[KATARIBE 26676] [HA06L] チャットログ:『三本目の尾』(中編)

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Date: Fri, 12 Sep 2003 10:04:38 +0900
From: Motofumi Okoshi <motoi@mue.biglobe.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 26676] [HA06L] チャットログ:『三本目の尾』(中編)
To: KATARIBE ML <kataribe-ml@trpg.net>
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MOTOIです。
03/09/04、#HA06-02のログを編集しました。
目覚めたくだぎつね、その姿は……。

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チャットログ『三本目の尾』(中編)
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登場人物
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 那須野莉子(なすの・りこ)
  :正義の味方な狐娘。武器は狐火と(無自覚で女性限定な)フェロモン。
 神楽真夜(かぐら・まや)
  :人狼お姉さん。莉子を成長させるために悪役を買って出る?
 ニ水ヒカリ(にすい・ひかり)
  :山姥な家庭教師。真夜の友人。野次馬してたらえらいことに。
 メイド(後に「那尾狐(なおこ)」と命名)
  :莉子の三本目の尾が変化したもの。正体は「くだぎつね」。


狐の力を
--------
 真夜     :「……まぁ、狐らしさを磨けば、もっと強くなれると思い
        :ますけどね……」(ぼそ)

 莉子     :「飛んでけーっ! ライダー爆裂キーックッ!」(ヒカリ
        :をふっとばし)
 ヒカリ    :(クリーンヒットッ!)
 真夜     :「……って、一般人にまで危害を加えるの……?」
 莉子     :「ふー……あれは、どーみても普通じゃなかったしっ!」
        :(真夜のほうに向き直る)

[MCL-240]  #よっぽど怖かったらしい。


[MCL-240]  #ヒカリ:「あいたたた……コメントのところまで吹っ飛ばされ
          :ちゃったみたいねぇ」

 真夜     :「……ワタシの眼を見なさいっ」
        :(破邪の眼発動/金縛り)
 莉子     :「なにを……あ゛……」(びしいっ)
        :「くっ……こ、こんな術で……」
 真夜     :「……狐だったら、これくらいできるでしょうに……」
        :「……自分の身体で……技を学びなさい……」(その場を
        :去ろうとする)
 莉子     :「そんな、悪役みたいな力、使うわけないっ!」
        :「正義はっ!」
 真夜     :「……だったら、逆にはずしてごらんなさいっ」
 莉子     :「こんなことでッ!」
        :「負けたりしないッ!」

[MCL-240]  #フェロモンと狐火が、莉子の周りで暴発し始める。
[Luna]   #危険な暴発だー(苦笑)
[MCL-240]  #事実上、この二つしか能力がないから(笑)
[Luna]   #なる

 莉子     :「ぬああああああああああああああああああああああああ
        :ああっ」

[Luna]   #金縛りは一般的に精神力で克服できますね

 莉子     :「天が呼ぶ……地が呼ぶ……人が呼ぶ……っ」
        :「悪を倒せと……あたしを呼ぶっ……」
        :「聞け、悪人どもっ……」
 真夜     :(つかつかつか)
        :(去っていこうとする)
 莉子     :「あたしは、正義の戦士っ……」
        :「……(名前が思いつかず)……那須野、莉子だぁああああ
        :ああッ!」
 SE      :ちゅどーんっ!
 真夜     :「……怪奇狐娘……でいいじゃん……」(ぼそ)
        :「……お、解除できたか……」
        :(莉子のほうをみる)
 莉子     :「(爆炎の中から)余計なツッコミはナシっ!」
 真夜     :「おー」(ぱちぱちぱち)


新たな能力?
------------
 莉子     :「タダじゃ置かないっ、怪奇狼女っ!」
        :(みると、尻尾の数が3本に増えている)
 真夜     :「……」(ぽりぽり)
        :「……しっぽ……ふえてる……?」
 莉子     :「え? あ、ホントだ……(ふさふさ)」
 真夜     :「……妖力が増した証拠でしょう」
        :「……今までは、持っている力だけで敵をたおせていた。
        :だから自分の力を強めようとはしなかった」
        :「……しかし、自分では太刀打ちできない相手があらわれ
        :たことで……力が強くなった、ということね」
        :「……その三本目の尻尾には……どんな妖力があるのかし
        :らね?」(にこにこ)
 莉子     :「……そんなの、知らなくてもいいでしょ」
        :「エロ狼は、今倒すからッ!(また狐火)」
 真夜     :「……試してみたら? もしかしたらワタシに勝てるかも
        :よ??」

 莉子     :「ライダーぁぁぁぁぁぁぁぁ……」
 真夜     :(破邪の咆哮)
 莉子     :「ダンクっシュートぉぉぉぉぉっ!」
 真夜     :「ガオォォォォォォォ!!」

[MCL-240]  #まあ、見た目は真上から叩きつけるライダーボムなわけですが(変わってないじゃん)

 真夜     :(狐火だけは消えるかな)
        :(莉子の後ろに回って三本目の尾をつかむ)
 莉子     :「あっ、ずるいっ!」
 真夜     :「……相手の力量を見極めないから……やられるのであろ
        :う?」

[MCL-240]  #さあ、頑張って新しい異能を考えなければ(笑)
[Luna]   #時間の引き延ばしー(マテ)

 真夜     :(尾をさする)
 莉子     :「……ひうっ!?」
 真夜     :「……まだ、他の2本よりは小さいな」
 莉子     :「はっ……んっ……はなせぇ……」
 真夜     :「……力を貸そうか……?」
 莉子     :「だ、だれが、狼のっ……」
 真夜     :「……狼の、ではない。月の……力だ……」
        :「……ワタシは……月の……媒介者……」
 莉子     :「そんなの、いらないっ……はぁんっ……狐は、闇の中で
        :狩りをする、はあっ、一族だからッ……」
 真夜     :(身体が白く輝きだす)
 真夜     :「……月は……闇を照らし……また闇そのものでもある…
        :…」
        :(……久しぶりのこととはいえ、他の者と月の同調の手助
        :けは難しいな……)
        :「……静かに……受け入れよ……そして……内なる力を…
        :…」
        :(白い輝きが莉子の尾にうつっていく)
 莉子     :「やだっ!」
        :「あたしは、あたしだっ!」
        :「やめろっ、『月』っ! ぶっとばすぞぉっ!」
 真夜     :(……そうだ、月の力ではない、莉子自身の力をみせてみ
        :ろ……)
 莉子     :「いやあああああああああああああああああああああああ
        :あっ!」

 SE      :ぶつん。

[MCL-240]  #という音とともに、生えてきたばかりの尻尾が、切れる。

 真夜     :「あ」
 尻尾     :(もぞもぞと真夜の手の中で動いている)
 真夜     :「……あのぉ……」
 莉子     :(その場でこける)
 尻尾     :(もぞもぞもぞ……)
 真夜     :(そのしっぽを莉子に渡す)
 莉子     :「きゅうううう……」
 尻尾     :(ぴょんぴょんと飛び跳ねる)
 真夜     :(尻尾をつかまえる)
        :「……あーあ、もったいない」

 ヒカリ    :(生きてた)
        :「……うー……何だったのよ、さっきの爆発はぁ……なに
        :それ?」>真夜
 真夜     :「……この娘の尻尾」
 ヒカリ    :「へ? 切れちゃったの?」
 尻尾     :(じたばたじたばた)
 真夜     :「……いや、『月』の力とこの娘自体の力とが反発しあっ
        :たからだろう」
 ヒカリ    :「狩猟犬じゃないんだから……可哀想なことしなさんな」
 真夜     :「……どうもこの娘、妖狐にしては……おもしろい……」
 尻尾     :(じたばたじたばた……ぽむっ!)
 真夜     :「……あ、消えた?」
 ヒカリ    :「尻尾、爆発っ!?」
 真夜     :「……消えないうちに体内にいれれば、すぐに生えたのに
        :な……もったいない」

[MCL-240]  #真夜の手には、かわりに、ちびっちゃいメイドさんが。手のひらサイズ。

 真夜     :「……って? こ、これは?」


メイドさんと月の光
------------------
[MCL-240]  #フレンチメイドではなくて、由緒正しいメイドさんの格好。
[Kyrie]   #メイドさん?(ぴくり)
[MCL-240]  #でも、狐耳と狐尻尾つき。
[Kyrie]   #しかもかちゅーしゃつきの由緒正しいメイドさん?
[MCL-240]  #はい。13歳くらいです(笑)
[Kyrie]   #あああああああ、耳と尻尾は要らぬ要らぬ要らぬ(落胆)

 真夜     :「……分身? 使い魔?? ……おもしろい」
 メイド    :「はなしてくだしゃーいっ!」
 ヒカリ    :「うわっ、しゃべったっ!?」
 真夜     :「……」(何か考えついたらしい)
        :「……いいコだから……プレゼントあげよう……」(メイ
        :ドさんを持っていないほうの手に小さな飴玉のような光珠
        :が生まれる)
        :「……はい、あーん」(にっこり)
 メイド    :「あーん♪」
 ヒカリ    :「うわっ、めっさかわいいっ!」
 真夜     :「……ちゃんと飲み込んでね」(にっこり)
 メイド    :(ごっくんっ)
 真夜     :「……飲み込んだね?」(にっこり)
 メイド    :「はーいっ」
 真夜     :「……キミの身体の中に『月』の力が入っていったんだよ
        :……」
 メイド    :「???(きょとーん)」

 ヒカリ    :「ちょっと、真夜。いきなりなにあげたのよ?」
 真夜     :「……月の光」
 ヒカリ    :「それって、さっきその娘が、イヤだって言ってたんじゃ
        :ないの?」
 真夜     :「……あの娘は食わずきらいなだけ。このコみたいにちゃ
        :んと受け入れることもできるのよ」
 真夜     :「しかも、このこにあげた『月の光』は特別よ」

 メイド    :「!」
        :(何かを思い出したかのように、てちてちと莉子の方に走
        :っていく)
        :(ばっ、と、両手を広げ、莉子を庇うように仁王立ち)
        :(……手のひらサイズだが)
 真夜     :「……あらあら。『月の眷属』たるアナタが、『月の媒介
        :者』たるワタシに逆らうつもり?」
 メイド    :「む〜〜〜〜〜〜っ」(真夜とヒカリを威嚇している、ら
        :しい)
 真夜     :(にっこり)
 メイド    :(ちょっと迷うが……やっぱり威嚇、しているらしい)
 真夜     :(ヒカリにこそこそ)「いちおうあのコ、ワタシに危害が加
        :えられないようにしたのよ」

 ヒカリ    :「あのさ……あたし、思ったんだけど……」
 真夜     :「……なに?」
 ヒカリ    :「このこ、もしかしたら、くだきつねなんじゃない?」
 真夜     :「……くだきつね?」
        :「……あぁ、狐の憑き物ね」
        :「……まぁ、現代風にアレンジはされてるけどね」
 ヒカリ    :「昔、信濃にいたって言う、ちっちゃな狐の妖怪よ。たし
        :か……予知能力とか、持ってたはず」
 メイド    :「(そうでしゅっ! と言いたげ)」
 真夜     :「……ワタシが聞いたのは……他の家から金品を盗んだり、
        :大食漢で自分の家を食いつぶしちゃう悪い妖怪っていうこ
        :とね」
 ヒカリ    :「いきなり怪しげなものを、ためらいなく食べるあたりは、
        :食い意地張っていそうだけど」
 メイド    :「む〜。悪い妖怪じゃないでしゅっ!」

$$
**********************************************************************
後編に続きます。

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