[KATARIBE 26681] [HA06N] 特別企画:いろはお題『へ 変人は誰だ』

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Date: Fri, 12 Sep 2003 18:48:33 +0900 (JST)
From: 月影れあな  <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 26681] [HA06N] 特別企画:いろはお題『へ 変人は誰だ』
To: kataribe-ml@trpg.net
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2003年09月12日:18時48分33秒
Sub:[HA06N]特別企画:いろはお題『へ 変人は誰だ』:
From:月影れあな


 今日はこれにて終了〜
 変人と変態は別物ですと主張したい
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特別企画:いろはお題『へ 変人は誰だ』
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へ 変人は誰だ
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「この中に変人が一人いる!」
「おまえやろ」
 突然文庫本を閉じて立ち上がった結夜に、健一郎はにべもなくツッコミを入
れた。
「ぐむ、何を根拠に」
「日頃の言動」
 一言ですんでしまう辺り、かなり説得力があった。反論を考えて、あ―うー
などとうめいても見るが、思いつかない。結局、がくりと肩を落として文庫本
に視線を戻した。
 そして、数分。
「変人の何が悪い!?」
「全部。邪魔やし」
 また唐突に叫びだした結夜を迷惑そうに一瞥しそう言うと、健一郎は再びパ
ソコンに向かってキーボードを叩き続ける。
「邪魔って何の?」
「何って、人生の?」
「うわ、痛あっ」
 あまりといえばあまりの言い草に、結夜は机に倒れ付した。
「そんな事ないぞー。変人だって、役に立つ時があるに決まってるさー」
「例えば?」
「ええと……ジェット機の機内アナウンスで『お客様のどなたかに変人の方は
おられませんか?』とかいうのがかかったやら」
「どんな状況やねん、それ」
 呆れた口調で健一郎は溜息をついた。そう言われると、結夜もどんな状況下
考えざるを得ない。変人の必要な状況。つまり、変人の活躍する分野で困った
事が起きたということだ。変人の活躍、果たしてそんなものは思いつかなかっ
た。それなら発想を変えてみよう。活躍する変人とはいかなるものだろう……
 活躍する変人。ザ・変人ヒーロー。唐突に、変人の代表格ともいえる、変態
ヒーロー(?)の姿が脳裏に閃いた。
(フオオオオオオオオ)
(それは私のおいなりさんだ)
 …………変態仮面が。
「ごめん、やっぱ変人の地位は健一郎に譲る」
「いらんわい!」


$$
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# 作業中のようでそっけない健一郎くんでした。



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