再びロールを行う
   さて、新しい言葉がでましたね。「余力」といいますのはキャラクターシート 
にかかれている「体力」と「集中力」の2つをあわせたものをさします。この余力を 
1点消費することで1回ロールを再び行うことができます。ただし、1つの判定に対 
してはどちらかからしか消費することができません。
   ところで、体力と集中力の違いですが、体力を消費するということは肉体的に 
ふんばろうとすること、集中力を消費するということは精神的にふんばろうとするこ 
とと捕らえてくれれば十分です。


4.これで終わり?
 さて、ここまでを見ると「あれ、切られた相手はこのまま袈裟切り?」と思うかも 
しれません。もちろん対抗手段はあります。それが「行動の無効化」です。
 無効化するための判定の手順は先ほどとほぼ同様です。ただし、ひとつだけ異なる 
点があります。それは「目標値は(自分の技能値)+(使用する特徴の修正値)− 
(相手の行動の強制力)になる」です。

 例:では、切られそうになったのでこれを無効化してみましょう。一番早い方法は 
回避ですので回避してみます。
  回避に関する技能は「回避:10」がありました。そして特徴は有利なものと不 
利なものをひとつずつ選んだ結果、+2となりました。先ほどの袈裟切りの強制力は 
7、技能と特徴による修正の合計は12ですので、目標値は5になります。
  では、さいころを振ってみましょう。(ころころ……)3と3で6、惜しくも失 
敗しました。このままですと切られますので余力を消費して再びさいころを振りま 
す。ここでは集中力を消費して気合でよけてみましょう。(ころころ……)1と1で 
2、回避に成功しました。

 もし、余力を使い切っても失敗してしまえば、無効化ができずに相手の行動の影響 
を受けることになります。それでも、行動による威力や被害の規模は、ある程度防御 
側で制御はできるようです。


5.最後に
 以上、判定に関して駆け足ながら紹介してみました。おそらくこのように説明され 
るよりは自分で実際に試してみたほうがよいかもしれません。
 なお、例で示しているキャラクターは実在しません、多分。実在キャラによる判定 
例はまた後ほどということで……

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=

 まずはこういった感じで。
 次回以降、判定例はうちの狼介にやらせる予定です。

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
I'm only the pierrot acting my self.....

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